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第1節 ええ。
あいつは不思議だ
なんでいつも1人でいるのか
悲しいような困ったような顔をしているのか
私は理不尽だが嫌いだ
あいつが。。
『そろそろ起きなさい江奈』
朝起きると母の声がした
いつも通り母に起こされた。
『朝ご飯、りんご剥いたから食べて』
と言われたので食べる。
(本当はこんなんじゃ足りないのになぁ)
と思いつつ食べるしかない
学校に少し遅れたが間に合った。
朝の読書時間、私はいつも気になる、
窓側の席の そわ のことが。
よく見るとそわの本はボロボロだ
10年以上前のもののようで
大切にしてるのだとよく思う
ジャージは中3で3年間も着ているはず
なのに綺麗すぎる、、
まるで「新品」だ。
休み時間は1人でポツンと座っている
なんだか可哀想だと思ったが、噂では
彼女がいるらしいから気にしないどく、、
なんであんな奴に彼女ができて
私にはできないんだよ、、💢
そわを見ていたら苛立ってきた。
そんな私も実はひとりぼっち。。
二重で小顔でスタイル抜群なのに
友達が寄ってこないのだ。
なぜだろうと考えようとしたけど
めんどくさいからやめた。
考えたって答えは導けない
数学でもないんだから。
そわをずっと見ていると
そわもこっちを見た。
するとそわが席を立って
何かを私に言い出そうとした所で
チャイムが鳴った。
(気になる、とても気になる)
授業中、そわの事で頭がいっぱいで
勉強になんか集中できやしない。
(くそぉなんであんな奴のことで頭が
いっぱいになるんだよ💢)
また苛立ってきた、短期なのかもしれない。
授業が終わりまた休み時間、
なんとそわが私の席に近づいてきて
『ぼ、ぼっち同士だ、だね。』
と言ってきた。
『ええ。』
と私は応えた。
コメント
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いつか第2節作ります!