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ぽん!
280
Layu
35
埴輪は神です
2
チェンソーマンレゼ篇を見て、見事にレゼに落ちました。
あれほど早川アキに狂ってた私は一体どこへ…?
※じーえる
※キャラ崩壊
【喫茶二道】は私のお気に入りの店で、家に居ると怠け者になる私は、よくカフェなどでレポートをやっていた。
だけど、スターバックスとかは集中するには少しお客さんの声が聞こえるし、自意識過剰なのは重々承知だが、視線を気にしてしまう。
そんな時に、初めての一人暮らしでアパートから徒歩5分にあるこじんまりしたお店を見つけた。
失礼だがお客さんはほぼ来ないに等しいし、コーヒーメーカーのこぽこぽという心地のいい音と微かに聞こえる店内BGMは集中力を上げてくれる。
そして何より店員さんだ。
最初は綺麗な子だな、ぐらいだったが気付けば私は彼女の事を好きになっていた。
ある日、私はモーニングセットを頼むと「お待たせしました〜!」とレゼちゃんは柔らかく明るい声を出し運んできてくれた。
モーニングセットをテーブルに置き、立ち去るかと思いきやレゼちゃんはニコニコとお盆を胸元に抱え私の斜め前に立っている。
?と思いつつも私は、たまごとレタス、トマトが挟んであるホットサンドを頬張った。やっぱり、ここはご飯も美味しいと感じながら咀嚼していると、レゼちゃんはスススと私の隣に座り、食べている私の顔を見てまたニコニコ。
リンゴジュースで流して、やたらと近いレゼちゃんを見て「そんなに見て、どうしたの?」と声をかければ、その質問待ってましたとでも言いたげに頷き、膝がくっつきそうなぐらいまた近く。
「そのホッ トサンド、私も手伝ったんです。だから一口…」
近っ…と思っていた気持ちが飛んでいく。なるほど狙っていたのはホットサンドだったのか。ホットサンドのお皿を自分側に寄せ「駄目、これは私が頼んだの」と言うと、レゼちゃんは「えぇ…!けち、けち◯◯さんのけち!」とあからさまにガッカリしていた。
そんなところさえ可愛いと思う私はもう重症なのだと、その日の夜。浴槽の中で思ったのだった。
また別の日、テーブルに1輪の花が挿された花瓶がおいてあった。「レゼちゃんレゼちゃん、あの花ってなんの花?」
なんて何気なく聞いたら「ガーベラ?コスモス?どっちだろう」と首を傾げる彼女は再び口を開く「これ、実は男の子から貰ったんですよ」と嬉しそうに語る。
男の子…?誰だろう、にしても嬉しそうだなぁ…少しチクリと胸が傷んだ。
東京都☓☓区 午後☓☓時☓☓分
番組の途中ですが、緊急のニュースをお伝えします。
本日午後☓☓時☓☓分頃から、東京都千代田区、および中央区周辺の広範囲にわたり、連続して大規模な爆破テロとみられる事案が発生しています。
現在も断続的に爆発音が響いており、火災が拡大しています。警視庁は周辺道路の全面通行止めを行い、厳戒態勢を敷いています。
☓月☓☓日 午前☓時☓☓分
喫茶二道、ドアを開く。いつもなら「おはようございます〜!」と聞こえてくる柔らかな声が聞こえない。
マスターに「今日、レゼちゃんお休みですか?」と聞くがマスターは「それが音信不通でね」とまいったように話していた。
レゼちゃんはバックレるタイプの子じゃなさそうだし…
大丈夫かな、と心配の気持ちときっとレゼちゃんならケロッとまた現れるだろうという気持ちを持ちながらレポートに取り掛かった。
お昼ごろ、私はパスタを頼み食べているとドアが開いた。
ちらりと目線を向けると見覚えのない男の子が花束を持ってソファに座った。
その男の子は背もたれに頭を預けガラスの外、青い空を見ていた。
若いお客さんだなぁ…と思いつつ、ふとお花をくれた男の子の話を思い出した。
「本当におバカさんで、おかしな男の子」
あの後、そう言ってたっけ。
私はオレンジ髪の男の子を見て、おバカさん、きっと君みたいな子なのかな?なんて。
またお店に顔を出した日、あの日の1輪の花はなくなっており、代わりにあの男の子が持っていた花束のお花が何本か入っていた。
相変わらずレゼちゃんは居ない。
そして初めて見た、花束を持ったオレンジ髪の男の子。
私の知らない世界で、起こったことは私が知る日は来るのか。
心のなかでレゼちゃんに抱いていた感情は、消えないまま。
ねぇ、レゼちゃん。君は一体どこへ行っちゃったの?
【終わり】
コメント
1件
読ませていただきました。最初は「あ、電鋸人ネタから入った百合モノか」と思って軽く読み始めたんですけど、気づけばラジオのニュースが入ったあたりから一気に空気が変わって。日常の積み重ねが終盤で静かに裏切られる感じ、好きです。レゼちゃんの「元気で明るい店員」という表面だけが印象に残ったまま終わるのが、逆に胸にくる——あの子の裏側で何があったのか読者にはわからないまま、という構造にグッときました。続きが気になります。