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ハンバーガーショップを出てからもdnさんと手を繋いで歩く。今日は一緒にメンバーの出ている楽しい映画見て、飯食いながら感想なんか言い合っちゃって、お腹いっぱいになったらそのままシェアハウスに帰るつもりだったけど、どうやら上げ膳据え膳らしいので予定変更です。ちらりと隣を見るとdnさんは期待に潤んだ目をして微笑んだ。
「dnさん明日は1日休み?」
「ん、休み…」
「そっか、俺も。ゆっくりできますねー」
「えへ、やったー」
dnさんは小さな声で、「いっぱいイチャイチャできるね?」と確認するように言った。どうやら俺が当初の予定を変更したことはdnさんにお見通しらしい。繋いでいた手に力を込めてブンブン振りながら「イチャイチャしよー」と返すとdnさんはケラケラ笑った。楽しい。大通りから逸れてしばらく進むとあっという間に如何わしい大人の遊び場通りだ。dnさんと俺の中ですっかりお馴染みになったあるホテルのほうへ進み、空室のパネルを眺める。このホテルにあるギラギラしないインテリアで、ふかふかのベッドと大きな風呂のある部屋が俺たちのお気に入りだった。
「あの部屋空いてるー」
「そこにしましょー」
部屋のほうに進みながら「まずフード類頼んでいい?」と聞くと「後にして!!」とdnさんがむくれて言った。
WISH LIST(達成済)
55.ラブホデート