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『 もう興味ないのかと思った 』
tg × mz
tg 視点
まぜたんにも、嫉妬して欲しい。
ただその一心だった。
まぜたんはみんなと仲良くて、俺はまぜたんが誰かと仲良くする度に嫉妬してしまう。
けど、まぜたんは俺が友達と仲良くしていても嫉妬してくれない。そろそろ、嫉妬でおかしくなっちゃうまぜたんも見たいんだけど。
だから、俺は自分の顔の前に手の甲を出して、口をつけた。肌に密着させて、強めに吸い上げる。
5秒ほど吸ってから口を離すと、手の甲には赤い跡が薄くついていた。
「 よし…… 」
後は、気づいてくれるのを待つのみ。
数日間経っても、まぜたんは気づいてくれなかった。
わざと手の甲を見せつけるようにしたけど、まぜたんは頭にハテナを浮かべてどうした?とわかっていないような様子だった。
まあ、そこまでくっきりつけることは出来なかったし、この作戦も失敗かなあ、と思った。
まぜたんは俺に興味無いのかな……と少し寂しくなりながらも、もう夜でいい時間だったので
もう寝るね、とまぜたんに言って寝室に入った。
どうしたら、まぜたんは俺に振り向いてくれるのだろうか。
俺のこと、もう恋人だと思ってくれてない?
そう不安になりながらも、どんだけ考えても埒が明かないなと思い、俺は目を瞑って眠りに落ちた。
mz 視点
ちぐが寝たのを確認して、俺はベッドに座った。
今日は眠くない、今日は……というか、最近ずっとだけど。
「 はぁ…… 」
ちぐの片腕を持って、手の甲を自分の前に出す。
前に見た時、ちぐの手の甲にはキスマークが付いていた。びっくりした。だって、ちぐは俺だけって言ってくれたし、まぜたんのこと愛してるよとか、言ってくれてたのに、見せつけるように見せてきた時は、困惑した。
ちぐの手の甲を見る度に悲しくなってきて、気づいたら頬には涙が伝っていた。
悲しかった。もうちぐは俺に興味ないのかな。
俺が上手く甘えられないから?ちぐに構ってやれないから?
「 ぅ……ぐ、す……っ 」
「 ちぐ、ちぐ……ぅっ…… 」
涙を抑えることができなくなっていた。
空いている手で必死に涙を拭いて、声も抑えようとしたけど、抑えることができる余裕もなかった。
いてもたってもいられなくて、ちぐにばっと抱きついた。離れて欲しくないよ、俺。
「 ……ちぐ……、ごめん……っ 」
「 ……ん、?まぜたん、? 」
抱きついてごめんと言った時、ちぐは目を覚ました。
意味が全くもって分からないような顔をして、ゆっくり俺を抱き返した。
「 まぜたん、どうしたの、? 」
「 ……やだぁ……っちぐ、離れないで…… 」
「 離れないよ、? 」
なんで?他の人にキスマつけられてるくせに。
分かってもらおうと、ちぐの手の甲を顔の前に突き出した。
「 じゃぁ、これっ……なんだよ゛……っ!! 」
「 ……、気づいてたの、? 」
「 気づくだろ……見せつけるようにしやがって……! 」
すこしでも俺に振り向いてくれるように甘く、可愛くごめんって言おうとしたのに、気づけば怒ってしまっていた。
「 ……ごめん、これ……自分でつけた 」
「 へ、? 」
自分でつけた。その言葉がよくわからなかった。
自分でつけたって何?
「 ……他の人に付けられたやつじゃないの、? 」
「 ちがうよ 」
「 おれはまぜたん一筋だから 」
「 …俺に、もう興味なくなったのかと思ったぁ…っ 」
tg 視点
「 …俺に、もう興味なくなったのかと思ったぁ…っ 」
そんな言葉を聞いた時、俺の脳はフリーズした。
俺が?まぜたんに興味なくなる?そんなわけないじゃないか。
「 ……ごめんね、? 」
「 これからは……っちぐにもっと好きになってもらえるように、甘える…… 」
「 そのままでも充分好きだけどね? 」
「 もうそういうのだめ…… 」
顔を赤くして照れるまぜたんをかわいいなぁって思う。
俺が何かをする度に、俺色にどんどん染まっていくような気がして多幸感でいっぱいになる。
「 あはは、かわいいね 」
「 うっせぇ…… 」
「 でも、ありがと…… 」
まぜたんのありがとう、という言葉にドキッとしてしまう。いつもならうっせぇだけで終わるのに、俺に好かれようと少しでも甘くしてくれている。
その行動だけで、まぜたんは俺のことをしっかりと愛してるということが伝わってうれしい。
本当は、まぜたんも俺に興味なくなったと思ってたけど、かわいいまぜたんを見てそんなのどうでもよくなった。もう泣かせないために、こういう嫉妬作戦はやめようと心に決めた。
20
未定