「 アレ?サンズ ~? 」
「 あ ? 」
休み時間になり、トイレに行こうと声を掛けてきたのは
「 げ 、灰谷 …… ゛」
「 ˹ げ˼って 酷いなぁ~ 」
灰谷…の兄の方だった。知っているだろうが一応話そう。コイツ、クソ谷(灰谷)蘭は俺の元部下である。そう、梵天の。
「 俺の勝手だろ 、」
何時もへらへらして仕事はサボる、上司を敬う心がない、俺はこいつが苦手、いや嫌いだった。
「 サンズ真っ白で目立つからさぁ?つい声かちゃった ♡ 」
「 いやお前こそ三つ編み目立つ、… ん? ?、」
コイツが声を掛けてきたときから感じる、喉に引っかかる小骨のような違和感。
「 どしたの? 」
何で。何故コイツが分かるんだ、知っているんだ?
「 サンズ~? 」
『サンズ』という苗字を。
「 おい灰谷。」
「 何でてめェが ˹ サンズ˼ を知ってんだよ 、 」
「 何でてめェが ˹ サンズ ˼ を知ってんだよ、 」
ハッとした。気付いたときには俺は、灰谷のネクタイを引っ張っていた。
「 ぁ、やべ言っちゃった。」
てへ、とした表情を作る灰谷。コイツなんか知ってんな。
「 っま、取り敢えずその手離そっか?周りの目線痛いよ~ 」
俺達の騒ぎを、廊下にいる生徒が驚いた様子で見ていた。俺は慌ててネクタイから手を離す。
「 すまん、…つい手が出た 。」
「 イーヨ〃、俺も最初めっちゃビビったし 」
「 あ 、いたいたハルチヨー!!」
九井だ。どうやら俺を探していたらしい。あの様子じゃ走って来たな。
「 次移動教室なのにいねぇから探したわ 、… って 、」
「 3年の ~ …灰谷センパイじゃん 、仲良かったっけ? 」
「 いや 、えーっと 、 」
俺が受け答えに詰まっている所をみて、灰谷が入ってきた。
「 ゴメンネ九井くん~ 、ちょっと明司に用あってさ ぁ ?」
「 あ、そーなんすか ?邪魔したならサーセン 。」
「 いやいやだいじょーぶ、ありがとね明司~ ♡ 」
そう言うと灰谷はギュッと俺の手を握り、˹ じゃあねー ˼ と去っていった。
「 次理科だから早くいこーぜ 。 」
「 あ、おう 」
( カサッ 、)
手に違和感を覚えた。…紙?知らない内に俺の手にはメモのようなものが握られていた。
嗚呼、あの時だな。灰谷が俺の手を握ったとき。メモの内容は…
( 放課後駅前のカフェしゅーごー ♡ )
主の話
どーーしても蘭と春千夜の絡みを書きたく、思い切って登場させちゃいました。
コメント
4件
好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好きデス。
あわわわわ🌀😖 最高すぎます👍💕 次回も楽しみにしてます🥺︎︎🫶💘