TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
シェアするシェアする
報告する





















「 夏合宿… 」




次の日、学校に登校して部活で浅原さんが言う。




「 ん、そう。夏合宿。今年は雀鉢グループの合宿に入れて貰える事になった。 」




蘆谷先生がこくりと頷いて言葉を繋いだ。




「 雀鉢グループっていうのは大阪の雀鉢高校、華虎学園に加えて奈良にある嶧鈴高校、

海月高校のことを言うんやけど、そこの合宿にお邪魔させて貰える事になった。 」




そこから日程とかを話された。




2週間と4日。結構長い。




しかも行われる場所は雀鉢高校で。




……確かに昨日の試合では戦った相手だけどシンプルに考えれば大阪の強豪。




それに華虎学園だって十分強豪だし嶧鈴高校も海月高校も名前を耳にしたことはある。




自分の周りには強い人たちが沢山いる。




そう思うと同時に追いついて、食らいついていかないと。





そう思った。















冲田霙sid






マネージャーの仕事を初めて早三ヶ月程。




仕事にも慣れて来て偶に練習のお手伝いとか色々慣れてきた。




先輩も優しいし(豊岡さんの謎の恋愛論発表会を除く)部活も楽しい。





でも、この前のインターハイ。





俺たちは雀鉢高校に負けた。




雀鉢高校は強かった。




そりゃ強豪だもん。強いよ。




でも、それに挑む燕帝山の皆はとってもかっこよくて。








「 諦めないで 」








そう、言いたくなる。




でも諦めない事は簡単なことじゃない。




ずっと練習してできるまで練習して。




メンタルも体も疲れていくし時には全部をやめてしまいたくなる時もある。




だけど、そんな苦しい道を越えた先に頂きの。




光り輝く頂きの景色があるんだと思う。




でもその頂きの景色を見れるのは一部の人間で、才能ある人だけ。




そんな人間になるために必要な事はきっとその物事に打ち込んでる本人が一番わかってる事だと思う。




それに、燕帝山の人たちはそんな心配しなくても途中で投げ出す人たちじゃない。





俺はそう感じた。




試合の時の皆はとってもかっこよくて頼もしくて。







そして





とっても楽しそうだった。















石井謙信 sid








「 夏合宿か… 」




夏合宿に行くにもお金がかかる。




部費もあるし交通費もいる。




「 もうちょっと考えないと… 」




俺の家はそこまで裕福じゃなくって兄弟も下に4人いて金銭面では結構キツイ。




それに加えて親父も俺が小学校4年生の時に肺がんで亡くなってる。




「 謙信。謙信は本当にバレーボールが好きなんだな… 」




見舞いにバレーボールを持って行って一緒にしようと言ったことが何度もあった。




俺の親父は元々高校バレーのコーチをしていた人だった。




「 だって、父ちゃんとバレーするの楽しいもん!それに俺が春高でかっこいいスパイク決める所見て貰うんだもん!! 」




「 そうか…父ちゃんはな、謙信には好きなことしててほしいんだ。

謙信は好きなことを伸ばしてほしい。それがバレーボールじゃなくてもなくてもいい。

父ちゃんがバレーボールの先生だからバレーボールをしてたら父ちゃんが喜ぶなんてことは思うな。

父ちゃんはな。謙信が本当に好きなことをしてるところが見たい。 」




そう言った二日後。




親父はもう遠くへ逝ってしまった。




親父が好きなことをしろと言ってくれたから俺は大好きなバレーを続けながらバイトを掛け持ちして家にお金を回した。




「 もっといいもん食わしてやんないとな…もっと働かないとな… 」




「 兄ちゃん…どうしたの? 」




「 んーなんもない。ほら、早く上がってアイス食おう。 」




「 ん!アイスー!! 」




一番下の妹を風呂に入れながら思う。




夏合宿の事もお袋に言っても




「 謙信がしたいことなんでしょう?行ってきなさい。 」




って言って黙ってまたパート増やして体壊すようなことされても困る。




夏合宿…諦めるか…














そう思った次の日のカフェのバイトで新人を店長から紹介された。




「 今日から入ったバイトの夜桜三守くんだ。あ、謙信くんとは二つ差だな 」




え…み、み、三守さん?!




いやいや、人違いだよな…夜桜三守さんって部活の先輩だし…




珍しい名前なのに同姓同名とかあるんだな…




「 んじゃ謙信くん、色々教えてあげてね。 」




そう言って店長は違う所へ行ってしまった。




「 え、あ…えっと…い、石井謙信です…あ、あの… 」




「 ん?いや…知ってるけど… 」




目の前には俺の知ってる夜桜三守が居て当たり前じゃんとでも言いたそうな顔で言う。




「 …み、三守さん…なんでこんなとこ居るんですか…? 」




「 逆に俺がびっくりしたよ?まさか後輩いると話思わないじゃん? 」




三守さん軽く笑うけど俺は今、そっくりそのままさっきの言葉お返したいんだけど…




「 まぁ…いいや…一応説明しますね… 」




「 ん、助かる!! 」




それからバイトのを終えて時間も遅いので俺も三守さんも帰る。




今は7時23分。




日の沈んで外も暗くなっていた。




そして帰り道三守さんに声かけられた。




「 夏合宿だってさー。絶対大変だけんねー 」




ふわっとあくびをして三守さんが言う。




「 あ、あの…三守さん…俺…夏合宿行けるか分かんなくて… 」




「 ん…それは謙信くんが行きなくないの? 」




「 お、俺は…行きたいんです…けど… 」




金銭的に…っていう勇気は無かった。




「 …なら行くべきだと俺は思う。だってこのメンバーで合宿して練習して試合できるのは今だけだし、

謙信くんはまだ一年だから時間ある。来年もあるって思ってるとすーぐ三年なっちゃうからね。 」




「 で、でも… 」




「 それに今回は大阪だから合宿費用も交通費もそこまで嵩むことはないと思うよ。 」




「 … 」




「 それに行くかどうか決めるのは今じゃないし、来週の月曜だったよね…

まだ六日もある。もっとゆっくり考えてみても良いんじゃない?それに一番は自分の思いじゃけ。 」




にこって笑いながら優しくそう言ってくれた。




「 んじゃ俺ここ曲ったら家だから…って謙信くんなんで泣いてんの?! 」




「 え? 」




俺は…泣いちゃってたの…?だっせーな…ほんと…




「 取り敢えず、落ち着くまで俺ん家おいで…! 」




そういって手を引かれて三守さんのお家にお邪魔することになった。




「 ちょ、取り敢えずそこ座って…!適当になんか出すから! 」




三守さんは一人暮らしだった。




確かによくどこの方言かわかんないけど方言出てるし…




部屋は凄い綺麗だった。




小さい1Kの部屋でこじんまりしてたけどキッチンも全部綺麗だった。




「 三守さんってバイトしてたんですか?というかなんでウチに… 」




「 もうちょい働けるかなーって思って、もう一個コンビニ取ってたんだけど追加で喫茶店バイト始めたわけだべ。 」




ん、と言って紅茶を出してくれた。




「 あ、もしかして紅茶苦手だった…? 」




「 いや…普通に好きなんですけど…なんで紅茶なんですか…? 」




「 え、だってこの前きいくんと直哉くんと紅茶の話してなかったけ…? 」




この前の部活の休み時間、確かに話していた。




「 …三守さんってほんといい人ですよね。 」




涙も収まってきて少し頬が緩む。




「 …んなことないべ。それよか謙信くんの方が良い子じゃけ 」




三守さんも紅茶を飲みながら微笑んで言う。




「 三守さんは…お金がないのに自分のしたい事をしてるのは…悪いと思いますか…? 」





俺は揺れる紅茶を眺めて言った。




「 お金があるとかないとかそんなのは一旦置いておいていいと思うけど…

もしそれが謙信くんにとってホントにしたい事ならやって損する事なんかないべ。

だってそれが謙信くんのしたいことで、それでバイトとかで稼げるなら一石二鳥じゃんか…! 」




確かにそうだ。




考えすぎてたのかもしれない。




俺は誰かに話したかったのかもしれない。




話すだけでもちょっと心が軽くなる。




それに三守さんは悪い顔もせず真剣に俺に向き合ってくれた。




俺は本当に良い先輩に出会えたと思う。




「 ありがとうございます。俺、やっぱバレー好きだししたいです。 」




しっかり三守さんの方を見て言う。




「 部活もバイトも真剣に、頑張ります…! 」




「 偉いべ…!偉いべ!謙信くん!! 」




ぎゅーっと俺を抱きしめる。




抱きしめると言うか力強すぎて首絞められる…












それから三守さんの家を出て家に帰った。




「 ただいまー 」




帰ったら長女の秋楓が




「 母さん丁度さっき仕事行ったよ。 」




「 そっか…メシ食った? 」




「 …まだ。母さん忙しそうだったから…自分たちで作るって言ったけど…

私料理とかできないし…謙兄が帰ってきたら頼もうと思って… 」




「 そっか。待たせて悪かったな…ん、秋と清秋と結秋は? 」




「 秋と結秋は遊んでて…清秋は勉強してた。 」




「 ん、ありがとな。秋楓、今日何食べたい? 」




「 …オムレツ食べたい… 」




「 オムレツな。昨日卵買ったから作れるな…じゃあ清秋達呼んで来てくれるか…? 」




「 うん。わかった。 」




俺は長男でもう高一。次男の清秋は12歳。




小学6年生だが中学受験で特待生を狙って毎日毎日勉強してる。




三男の秋はついこの前8歳になったばかり。秋楓は長女だけどまだ9歳。




一番下の次女の結秋はまだ5歳。




皆まだ小さい。




俺がちゃんと稼いで安定した職についていいもん食わしてやんないと。




俺はオムレツを作りながら考える。




遠征も俺がもっと働いて自分で費用は出す。




そして自慢できるかっこいい兄ちゃんなんないと。




なんだか照れくさくなる。




「 あ、謙兄~!!俺今日、秋楓とバレーの練習したんだけどな!!秋楓、レシーブ下手くそなんだよ!俺より下手っぴ!! 」




「 う、うるさい…!秋が得意なだけでしょ… 」




秋と秋楓は年が近いだけあって喧嘩も多い。




「 こーら。喧嘩しないの。デザート抜きにするぞー? 」




「 …秋楓がわるい。 」




「 うるさい。 」




「 ねぇ、清兄…?今日、あつあつのぽたぽた…? 」




「 結秋…あつあつのぽたぽたってなんだ… 」




「 黄色の!!あつあつの!!ぽたぽた!! 」




「 …謙兄。あつあつのぽたぽたってなんだ。 」




「 あーオムレツの事な。結秋好きだもんなぁ 」




基本的にずっと賑やかだろう。




「 うーし。座ってくださーい。メシ食いますよー。 」




俺はオムレツの乗った皿を一人一人の前に置く。




「 ほい。いただきます。 」




「「「「 いただきます。 」」」」




ちょっとでも寂しい思いをさせたくない。




母さんもそう思ってるはず。




俺は俺に出来ることはなんでもするつもりだ。




バレーだって、俺の出来ることの一つだ。




秋なんかはバレーが大好きだしよく教えてくれと言われる。




この4人の将来も本人が自由に決めれるように。




俺は自分のしたい事をしてる背中を見せたい。

















「 よし、じゃあ全員参加だな。詳細はまたメールするからな。 」




「 はーい。 」




夏合宿。二週間と四日だっけ…




結構長かったはず。




「 合宿なんてしたことないよね。 」




俺は近くに居た漱と木萩くんに尋ねた。




「 そうだな…中学振り…?くらいじゃないの? 」




漱は思い出しながら言った。




「 中学かぁ… 」




色々思い出してきた…思い出すだけで疲労感出る。




「 なに持って行けばいいんやろ…合宿とか久しぶりであんま分からんわ… 」




木萩くんもスマホに送られてきた詳細を見ながら言う。




「 …あ、荷造りしなきゃじゃん…したくない… 」




「 え、仁木くん、荷造り苦手なん…? 」




「 うん…そこまで好きじゃない…めんどくさいし。 」




「 あぁ…分かる気もするわ。 」




「 …ホテルみたいに向こうで用意してくんないかな… 」




「 そんなサービスのいい合宿はありませーん。自分で用意してくださーい。 」




漱が笑いながら言う。




「 …漱って現実突き付けてくるの上手いよね。 」




「 え、何急に。ありがと。 」




「 豊岡くん、それ褒めとらんで… 」




「 え、うそ… 」




そうしていると草ノ瀬くんがこっちに走って来るのが見えた。




「 お前らー!! 」




「 おう、どうしたの。草ノ瀬ちゃん。 」




「 合宿ってことはずっとバレーできんだよな!!! 」




「 まぁ、そゆことね。 」




「 よっしゃぁー!!!!やる気でてきたー!!! 」




「 え、今のなんの確認…? 」




「 草ノ瀬くんは相変わらず元気ええなぁ… 」




「 木萩も仁木ももっとテンション上げてこーぜ!! 」




「 草ノ瀬ちゃん、ほどほどにしてやんなさいよ 」




あ、漱笑った。こいつ止める気ないな…




それから帰ってから荷造りをした。




練習着何枚入れたか分かんないくらい入れた。




でも向こう行ったら洗濯機あるらしいし…そこまでいらないとは思うけどまぁ…多めに…




「 兄ちゃー?冬もガッシュク行きたいー 」




「 冬来ても多分面白くないよ?バレーばっかりだし 」




「 でもいいもん!!ガッシュク!ガッシュク! 」




冬は変な所で頑固だからな…このままいくと当日まで着いてくるぞ…




「 …じゃあ一緒に今度遊びに行こうな。父さん帰ってくる時どこか遊びに行こ? 」




「 ほんと?! 」




「 うん。だから良い子に待ってて? 」




「 うん!!冬、待つ!! 」




それからお菓子をあげたらちょっと上機嫌になったから安心した。












次の日の朝。




いつも合宿は夜中に出て早朝に着く。が多いと思ってたけど大阪県内だから電車。




しかも集合は学校に九時。




冬が学童に行ってからなので出る時に駄々を捏ねることも無かった。




「 それじゃ、いってきます。 」




だれもいないけど、気持ちは大切だから。




俺は少し重たい鞄を肩から提げて登校した。




「 よーし、皆居るな。じゃあ、今日の行く時は分散して電車に乗ってもらって南布駅で

バスを手配してるからそれに順番に乗って雀鉢高校に行きます。 」




蘆谷先生が説明する。龍樹さんは今日はバレーボール協会の方の会議だそうで東京にいる。




合宿中にはちゃんと雀鉢高校に来てくれるらしいけど。




そして分散と言っても時間を分けるんじゃなくて乗るところをだった。




確かに大荷物のバレー部員総勢13人がぞろぞろ歩いてたら邪魔だし怖い。




4グループに分かれて乗るらしい。




1グループは浅原さん、草ノ瀬くん、節くん。




2グループは五木、俺、音島くん。




3グループは三守さん、木萩くん、石井くん。




4グループは輝、紺さん、漱、冲田くん。




電車に乗る号車も分けるらしい。




まぁ五木とか音島くんは頼れるから二人が行った方にいけばいいや。




「 それじゃあ次はバスで会おう。 」




…蘆谷先生、最近なんかのアニメ見たんかな。














それから電車に乗って、南布駅で降りてバスターミナルで迷子になった。




だが漱とメールしながらちゃんとバスに辿り着きバスに乗った。




「 辰、来るの遅かったな。まぁ迷ってたからしかないわな。 」




「 うるさい。田舎民にはこんな大都会大変なの。 」




「 はいはい。そーですか。 」




漱、笑うな。まじで。怒るぞ。














それからバスに乗って三十分ぐらいたった時。




「 お前らーそろそろ着くらしいから荷物纏めとけよー? 」




という浅原さんの声が聞こえた。




「 おぉ…綺麗な校舎… 」




バスから降りて雀鉢高校の校舎を見渡して漱が言う。




「 結構広いね… 」




如何にも進学校って感じ。




「 まぁうちの高校、強いのはバレー部じゃないのでね 」




ひらひらと手を振りながらこちらにやってくるのは雀鉢高校の主将。




渋谷篤さんだ。




「 そーいえば弟の大会でも雀鉢高校ってみたな… 」




音島くんが石井くんと節くんと話しているのが聞こえた。




「 お、きいって弟居たんだな。弟、なにしてるんだ? 」




節くんが尋ねると音島くんが




「 演劇。この前大会の時雀鉢高校の演劇部多分見たわ… 」




と返す。




「 へぇ…まぁ確かにきいはお兄ちゃんっぽくないな 」




と石井くんが笑う。




そういえば石井くんめっちゃ兄弟居たんだっけ…




結構兄弟率高い…?




俺も冬居るし…




漱も姉居るって言ってたな…




草ノ瀬くんも妹いて…でも木萩くんは一人っ子だったはず…





あ、でも三年はあんまわかんない…





それで一年も皆兄弟居るんだ…




一人っ子少ないな…




そんなことを思っていると空き教室に荷物を置きに来た。




やば、道なんにも見てなかった…あとで誰かに聞かないと…




「 それじゃ、俺はこれで。準備できたら更衣室で着替えてしてもらって大丈夫だから。

着替え終わったら中央体育館来てね。そこでみんな居るから。 」




「 おう。わかった。ありがとな。 」




「 ん、どーいたしましてー 」




と軽いノリで渋谷さんは空き教室から出て行った。




「 んじゃ、ちゃっちゃと着替えて合宿スタートとするべ! 」




「 はい! 」




威勢のいい返事。そこそこのテンションの返事。




それぞれの返事をきっかけに動き出す。















着替えを終えて中央体育館の扉をがらんと開ける。




すると目の前には六校の面子が見えた。





「 来たんじゃないの? 」




「 お、来た来た。 」




レシーブを中心とする広がるバレーを得意とする雀鉢高校。





「 あ、けいと!漱の高校だよ! 」




「 うるせ。黙れクソ兄貴。 」




的確に隙を見つけて的確に刺す。的確さをモットーとする華虎学園。





「 見た事無い…よな 」




「 また強そうな人… 」




喰って、喰って。常に上を往くバレーをする。桜宇鮫高校。





「 あれ、どこの高校よ 」




「 燕帝山高校だってさ。 」




「 へぇ…良く分かんないけど強そうじゃん 」




よく視て、よく理解するバレーをする、嶧鈴高校。





「 おぉ…!!また強い奴?! 」




「 お前は一回落ち着け。 」




毒を齎す一撃を放つ、海月高校。





そして





「 なぁ、サム。来おったで。 」





「 せやなぁ、ツム。 」





最強の挑戦者。稲荷崎高校。










「 …ちょっと、楽しみだよ。この合宿。 」




武者震いの起きる手をぎゅっと握りしめて呟く。




夏合宿、開始。


















この作品はいかがでしたか?

0

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚