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「ごめん…!本当にごめん…!その…いろいろ…勝手に嫉妬しちゃったりして…」
口籠る青。
「俺こそごめん」
素直に出た言葉だった。
「俺も、青に嫉妬しちゃってたんだ。青は人に好かれるし、完璧を求められてないって言うか、愛される感じ?それがすごく羨ましくてさ。
学校に行ってもいじめられるし、もう俺に居場所なんてないって思ってた。
なんで俺ばっかりこうなるんだろう、とか、誰も俺のことなんか必要としてないって勝手に決めつけて…。
あの時も、青が悩んでいるようになんて俺には見えなくて、“俺の何がわかるんだ”って勢い余って言っちゃって…。
俺の方が最低だよ。本当にごめん。
青が通り魔にあったって聞いて、頭が真っ白になった。
死んじゃうんじゃないかって、怖かった。
俺、そこで初めて気づいたんだ。
俺の本当に大切なモノは、完璧であることより、認められることより、“青”だったんだって。その時母さんと父さんに誓ったんだ。
“青の身体にもう二度と傷をつけない”
“青を守る” って。
だけど、結局俺に青を守る力なんてないんだって、今こうなって思った。
階段から突き落とされて意識を失うなんて、そんなバカみたいな話ないよな、、。
心配ばっかりかけて、ごめんな。
完璧だって言ってくれてたけど、青が思ってるよりも、俺は弱くて、ダメな人間なんだよ。」