天邪鬼の苦悩

年内目標投稿数までこれ含めあと2本なんですよね…

新しいお話があまり浮かばないので没にしようと思ったこれをだします…

この先大した予定もないので沼らなければ残り1本出せる…と思い…ます

本当に3食桃赤で生活したいです

ということで桃赤です

苦手な方は逃げてください

赤side

りうらってなんでこんなに可愛くないんだろう

どうしていつも心と真逆のことしちゃうの？

どうしてないくんに嫌な思いさせてばっかなの？

桃「りーうら！今日も可愛いね～！♡」

赤「……」

桃「無視しないでよ～、可愛いお顔見せて？」

赤「ないくんキモいからあっちいって」

桃「りうらぁぁ……泣」

ちがう、ちがうのないくん

本当は甘えたいの

でもどうしてかないくんの顔すらみれないの

桃「りうら～！どうかな、服買ってみたんだけど」

桃「似合ってるかな？結構気に入ってて…」

赤「べつに、いつも通りだよ」

桃「そっかぁ～……」

ちがう、ちがうの

ちゃんとかっこいいよ、いつもかっこいいけど今日のないくんはもっともっとかっこよくみえるんだ

だから、だからそんなしゅんとしないで

…って、りうらのせいなのにね……

いつもこうなの

素直になりたいのに口にはだせないの

桃「りうら、夜出かけるときは一言いってって言ったよね」

桃「面倒なのはわかるけど心配なんだよ…」

赤「べつに、心配してなんて頼んでないじゃん」

桃「な、そんな言い方………！」

ちがう、こんなこと言いたいんじゃないのに

ごめんねって謝らなきゃいけないのに思ってもない文句ばっかり言っちゃうの

優しいないくんに怒った顔させちゃうりうらってほんとだめだね

赤「…ないくんなんか嫌い」

桃「は………？」

ちがうの、ちがうんだよ

大好きなのに、心と真逆のことばっか言っちゃうの

耐えられなくて部屋を飛び出す

いつもこうだ

りうらの中の天邪鬼が邪魔するの

なんでこんなに可愛くないんだろ

それでもないくんに愛されていたいなんて我儘なりうら

きらい、だいっきらい

なんでないくんは可愛くなくて我儘で天邪鬼なりうらを好きでいてくれるの？

もしかしたらもう嫌われてるかも…

いやだ、嫌われたくない

胸が締め付けられるような苦しさが襲い掛かってくる

そういえば前もこんなことあったっけ…

「もう怒ってないから、そんな顔しないで？」

「りうらの不器用なとこもちゃんと大好きだよ？」

「りうらがもし俺を嫌いになっても俺はずっとりうらのこと……」

愛してる

そっか、理由なんてわかんないけどないくんはこんなりうらを愛してくれてるんだ

こんなりうらを愛してくれるのなんてないくんしかいないから

ないくんだってずっと好きでいてくれるなんて限らない

それでも、いや、そうだからこそ

今日は……

赤「ない、く……」

桃「…」

部屋に入り、ないくんの元へと近づくと軽く顔をこちらに向けてくれるないくん

お願い、りうらの中の天邪鬼

今だけは、じっとしてて

赤「ごめ、ん…」

赤「りう、ら……っ」

ちがう、ちがうのないくん

泣きたかったわけじゃないの、謝って、愛してるって言いたいのに

桃「ごめんね…」

赤「……っ？！ないく…、なんで」

いきなりないくんがだきついてきた

桃「怒ったりしてごめんね、怖かったよね」

赤「ちが、うのりうらが…っぁ、わるくて」

赤「あいして、るの……！！ない、くん…っ」

いえた、いえた

それから少しずつ時間をかけてりうらがずっと伝えたかったこと、伝えられなかったことを聞いてくれた

桃「もう怒ってないから、そんな顔しないで？」

あ、あの時と…おんなじ

桃「でも……」

赤「……？」

桃「嫌いって言ったのはまだ許してないよ？」

赤「へ、ぁ……」

ど、どうしようどうしよう……

嫌われたくない、捨てられたくない

やだ、やだ、ないくんがいないと…

桃「りうらが、一生俺といてくれるって約束したら許してあげる」

赤「……～～っ」

ずるい、ずるいよ

そんなこと言われたら、また泣いちゃうでしょ

桃「へ、ちょ、りうら…？！泣かないで……」

ちがうの、嬉しいんだよ

今嬉しくてたまらないんだよ

赤「焦った顔もかっこいいね……//」

桃「へ……//？」

赤「いいよ？一生一緒にいてあげる」

赤「その代わり、ないくんがもうやだって言っても別れてあげないから」

だって悪いのは全部、可愛くなくて、我儘で、天邪鬼なりうらを好きになったないくんだから

END