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こちらゲストさんのコンテスト受賞作品です!!青桃赤です🫶
それではどうぞ!!
注意
🔞なし
不穏
ハピエン
少し曲パロ
赤視点
眠い瞼を擦って、重い体を起こす。
今日も、今日がきてしまったことに嫌悪感を覚える。
時刻は朝の8時。
少し遅れてはしまうが学校には行ける時間帯。だからこそベッドから出たくない。
このまま時間が進んで、学校に行くことを諦められる時間になってほしい。
ただ、そろそろ出席日数が危うい。
本当は行きたくないけど、 兄達に心配されたくないし、学校には兄達もいる。
そう考え直し、ベッドから起きた。
先程より少し軽くなったような気がした。
青視点
今日は英語の授業が3つ。久しぶりの 1-2、3-1、2-3である。1-2で使用する英語のプレゼンテーションをまだ作り終えてなかったことに気付き、自分に苛立ちを覚える。
パソコンを開き、プレゼンテーションを開いて作ろうとした時、1-2の担任の先生から声をかけられた。
担任「猫宮先生ちょっと良いかしら、?」
青「どうかなさいましたか?」
担任「今日、りうらくんがきてくれるみたいなの」
青「…え?」
一瞬思考が停止した。
りうらが、あのりうらがこの学校にきてくれると。
胸の高鳴りが落ち着かなかったが、同時に不安も感じた。
担任「ないこくんが教えてくれてね、なんで知ってるのかは分からないけど…」
青「…あ、ないこですか?」
担任「ん?ええ。」
青「…そうですか、」
青「ありがとうございます。英語の時間で少し寄り添ってあげられるように善慮しますね。」
担任「ええ、お願いね」
ないこか…、俺に連絡寄越したら一発なのに、ないこか、
ないこが嫌いな訳じゃないし、嫉妬でもない。ただ、
もう少し、俺にも頼ってほしいと感じてしまった。
桃視点
授業を生徒会の仕事があるからと特例で
休み、生徒会室で仕事をこなす。
今俺がしているものは「生徒名簿」のチェック。素行の悪い生徒や不登校の生徒のものを見て、その生徒と話すもの。
俺が授業を休んでまでこれをしようとした理由。それはある生徒と関係していた。
その生徒はある時期から学校にあまりこなくなり、元気もなくなっていった。
担任に聞いても「わからない」の一点張り。使えない大人ばかり。
ただ、そのある生徒が今日は学校にくるということで、その理由を探ろうと思い生徒会室で待機をしている。
もうそろそろ来る時間帯だろう。
視点なし
赤「…失礼します、」
桃「おはよう。よく寝れた?」
赤「うん、だいぶ、」
桃「よかった…、教室には行けそう?」
赤「、、ん、と…、」
桃「無理に行かなくてもいいよ、辛かったらずっとここにいればいい。」
桃「そこ、座りな」
赤「あ、うん…、」
青「失礼すんで」
桃「おはようございます。」
青「りうらきてたか、おはよう。」
赤「、、おはようございます、」
青「タメでええんに、w」
桃「ここ仮にも学校ですよ?猫宮せんせ」
青「そーですね乾くん」
青「…あそうそう、お昼ここで食お思て」
桃「は?弁当作ってたの??」
青「作っとったよ?冷蔵庫入れとったし」
桃「ないと思って出てきちゃったじゃん…」
青「お疲れ」
青「あ、りうらは持ってきたか?」
赤「…いや、忘れてきました、 」
青「うぉマジ??ならこれ食ってええよ」
赤「…ありがとう、」
桃「はぁ…、しゃーないからまろの分も購買買ってきてあげるよ、なに欲しい?」
青「んーなんでもええよ」
桃「なんでもいいが一番困る」
青「なら焼きそばパン」
桃「はーい」
青「てかさっきここ学校言うたん誰やねんまろ言うとるやんお前」
桃「うっせ黙れ」
青「俺教師なんやけど??」
赤「…ん、おいしい、 」
青「そうか?ならよかったわ」
赤「、、まろ料理上手になったよね」
青「練習したんよ(笑)」
赤「ほんと、おいしい、」
青「……なぁ、」
桃「ただいまー」
青「お前ほんと空気読めねぇな」
桃「は??」
青「、、なぁりうら、5限目英語で俺なんやけど、これたりせぇへん??」
赤「え?」
青「いや、無理にこんでもええんやけど 」
桃「そうだよ。嫌になったらここにきな。俺今日はずっとここにいる予定だし。」
赤「…それ、は」
青「…、」
赤「…わかっ、た」
赤「まろは、、大丈夫だよね、? 」
青「…当たり前やろ、助けるで」
桃「…りうら。」
赤「ん、?」
桃「いや、なんでもない。」
桃「、、頼ってね」
赤退席後
青「…なぁ、ないこ」
桃「ん?」
青「あいつ…なんで学校来なくなったん?」
桃「………俺も今それ探ってる」
桃「家にいても話してくんないし、、そっちこそ先生なんだから俺より知ってるんじゃないの??」
青「…お前は知っとるやろ、お前の学年の英語教師が病気で3年生も受け持つことになったんやぞ?」
青「やから1年生は別の教師が受け持っとるんよ。俺は1年生しばらく受け持っとらんかったからなんも分からん。」
桃「…それ、いつ頃からだったっけ?」
青「んー、、まぁ3ヶ月前くらいか?」
桃「、、3ヶ月前、」
青「なんや、なんかあったか??」
桃「いや、なんにも、」
青「、、??」
赤の教室 青視点
青「…は?」
状況が理解できない。
明らかに意図して捨てられた教科書。
机の上の花とラクガキ。
先程にはなかったりうらの顔の絆創膏。
怯えたりうらの表情。
その時俺は悟った。
りうらが学校に来なくなった理由を。
青「…おいお前ら」
生徒「んー?あ!いふ先生おひさ!!」
青「自分が何してんのかわかっとるん?」
生徒「なにがですかー?w」
生徒「おいお前やめろってww 」
青「…主犯は誰や?」
生徒「はーい俺でーす!!w」
その生徒も、周りの生徒も自分達が何をしているのかなにもわかっていないようだ。
青「ほーん。で、今なにしとってん?」
生徒「なんもしてないっすよww」
青「………、スマホ見せろ」
生徒「うお、!?!?」
青「………」
生徒「これあいつの写真っすよwwなんもないただの写真ですw」
青「……へー。」
青「りうら。行こうや。」
赤「あ、、はい、」
生徒「言って良かったの??」
生徒「まぁいふ先生だし大丈夫じゃね?」
青「………。」
俺は
こんなことを起こすために教師になったわけやない。
桃「…どうしたの?」
青「虐められとった。」
桃「……へー。やっぱり?」
青「、、やっぱお前気付いとったな 」
青「なんで言わなかったん??」
青「俺に言えばすぐに対応できたんやぞ」
桃「…確証がなかった」
桃「だから今目星をつけてる生徒をピックアップしてたんだよ」
青「お前は頭が切れる。でもまだ子供や。大人に相談するのが普通やろ。」
桃「…こんなことがあったんだから大人なんか信用できなくなるでしょ」
青「は?」
赤「っもういいからッ、!!!」
青「…りうら、」
赤「…帰りたい、」
桃「………あのさ。」
桃「3人で逃げちゃわない?こんな場所からさ。」
青「、、は?」
赤「…どういうこと、?」
桃「そのまんまの意味だよ。」
桃「ここの奴らは信用できない。そんな息が詰まる場所にわざわざいる必要ないでしょ?」
青「…金はどうするん?」
桃「俺が提案する時毎回しっかり計画も考えてるでしょ?今回も見立ては立ててる」
青「…少し、考えさせて欲しい。」
赤「まろ…、」
ないこの言うことは現実を考えていない。いわば空想のようなものだ。
だが、ここにいたくないというのも事実。
せめて、死ぬなら何処か遠くで……、
夜 青視点
眠れなかった。
ないこも、生徒会室での言葉が引っかかっている。 りうらの「帰りたい」は、学校でも、家でもなく、もっと別の場所に向けられている気がした。
青「……様子見てくるわ」
桃「俺も行く」
二人でりうらの部屋の前に立つ。
赤「う”ッ、」
ノックをしようとした瞬間。 中から物音とりうららしきうめき声。 慌ててドアを開ける。
青「りうらッ、!!」
りうらはベッドに座っていた。
目が赤い。机の上にはノートが開かれている。
そして、床に落ちたカッター。
視線が止まる。 りうらの手首。
袖から少し覗く、赤い線。
一瞬呼吸が止まる。
桃「……何してんの」
赤「……っ、」
ないこがゆっくり机に近づく。ノート を見た瞬間、手が震える。
そこにあったのは、書きかけの文章。
『ごめんね』
『兄ちゃんたちのせいじゃないんだよ』
『りうらが弱かっただけ』
ないこの指先が白くなる。
桃「……りうら」
りうらは必死に笑おうとする。
赤「違うっ、死のうとかじゃなくて、」
赤「ただッ、消えたかっただけでっ……」
その言葉で、青の中の何かが切れた。
青「…消えたいん、??」
声が震える。
りうらの瞳がこちらを捉えた。
青「………なん、でッ、」
声が、裏返る。
ないこは黙ったまま、りうらの前にしゃがみこんで話を振る。
桃「……いつから?」
赤「……3ヶ月前くらい、」
俺とないこが同時に止まる。二人ともその数字に心当たりがあったからだ。
3ヶ月前。
俺が1年の担当を外れた頃。
ないこが証拠を探し始めた頃。
りうらは、ずっと一人で耐えていた。
赤「まろも、なぃくんもっ、やっと落ち着いてきたのにッ、」
赤「俺のせいでまた壊れるのはやなのッ、」ポロッ
ないこの目から涙が落ちる。
りうらが固まる。俺も動揺する。ないこは泣かない人だったから。俺の前でも、 ずっと強い人だったから。
桃「……もうとっくに壊れてるよ、」
声が震えている。
青「……お前が傷ついてる時点で、俺らは平気じゃないんやで、」
なるべく優しく、傷付けてしまわないようにりうらの腕を掴む。 傷に触れないように、震えながら。
青「…なんで言ってくれんかったん、?」
赤「……心配かけたくなくて、」
視界が滲む。
青「兄ちゃんナメんなやっ…」ポロッ
ぽろ、と涙が落ちる。
りうらとないこが目を見開く。 雫が頬を伝う。自分も泣いているようだった。
青「守るために教師なったんやぞっ……」
青「守るために働いとんのに…」ギュッ
りうらを抱きしめた。
強く、でも壊れ物みたいに。
ないこも俺の後ろからりうらを包む。
赤「ごめっ、」ポロッ
桃「謝らないで、」
青「消えるとか二度と言わんといてっ、」
りうらの声が、子どもみたいに震える。
赤「……生きててッ…いいのっ、?」グスッ
その一言で、二人の心臓が止まりかける。
青「当たり前やろ、」
桃「生きてないと困るよ」
赤「……俺、怖い、」
青「もう一人にせぇへんからな、」
桃「逃げよう。今度はちゃんと、三人で」
赤「うんッ、」ポロッ
その夜、カッターはないこが処分した。 ノートは俺が破いた。 代わりに、白紙のノートを置いた。
青「ここにさ、 これからのこと書こや」
桃「遺書じゃなくて、計画書」
赤「…んふっ、そうだね、 」
翌朝 赤 視点
あまり眠れていなかった。
それでも、昨日より顔色は少しだけマシだとは思う。
まろは仕事を休んだ。
教師としてではなく、兄として動きたいと決めたかららしい。
ないくんがパソコンを開いてあと、カタカタしながら静かに言った。
桃「証拠、全部まとめた」
机の上に並ぶ写真。
机の花 、教科書のゴミ箱、 グループチャットのスクショ、 昨日の教室の動画…その他諸々が全てあった。その中には俺が知らないものまでそこにはあった。
まろの拳が震えた。
青「……やっぱあの学校狂っとる」
ないくんが顔を上げる。
青「良く考えたらこんなバレるようなことしとんのに…同僚はなんも言っとらん、」
桃「…退職届けわざわざ出す必要ある?」
青「……うーん、」
赤「あの、さ」
なんだか恥ずかしかったから、小さく言う。
赤「……俺、怖かったけど」
二人が見る。
赤「ちょっとだけ、嬉しかった」
青「……え」
赤「守ってくれたって、思った」
まろは顔を覆って、ないくん は息を大きく吸った後にゆっくり吐いた。
桃「よし」
なんだかないくんの声は迷いが絶ちきれたように聞こえた。
桃「逃げる準備、始めよう」
青「戦わんのか」
桃「戦うよ。戦った上で、出る」
引っ越しの日
段ボールだらけの部屋。 この家も、たくさん無理をして守ってきた場所。
赤「……ほんとに、行くんだ」
桃「電車、あと40分」
青「怖いか?」
少し考えた後、袖を少し上げて、薄く残るされたものなのか自分でしたものなのかも分からない傷痕を見ながらこう言った。
赤「うん。でも」
赤「ここより、マシな所だと思うから」
手首の襟を少し上げる。 綺麗に消毒されて包帯が巻かれた、昨日出来た傷痕。
まろが近づいてきて、そっと袖を戻す。
青「その傷、消えんかもしれん」
赤「…うん、」
青「でもな」
まろがりうらの胸を軽く叩いた。
青「ここは、これから作れる」
ないくんが笑う。
桃「新しい学校、もう手続き終わってる」
赤「え?」
桃「言ったろ。逃げるなら計画的にって」
青「奨学金も通った」
固まった。
赤「俺のために?」
桃「俺らのため」
青「三人で生きるため」
目が潤んだ。 また嬉しくなって、昨日した問いをまた二人に投げ掛ける。
赤「……俺、生きてていいの?」
兄二人が同時に言う。
青桃「当たり前」
泣きながら、今度は笑った。
数ヶ月後
小さなアパート。
まろは新しい高校で英語教師をしている。
ないくんは大学に通いながらバイト。
俺は転校先で、まだ緊張しているけどちゃんと登校している。
ある夜。
赤「俺さ」
二人が振り向く。
赤「先生になりたい」
青「……は?」
桃「まさかの兄と同業?」
赤「助けられる側はもうやなの」
沈黙。
まろの目が潤む。
ないくんが笑う。
桃「じゃあ俺学校作ろうかなー」
青「規模デカ」
俺は笑った。
前より、ずっと自然に。
りうらの部屋。
白紙だったノート。
今は文字で埋まっている。
『将来の目標』
『英語検定』
『兄よりすごい先生になる』
ページの端に、小さく。
『あの日、消えなくてよかった』
未来編 赤視点
赤「えー、ここはであるからして、」
赤「…こら、そこ。授業中私語厳禁だよ。」
生徒「さーせん」
生徒「せんせー!!!その英語どういう意味ですかー!?」
赤「お、真面目な生徒発見。評価5ね。」
生徒「せんせー俺達は!?」
赤「ん?君達は1。」
生徒「え!?」
赤「ふっ、じょーだんじょーだん♪」
生徒「あぶねー、、」
生徒「りうら先生ならしそうで怖い、」
赤「あ、そうそう。この英語の意味ね。」
赤「スペルはこの通りESCAPE。読みはエスケープ。そして意味は、」
赤「危機的状況からの脱出。」
ESCAPE End
この度は「ESCAPE」を読んでくださりありがとうございました!!
前回はこんな後書きしなかったんですが今作は内容が伝わりずらいところがあったと思うので一応解説✋
青赤桃は兄弟
青→英語教師。りうらがいじめられる時期は別の学年を担当していたため知らなかった。時間の都合で赤桃と話すことはほぼない。弁当を作っているが気付いてくれる人はいない。
桃→冷静な性格で今回のことは全て見越していた。いじめられているのもなんとなくで分かっており、証拠集めをしていた。
毎日りうらに声を掛けているが答えてくれることは少なかった。ESCAPE本編が終わった後教育委員会に学校のことを告発。ネットにも晒し上げておりIfに引かれた。ただ本人はまだ満足していない。
赤→いじめられていた。理由は本編で語られなかったがなんでもできる本人を同級生が嫉妬して始まったらしい。
現在もトラウマはまだ完全に克服しておらず兄達のお世話になることもしばしば。本人は申し訳なく思っているが兄二人はもっと頼って欲しいらしい。
教師もいじめに気付いていたが面倒になると思い無視していた。
実は全員異父兄弟。母親が色んな男と遊んでできた子供。父親は全員母親をカネヅルとしか思っていなかったため逃亡。母親は借金売りに追われ行方不明。
当時のそれぞれの年齢↓↓
赤 8
桃 10
青 15
Ifは高校生の年齢だったが学校には行っていなかったため独学をしながらバイトをしていた。 だがその時は戸籍もなかったため普通のバイトはできず裏社会の仕事をしていた。自分のような不憫な子供を増やさないように教師になった。
というのが大まかな裏設定です!! それではこれで本当に終わりです🔚
ここまで読んでくださりありがとうございました!!
コメント
2件
うっわすきです 😭 なんかもう、本当に素敵ですね 😭😭