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〜過去編〜
学校生活が忙しくなり、公安に行くタイミングを逃していた。
今日は1つの電話があった。
目良さんからだ。
目良さんからは天狐くんが失踪したことが伝えられた。
私は学校に早退することを伝え、帰る準備をしていた。
「羽硝、早退か?なんかあったのか」
私の恩人の相澤が話しかけてきた。
『うん。ちょっと…家でトラブルがあって』
「そうか…学校のことは任せておけ」
『ありがとう』
そう言って足早に公安に向かった。
『目良さんっ天狐くんはっ』
肩で息をしながら問う。
「それが…公安の周りを汲まなく探したのですが…見つかりませんでした…」
『……』
私はなかなか公安に来なかった自分のせいだと考えた。
「2日、探してみます。それで見つからなかったら…諦めます 」
『……わかりました、私もできる限り探してみます。』
「自分を責めないでくださいね」
『わかってます…』
自分の考えていた事がバレたのか、責めるなと言われたことに少し目を見開いた。
そうして始まった2日間の探索では天狐くんを見つけることは出来なかった。
いつまでもくよくよしていても天狐くんは戻って来ない。
これが現実だから。
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