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芽吹き出してるあの子の春に
気づかないほど鈍くはないわ
時効外れの恋慕がもたらす
季節外れの熱中症よ
あぁ その言葉
ふと見える甘美を眺めたら
ほら、もうとっくに手遅れです、
もう どっくん、どっくん、です
優しいあの子は もういない
悩める睫毛も笑える話も
感じることはもう出来ない
信じようともしたくない
どうして悲しいの それでいて
どうしてこんなに恋しいの
旅立って行くあの子が気に入らない
私の中の咲かない恋を
打ち明けるほど未熟じゃないわ
そのすました眉毛の動くとこ
見てみたいと思いはしますが
あぁ この熱が
伝わってしまうような気がして
その、指先に触れることも、
まだ 億劫、億劫、です
二人に交わる想いは無い
あなたの発する言葉が好きです
わたしの想いは救われない
恋人なんかになりたくないのになあ
あぁ その唇に
二度と忘れられぬ「降参」を
愛したあの子はもう居ない
一生会うことは無いんだと
心は嘘をつきたく無い
お別れなんかしたくない
恋したアイツはもう居ない
なんでも私は認めない
どうして愛しいの それでいて
どうしてこんなに寂しいの
別れの季節のアイツが気に入らない
また会う日までさようならだね