「俺、雪が好き。隣の席になってからずっと、好きだった。」
「だから、俺と付き合ってくれませんか?」
私は、そんな、あまりにも嬉しすぎる告白をされた。帰り道のことだった。
両思いだった。しょう君のことが好き。今も、昔も――
しかも! 私は、しょう君と同じ瞬間に、好きになったんだ。それは、隣の席になった時だった….
高校1年の初めの方だったかな。
しょう君が隣の席になり、挨拶をしてくれて、私が挨拶を返した時。
何気ない会話だったけど、この時にズッキュン! って来たんだ。
『(こんな奇跡無い!!)』
そう思ったから、もちろんOKと言った。私も好きだよ! と。すると、しょう君は嬉しそうに、
『ありがとう、よろしくね!』
と言った。
この時が、私の人生の中で一番の幸せだった。
――その後、私はこんな質問をした。
雪「…あのさ、私のどこが好きになったの、、?」
しょう「…え?」
雪「ご、ごめん..変な質問しちゃった…」
しょう「…..」
雪「…?(怒らせちゃったのかな…、告白してもらったのに、こんな事に..)」
しょう「好きになった理由、だよね?」
雪「! う、うん…(怒ってないっぽい!良かった..!)」
しょう「難しいなぁ…」
「えっと、ちょっと質問とはズレた答えだけど、」
『*一目惚れ、で良い?*』
雪「!! 一目、、惚れ…?」
雪「あ..(心の声が出ちゃった…!)」
しょう「そういう所、可愛いね。 だから、好きになったんだよ/」
雪「(ㇶ、ひやぁぁぁ!)」
可愛い..??一目惚れ??好き??
もう最高じゃんっっ!!
雪「しょう君、それ以上は…」
しょう「あ、あはは〜w じゃ、帰ろ〜〜?」
雪「うんっ!(しょう君、可愛い〜〜//)」
「私も、そういう所好きっ!」
しょう「…!// あ、ありがと//」
雪「(可愛い〜〜よ!っ)」
しょう「改めて… よろしくね!」
雪「よろしくっ!!」
―――この出来事があったのは、今日からちょうど1年前のことだった。あの時の喜びが、今日になってもまた蘇る。
私は、カレンダーにその事を書いていて、絶対忘れないようにしていたんだ。
雪「(楽しみだな、今日会うの…!)」
そう、今日はしょう君と会う約束をしていた。この約束は、1ヶ月前からしてたんだ。
しょう君から誘ってくれたから、物凄く嬉しかった。しかも、行く場所もめっちゃ良くて――
絶景が見える、大自然の場所らしいんだ! その場所の名前は…
「恋人の森」
っていうんだって! 今の恋が長続きするお願いをすると、絶対に叶う という場所なんだ。
だけど、それをすると、一つ、嫌なこと・辛いことが起きるようになる、という噂もある。
恋は叶うけど、最悪なことが起きてしまうかも知れないんだ….
雪「(でも…)」
しょう君と、ずっと一緒にいられるならそれで良いや。
そう思って、今日も学校へ向かった。
――学校で――
雪「!(しょう君だ!覚えてくれてるかな..?)」
「(聞きたいけど、今日のお楽しみだからやめとこう)」
「(とりま、挨拶だけでもしておこうかな〜)」
雪「おはよぉ〜!」
しょう「あ、雪!おはよ〜〜!」
雪「(いつも通りだな…)」
しょう「今日、あのテストあるから頑張ろ!」
雪「あ、そっか!忘れてた〜 頑張ろ〜〜!」
しょう「うんっ!(雪、可愛すぎだろ….//)」
雪「あ、しょう君?」
しょう「ん?」
雪「私、テスト勉強忘れてて全然出来てないからさ、休み時間、一緒に勉強しない?」
しょう「良いね〜〜! 実は、俺もテスト勉強出来てないんだよな〜〜w」
雪「え、ほんと!??あのしょう君が!?」
しょう「うん….、色々考えてて…」
雪「悩みごと?? あるなら聞くよ??」
しょう「あ、ううん。大丈夫! 悩みごととかでは無いからさー」
雪「そう?分かった!じゃ、テストガンバるぞ〜〜!」
雪・しょう「オォ〜〜🔥」
雪「(しょう君、悩みごとホントに無いのかな..?)」
しょう君の目を見てみても、いつもと少し違うように見えた。
彼女として、しょう君の悩みは見過ごせない!
――でも、「何でも無い!」 って、焦った様子で言ってたな…。
――私に聞かれたくないとか..? なら、放って置いたほうが、しょう君のためになるな!
そう感じて、私は静かにその場を去った。
コメント
1件
※今作、投稿は遅くなるかも知れないですーーー それは分からないので、ご了承を(_ _)