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藍咲
53
#四季愛され
+ * 優 乃 _ .
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コメント
1件
読み終えたよ!第29話、めっちゃ熱かった…!皇后崎の過去が重すぎて泣きそうになったわ。姉と母を“鬼だから”って父親に♡♡♡れたとか、胸が痛すぎる…。でも、その話を海たちに打ち明けてくれたのが、すごく嬉しかった。海も似たような過去があるから、余計に響いたんじゃないかな。そして最後の火事…また“桃”の仕業っぽい伏線も気になる。守の“前鬼で噛んどけ”作戦もなかなか頭いいし、真澄兄のコブラツイストは笑ったけど(笑)。続き、めっちゃ待ってる!受験も頑張れ🔥
病院を後にし、4人は近くにあった公園のベンチで休んでいた。
ふと、桃華が口を開いた。
「そういえば、なんでもえてたの?」
海がその言葉に考え込み、顎に手をあてながら答える。
「順当にいけばあの女の子の口封じだろうが…。人質としても使えたはずだ」
四季が「わっかんねぇぇ!」と頭を抱える。
突如、皇后崎が思い出したように言った。
「あの子には妹がいた…」
その言葉で、海の頭の中でパズルがはまるように一つの仮説が導き出された。
「四季や姉さんを殺すための交渉材料…」
三人が息を飲む。
確かに、筋は通っている。
海は皇后崎に問う。
「皇后崎、その子のお家は知っているか?」
皇后崎はふるふると首を横に振る。
落胆すると、桃華が手をあげる。
「ますみにい、しってるかも!」
「真澄兄さんは今忙しい。無理だ」
「うぅ…」
桃華ががっくりと肩を落とす。
四季がぱっと顔を明るくして口を開いた。
「神門は?あいつ警察じゃん!」
海も希望が見えて顔を明るくする。「頼んだ」と親指を立てる。
四季は「四季様って呼べよ~」と上機嫌に電話を掛ける。
神門はすぐに電話に出た。
『もしもし?ナツ君?』
「あ、ミオです。スマホをナツから借りて…。少し頼みがありまして」
ミオが電話に出ているのは理由がある。海と四季なら海の方がボロを出さない。ただそれだけである。
『あれ、パトカーとか近く通ってる?』
「…?はい、近くにいますか?」
『いや、僕じゃなくて…。あ、上司が代わりたいって』
「はい…?」
少し経つと、神門より確実に年上であろう男の声が聞こえる。
優しそうに『もしもし、神門の上司です』と電話口で話す男に、海は少し違和感のある言葉を言われた。
『今、外は雨降ってますか?』
「いえ…」
少し上を見て、ふるふると首を振る。
その後はとんとん拍子で女の子の家を探してもらえる事になり、電話は切れた。
「…」
電話を睨む桃華には誰も気付かず、四季は皇后崎に「なぜ女の子を気にかけるのか」と話を振った。
皇后崎は少し海を見てから静かに口を開く。
「面白くもない話だ。…俺にも姉がいる、正確には…『いた』」
そこから始まったのは皇后崎の過去。
桃太郎の父を持つ皇后崎は、当時は「桃井戸迅」として、姉と、家族と、幸せに生きていた。
知らず知らずのうちに自分を守ってくれていた姉は、幼かった皇后崎にとって大好きな人だった。
だが、突如として父親によってその日常は終わりを告げる。
姉と母は、『鬼だから』と父によって殺された。
『お前は…桃か?それとも…』
切っ先を突きつけられながら問われ、鬼として覚醒すると同時に暴走した。
だが、幼い皇后崎は父親によって深い痛手を負わされ、そのまま恨みと共に生き延びた。
その話を聞き終わると、桃華は涙を溢れさせて皇后崎に抱き付いた。
四季は涙目で「トイレ行ってくるわ!」と走り出す。
海も自分の過去と重なる部分が多く、感情移入してしまった。
皇后崎は海を再度見ると、「…守が」と少し小さく言った。
「あいつが、昔の話してた」
「…姉さんが」
「同じだって…思った」
だから、話してくれたのだろうか。
海も、昔何もできず両親を殺された記憶は今も焼き付いている。それを表に出すことは、とてもじゃないが難しい。
気を許してくれたと思うと、少しだけ嬉しかった。
少し笑みを浮かべた瞬間、海のスマホが鳴る。
「… はい!上司さんにも、よろしくお願いします!」
電話が切れると、明るい声で海は言った。
「場所、分かったって…!」
四人で向かうと、赤い炎が家を包み込んでいた。
「なんで…」
「何で行くとこ行くとこ火事なんだよ!おかしいだろ!」
「俺が知るか…!」
呆然と桃華は立ち尽くし、四季 と皇后崎は口論を始める。
海は小さく呟いた。
「桃…?」
何が、何を仕組んでいるのか、何もわからない。だから、今は後手に回ってしまった状況をなんとかするためにも、一旦支部へ戻った方がいい。
三人へ呼び掛ける。
「一回、姉さん達の所に戻ろう」
支部にて、守と皇后崎は真澄達に身体検査をされた。
何も異常はないが、ならばなぜ盗撮、盗聴されているように先手を打たれるのか。
守は自分を指差して言った。
「…桃華、一応、俺のこと前鬼で噛んどいて」
がぶりと頭から前鬼が噛みつく。
これで桃太郎の能力が守に及んでいたとしても無効化される。
守は壁に寄りかかると首を切るジェスチャーをする。
「半グレをどーにかしないとさ、消されちゃわない?」
遊摺部が守に問う。
「消されるって…。殺されるってことですか?」
「そゆこと。…真澄兄だったら絶対見つけられる前に処分でしょ」
「どういう事だぁ?愚妹」
「なんもないでー…いたたた…」
真澄にアイアンクローを決められながら、守は半泣きで言った。
「いつでも…痛い、最悪を想定…あ、痛、できなきゃ…いたたた痛い痛い痛い」
最初は取り繕えていたものの、段々と「痛い」の割合が多くなっていく。
それでも、言いたいことはわかった。
真澄が守にコブラツイストを決めながら口を開いた。
「最悪を想定できなければ死ぬ。今のコイツみたいにな」
「そーゆうこと☆痛い痛い痛い痛い痛い痛い」
見かねたように馨が真澄を守から引き剥がす。
真澄は大きく舌打ちしてから言った。
「ここは手放す。隊員も全員避難だ。準備しろ」
守も生徒達と共に準備をしようと歩き出す。すると、無陀野に首根っこを掴まれた。
「お前はここに残れ。作戦会議だ」
守は作戦を聞き、口角を上げた。
お久しぶりです。作者です。受験生です。死にます。
シリアスが多い中、少しはシリアルを入れられていたらと思います。
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