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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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「俺、雪が好き。隣の席になってからずっと、好きだった。」

「だから、俺と付き合ってくれませんか?」



私は、そんな、あまりにも嬉しすぎる告白をされた。帰り道のことだった。

両思いだった。しょう君のことが好き。今も、昔も――

しかも! 私は、しょう君と同じ瞬間に、好きになったんだ。それは、隣の席になった時だった….

高校1年の初めの方だったかな。

しょう君が隣の席になり、挨拶をしてくれて、私が挨拶を返した時。

何気ない会話だったけど、この時にズッキュン! って来たんだ。

『(こんな奇跡無い!!)』


そう思ったから、もちろんOKと言った。私も好きだよ! と。すると、しょう君は嬉しそうに、

『ありがとう、よろしくね!』


と言った。

この時が、私の人生の中で一番の幸せだった。

――その後、私はこんな質問をした。


雪「…あのさ、私のどこが好きになったの、、?」

しょう「…え?」

雪「ご、ごめん..変な質問しちゃった…」

しょう「…..」

雪「…?(怒らせちゃったのかな…、告白してもらったのに、こんな事に..)」

しょう「好きになった理由、だよね?」

雪「! う、うん…(怒ってないっぽい!良かった..!)」


しょう「難しいなぁ…」

「えっと、ちょっと質問とはズレた答えだけど、」


『*一目惚れ、で良い?*』


雪「!! 一目、、惚れ…?」

雪「あ..(心の声が出ちゃった…!)」

しょう「そういう所、可愛いね。 だから、好きになったんだよ/」

雪「(ㇶ、ひやぁぁぁ!)」


可愛い..??一目惚れ??好き??

もう最高じゃんっっ!!


雪「しょう君、それ以上は…」

しょう「あ、あはは〜w じゃ、帰ろ〜〜?」

雪「うんっ!(しょう君、可愛い〜〜//)」

  「私も、そういう所好きっ!」

しょう「…!// あ、ありがと//」

雪「(可愛い〜〜よ!っ)」

しょう「改めて… よろしくね!」

雪「よろしくっ!!」





―――この出来事があったのは、今日からちょうど1年前のことだった。あの時の喜びが、今日になってもまた蘇る。

私は、カレンダーにその事を書いていて、絶対忘れないようにしていたんだ。



雪「(楽しみだな、今日会うの…!)」


そう、今日はしょう君と会う約束をしていた。この約束は、1ヶ月前からしてたんだ。

しょう君から誘ってくれたから、物凄く嬉しかった。しかも、行く場所もめっちゃ良くて――

絶景が見える、大自然の場所らしいんだ! その場所の名前は…

「恋人の森」

っていうんだって! 今の恋が長続きするお願いをすると、絶対に叶う という場所なんだ。


だけど、それをすると、一つ、嫌なこと・辛いことが起きるようになる、という噂もある。

恋は叶うけど、最悪なことが起きてしまうかも知れないんだ….


雪「(でも…)」


しょう君と、ずっと一緒にいられるならそれで良いや。

そう思って、今日も学校へ向かった。


――学校で――


雪「!(しょう君だ!覚えてくれてるかな..?)」

「(聞きたいけど、今日のお楽しみだからやめとこう)」

「(とりま、挨拶だけでもしておこうかな〜)」


雪「おはよぉ〜!」

しょう「あ、雪!おはよ〜〜!」

雪「(いつも通りだな…)」

しょう「今日、あのテストあるから頑張ろ!」

雪「あ、そっか!忘れてた〜 頑張ろ〜〜!」

しょう「うんっ!(雪、可愛すぎだろ….//)」

雪「あ、しょう君?」

しょう「ん?」

雪「私、テスト勉強忘れてて全然出来てないからさ、休み時間、一緒に勉強しない?」

しょう「良いね〜〜! 実は、俺もテスト勉強出来てないんだよな〜〜w」

雪「え、ほんと!??あのしょう君が!?」

しょう「うん….、色々考えてて…」

雪「悩みごと?? あるなら聞くよ??」

しょう「あ、ううん。大丈夫! 悩みごととかでは無いからさー」

雪「そう?分かった!じゃ、テストガンバるぞ〜〜!」

雪・しょう「オォ〜〜🔥」


雪「(しょう君、悩みごとホントに無いのかな..?)」


しょう君の目を見てみても、いつもと少し違うように見えた。

彼女として、しょう君の悩みは見過ごせない!

――でも、「何でも無い!」 って、焦った様子で言ってたな…。

――私に聞かれたくないとか..? なら、放って置いたほうが、しょう君のためになるな!

そう感じて、私は静かにその場を去った。



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