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捏造有り。
酒嫌いな🍆さん。
「酒は嫌いだ 」
そう愚痴るぼんさん。
顔はムス、としていてご機嫌斜め。
「付き合いとか、仕方ない場合は飲むけど、やっぱり酒は嫌いだ」
「…味がですか?」
「全て嫌いだ、酒の全て」
そう言いながら、コーラを飲むぼんさん。
ここは飲み会なのに、そんな事を呟くなんて珍しい。
「酒になにかされました?やらかした、とか」
「酒自体が嫌い。人の本性が出るから、自分の悪い部分が顕になるから」
「それはあるけど、良いところも意外な面も見れるのでは?」
「俺なんかにあるもんか。優しくしてるのも、周り見てるのも、意識してるもん」
「意識してできるものではないですけどね?」
ジロリ、と一瞥してまた視線を落としたぼんさん。
なにか言いたげにしながら、口を開いたり閉じたりしている。
1分ほどして口を開いたぼんさんからは、予想外の返答があった。
「酒を、酒を飲んで、依存した時期があった。
なにするのも気力なかった、現実逃避したくて酒を飲んだ。脳が痺れて、心地良かった。飲まなきゃやってられないほどに。
その分、本性を知った友人が離れていった。だけど、酒があればどうでも良いくらい、依存していた。
けど今は違う。逆にみんなに離れられたら、酒に手を出したくなるくらい、大切で一緒にいたい。
だから、人が離れて行く酒は嫌い、離れられないように我慢してる」
そう、小声で早口で囁かれ、目をパチクリさせる。
「え、っと、つまり“一緒にいたいから”って事ですか?」
「…そうだね、だから酒は嫌いだ」
「…タバコも嫌いになってくれれば良いんですけど」
健康にさせれるからと、つけ足せばぼんさんはヘラリと笑った。
「酒は本性見えるけど、タバコは変わんないでしょ。喫煙室で吸う分にはマナーは最低限あるって思われるし」
「えー?自分の肺を捧げてるんですよ?その1本に。あまり良い印象はないと思いますけどね」
「確かに。…ま、今更でしょ。だからタバコっていう依存先は許してよ」
でもなにしても注意されなくなるぐらい呆れられたら止める、 と死んだ魚の目で呟くぼんさん。
「呆れないって保証はできませんけど、いや、今日から止めてください。せめて一日一本」
「一本吸ってたら止めてるに入るのか?w」
「入……ります」
「曖昧だなぁ」
「とにかく!ね?タバコもすこーし減らせませんか? 」
善処するよ、と呟き机に突っ伏したっきり話さなくなったぼんさんの背中へ上着をかけ、上着越しに背中を撫でる。
「僕はお酒飲んでへにょへにょなってるぼんさん、好きですけどね」
「…それは、抑えてるから」
「うん。抑えれるぐらい理性のあるぼんさんも好きですよ」
「…抑えきれなくなったら嫌いになる?」
「いえ。抑えきれなくなってたら、僕が抑えるので安心してください」
そう言えば、机に突っ伏したままチラリをこちらを見てふふ、と笑った。
「なんだそりゃ…w」
「僕がぼんさんを嫌いになるボーダーがあったとして。そこを越させないようにお互い協力して抑え合いましょ?」
「…はいよ」
そう言ったぼんさんは、安心したのかゆっくり眠りに落ちていった。
コメント
2件
お互いの本音が垣間見えるやり取りが素敵です😁✨
おお、第44話めっちゃ良かった…!ぼんさんの過去に触れる重い話だし、酒に依存してた自分を嫌ってる感じがリアルだった。「人が離れていく酒は嫌い、離れられないように我慢してる」ってセリフ、胸に刺さったわ。でも最後に「僕が抑える」って言ってくれる相方がいて、ぼんさんもちゃんと安心して眠れてるのが救いだよ…。タバコの話も含めて、にしんさんの人間関係の描き方、好きだわ🔥