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『双子の名探偵は今日も嗤う』〜謎あるところに闇は生まれる〜
最終章 『狙われた名探偵の妹』〜名前に付けられた本当の意味〜
第2話 楽しい時間
1日目 昼
『美味しそうな屋台が沢山あるな。』
『バスティン、迷子になるなよ。』
『俺お祭りなんて初めてです!』
『沢山楽しもうね!』
『えぇ。あ、私あれやりたい!』
『主様走っちゃダメですよ〜!』
ボクは主様を追いかける。
『主様楽しそうですね!』
『あぁ。バスティン、テディ。俺達で必ず主様を守るぞ。』
『あぁ。』
『はい!』
俺達は主様の後を追い掛けた。
一方その頃――。
『綺麗な景色ね…。』
私は旅館の中を散歩していた。
『えぇ。中央の大地にはない景色ですね。』
『百合菜達は楽しんでるかしら。』
『えぇ。今頃バスティン君達と屋台を回ってると思います。』
『それなら良かった。私もお祭りを楽しみにしていたの。百合菜とみんなと過ごせる夏だもの。最高の夏の思い出になりそうだわ。』
『主様…。えぇ。私もそう思います。』
(こんなにも主様が楽しみにしてくれているんです。脅迫状の犯人の思い通りにはさせません。)
『歩き回って少し疲れちゃった、部屋に戻るわね。』
『かしこまりました。お部屋まで送ります。』
フガヤマ 旅館 執事達の部屋
『今の所、主様を狙う輩はいませんね。』
『あぁ。でも気を抜けねぇ。』
『百合菜様達は大丈夫でしょうか…。』
『ふふっ。あっちにはハウレス君たちが着いてるから大丈夫だよ。』
『あー!また外れた!』
私は射的をやっていた。
『主様、俺に貸してくれ。狙いはあのぬいぐるみだな?』
『う、うん。』
バスティンは銃を構える。
『……。』
パンッ!パンッ!
弾を2発放ち、見事ぬいぐるみは倒れた。
『凄い!』
『おお、やるな、バスティン。』
『凄いね、バスティン君!』
『ありがとう、バスティン!』
『他にもやりたいのがあれば言ってくれ。』
『うん!あ、じゃがバター食べたいな。』
『そうだな、俺もお腹が減った。』
バスティンは主様の隣を歩く。
『!テディ、後方から刺客だ。』
『はい、やっぱり気の所為じゃなかったですね。ずっと後ろを着いてくるなとは思ってましたけど…。』
『俺は左の奴を片付ける。テディは右の奴を頼む。』
『はい、分かりました。』
『よし、相手は1人だ。隣の執事を何とかすれば…ぐえっ!』
『お、おい、どうした…うぐっ!』
『残念だが、主様には指一本触れさせない。』
『主様の楽しい時間を邪魔しないでください。』
『く、くそ…っ。』
『お前らは俺たちの仲間に引渡す。誰の差し金か吐いてもらうからな。』
『あれ?ハウレスとテディは?』
『大丈夫だ。あの2人なら遠くからちゃんと着いてきている。この人混みだ迷子になるかもしれないからここで待っていよう。』
『うん、分かった。』
『ボスキ、後は頼む。』
『あぁ。お前ら覚悟しろよ。』
『ひ、ひぃ…っ!』
『怖がらなくとも大丈夫ですよ。誰が黒幕か吐けば何もしませんから。まぁ、吐かなければ痛いことをしますけど…。』
『あ、きたきた。大丈夫だった?』
『は、はい。すみません女性に声をかけられてうごけなくて。』
『あはは!それは大変だったね。ハウレス達もお腹すいたでしょ。じゃがバターたべよ?』
『はい、頂きます。』
『もぐもぐ( “´༥`” )美味しいです!』
『…コソッ。バスティン、これ…』
『コソッ。大丈夫だ。ちゃんと毒味してある。』
『ムーにはバターを抜いたのをあげるからね、あーん。』
『ふふ、美味しいです!』
『良かった、沢山食べてね。』
そして、夜になり――。
1日目の夜
『夜になるとやっぱり人が多くなるわね。』
『えぇ。賑やかですね。』
『主様、何か食べたいものがあれば言ってくださいね。』
『せっかくの休暇なんだ、好きなように過ごせ。』
『えぇ。お腹が空いたからまずは何か食べようかしら。』
『あっちにかき氷がありますよ、一緒に食べましょう。』
『えぇ。』
『俺買ってきますからルカスさん達はここに居てください。』
『ありがとう、フェネス。』
『よし、全種類買えたけど一応毒味を…。』
シャリシャリ……。
『ん、美味しい…あ、頭がキーンとする…。早く戻らないと。』
『お待たせしました。かき氷です。』
『イチゴ味にレモン味に抹茶味…色んな種類があるのね。』
『好きなものを食べてくださいね。』
『みんなで半分こしない?せっかくだし。』
『いいんですか?』
『もちろんよ。』
『ではお言葉に甘えて…。』
私達はみんなでかき氷を食べる。
シャリシャリ……。
『あ、ちょうどこの時間は盆踊りの時間ですね。』
『えぇみんな櫓の上に登ったわね。 』
『ボクも踊りたいです!』
『…主様、せっかくですし、俺達も行きませんか?』
『え?』
『主様と…夏の思い出を作りたいんです。』
『!フェネス…えぇ。分かったわ。』
差し伸べられたフェネスの手を取る。
『チッ。櫓の上に登りやがったか。』
『この場所じゃ狙いずれぇ……。』
『おやおや君達お祭りにはふわさしくない顔をしているね。』
『うぐっ!』
『お前らのようなものはお祭りにいるに相応しくない。』
『ぐっ!』
ドサッ!
『ルカスさん、大丈夫でしたか?』
『うん、ここら辺の刺客はあらかたみんなが片付けてくれたからね。』
『捕まえた奴らは情報を吐いたか?』
『いいや、中々しぶといっすよ。』
『ふん、厄介だな。』
『よよい、よよいっと。楽しいですね!主様!』
『えぇ。とても。』
『俺も凄く楽しいです。』
『2人ともいいなぁ…。』
『……。』
『シロ君も嫉妬してる?』
『フン…。さぁな。』
こうして、1日目のお祭りは幕を閉じる。
『くそ…っ!役立たず共が!主の1人や2人捕まえるのにどれだけ手間取ってやがる…。』
『も、申し訳ありません!明日こそは必ず…っ。』
『そうだな…。明日必ず捕まえろ。あの名探偵の大事な妹。百合菜とかいう女をな。』
次回
第3話 攫われた百合の花