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タッタッタッタッ…






規則正しいリズムが廊下に浮かんでは消え、浮かんでは消えを繰り返している






『ここは何の部屋かな?…Esquecidas!(はずれ!)困ったな〜、施設の作りが理解できない』






『今度こそ!…..Oh meu Deus! Nesse ritmo, o sol vai se pôr(なんてこった!このままじゃ日が暮れちゃうよ)』









「アンリちゃん、あいつはまだつかないの?」





「それが連絡が来てなくて…この通りです」




*LINE画面





《ルーナ・デイヴィスさん、日本フットボール連合の帝襟アンリと申します。先日お送りした召集書のお返事をお願いします。》






〈 今向かってるよ〜〉





《 それは了承ということでしょうか!?》





「こんな感じで、昨日から応答がないんです」





「なるほどね…これは心配しなくても良さそうだな。もう日本についてるんじゃない?」





「ええ!?でもだとしたら返事ぐらいはしてくれるんじゃないですか?」





「あいつに一般常識は通用しないよアンリちゃん。自分で完結したら周りがなんて言おうとフル無視だからね。現に指定した日を一日遅刻してる癖に詫びもしないからなあいつは。どうせ、ショッピングとかしてから来てると思うよ」





「え、えぇ…」






そう、今日は指定された日の1日後である





ルーナ・デイヴィス、堂々の大遅刻である


当の本人は…….






『いや広すぎるでしょ、この施設!これ私悪くないよね〜?』





『も〜、日本語話せるにしても読むのはあんま得意じゃないんだからさ!ポルトガル語で書いてよ〜。ショッピングしたせいで、荷物が多くて大変なのに…….』






遅刻していることを知らなかった





彼女は日本語の会話こそ達者である






しかし、






漢字・平仮名・カタカナなど、複数の文字を使っての、【読み書き】が、絶望的にできないのだ






『何とかアンリさん…だっけな、彼女も何を言ってるかよくわかんなかったしなぁ〜』







普段日本語を流暢に話しているのもあって、ルーナは日本語はオールOKだと思われがちなのだ






帝襟アンリもルーナは日本語を読めるものだと思ってあのメッセージを送っていたのである






『かろうじて日本フットボール連合って読めたから良かったけど…ほかのは全然わかんなかったな〜』






『…彼女最後なんて言ってたんだろ、 ありがとうございます! とかかな』






……彼女は無事に集合場所にたどり着けるのだろうか!

サッカー界の女神

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