テラーノベル
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ボク、現実を甘く見てた。
幸せに生きられるて勘違いして………!
ボクは本当は人を殺すために生まれてきたのに!
歯を食いしばる。
クロカノンに特別な子がいるのはそのせいだ。
私も特別な子として生まれてきてウィルと呼ばれていた。特別な子として生まれてきたらそう呼ばれるらしい。
私は、クロカノンの中では最も強い力を持って生まれてきた。
兄妹でも、特別な子としていたがボクほどではなかった。
でも私は信じることすら出来ず魔獣を出すことすら出来なかった。
母親には散々攻められた。
もしあいつらが来たら自由を奪われる。
もし神我(じんが)に居場所がバレたら私たちは殺される!
あいつらは天敵。
私たちは恐怖心と不安があった。
両親も兄妹も私を頼り、妹のラオは不安で助けを求めるように私を見てくる。
仲間を殺されて私たちは必死に残った。
私たち、クロカノンの髪色は青色。
でも私は水色だった。
私たちの髪色は目立つからどこにいても必ずしも分かってしまう。
私たちは殺される前に逃げ切ることが出来た。
ここで殺される訳にはいかない。
なのに両親は殺された。
魔獣すら扱えない私は心の中でせめていた。
敵。敵。
どこにいても敵しかいない中で私たち兄妹は生き残らなきゃいけない。
私たちは正体を隠し生活することになる。
私は不安と恐怖で怯えた。
兄さんだって怖いだろうに不安と恐怖を圧し殺すように慰めてくれた。
なんで…。
お兄ちゃんだって私のこと責めてるでしょ?
私が使えなくて飽きられてるでしょ?
こんなことになったのは全部自分のせいなのに。
なんで責めないの…!!
敵しかいないんだよ?!力使えないんだよ?!
みんな私の力しか頼らないのに…。
このままだと私たちだって命を狙われてしまう。
そのとき前に言われた言葉を思い出す。
【人々を殺せ……!!。いい?神我、優魔、星魔の凛々花4人。あの人たちはクロカノンの自由を奪う魔法を持っている。あいつらを殺して。お願い。あなたの力が頼りなの】
私は決意して立ち上がった。
行かなきゃ!
兄妹を助けるためにもここで悩んで逃げてる暇はないんだ。
待ってて…!!
絶対に助けるから!!
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