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オルカのニセモノさん
″久しぶり。ハン。″
「…は?ボソッ…あ、久しぶり!どうしたんだ?」
″久しぶりに会いたくなって。″
「…なぁ、なんか身体にモザイク?みたいなのかかってるぞ?」
″体調に影響はないから、放置してる。″
「そうか。まぁ、遊園地行くか?」
″そうだな。…久々の空気もたくさん吸いたいし…ボソッ″
「?何か言ったか?」
″いや、何も言ってないぞ(汗)″
「そうか…」
何か違う。発言のひとつひとつに違和感がある。オルカはもっと元気なはず…
″…最近、どうだ?何かあったか?″
「うーん…最近はぼちぼちだな。」
「オルカはどうだ?楽しかったことはあったか?」
″んー…楽しかったこと…?無かったかな…″
「そっかぁ…」
「着いたぞ〜!」
″やったぁ~!私楽しみだった〜!″
「(私?)…良かった!今日は楽しもうな!」
…
″どうした?こんなところに連れて…″
「…ニセモノだよな。」
″は?私はっ、ニセモノじゃなんかじゃないぞ!″
「口調も真似したみたいだが…違和感しかない!早く正体を表せ!!」
″…あは。もうバレたか。君に構う時間もないんだけど…″
「オルカをどこにやったっ!」
″そいつは、コピーしただけだから…本署に置いてきたよ。″
「そうか…もう用済みだ。」
バン!
″おっと…物騒じゃないか。大切な人を撃つなんて…ふふっ…″
「…さっさと死ね。」
バン!バン!
″いたたたたた…まったね〜!″
「…くそっ…」
…
むにゃむにゃ…
″ん…あれ?なんで本署に…?″
いつもの場所で目が覚める…でもここは本署だった。
[おはようございます、オルカ先輩。]
″ん、神子田。何か知らないか?″
[いや、あー…知らない黒いマントの人が、ここにオルカ先輩を置きましたけど…]
[あと、クローンありがとね〜って言ってました。]
″?誰だろう…あ、連絡来てる。″
「もしもし、オルカか?」
″オルカだぞー?どうしたー?″
「良かった…今、本署行くからな。」
″え?ハン?″
「待っててな。」
プープープー。
切れちゃった。あの慌てよう、何かあったのか…?
″…なんでだ?ハン…″
[どうしたんですか?頭抱えちゃって…]
″今、ハンが来る。いつもと様子がちがう…″
車が来た。きっと、ハンが来たんだろう…
「オルカ!?オルカ…だよな…」
″?オルカはオルカだぞ?″
変な質問をしてくるな…あの出来事と、何か関係があるのか…?
″っあ…ハン…ちょっと、抱きつかないでくれ!″
「本当に良かった…」
″…ムゥ…なんかおかしいぞ…サスサス…″
「いつもありがとう…!」
″…こっちこそ、ありがとう。″
やっぱなんかおかしいな…まぁ疲れてるんだろう…
″明日は早めに切り上げるから、一緒に居よう?″
「やったぁ〜…」
ポンポン…
″今日はゆっくり、休もうな。″
「はぁ~い…すーすーすー…」
″寝ちゃった…まぁ、休むのも大事だし…え?なんか─″
『やっほ〜!クローンありがと~!』
″っは?お前ッッ!!″
黒いマントにその言葉。オルカを連れ去ったやつ!
『ん~?あ、もしかして!気づいちゃった?』
『んー…あんまり時間ないし、帰るね〜♪ハンさんのことは何もしてないよ!!』
″お前!逃げるな!!なんで…なんで!!ニセモノばっか!″
『チッ…この紙の住所に、生贄をくれたら話すから。。』
″…分かった。じゃあな。″
やすやすと逃がしてしまったが、オルカ一人では敵わない。
「オルカに無理してほしくないよ…むにゃむにゃ…」
″…そうか、ハンもそう思うか…″
未解決
End35