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「感覚」
#knsm
※学パロ
ニュース「昨日未明、17歳の男子高校生が遺体となって発見されました。遺体の_______ 」
…
…
…
kn「ねぇ、俺のこと好き?」
sm「ん、好きだよ」
違和感はずっと前からあった。
…
kn「俺のこと好き?」
sm「うん。好きだよ。」
恋愛としてじゃない。
ただ、口だけの軽い言葉。
好きに嘘はない。
「普通」なんて言えるはずがなかった。
だってきんとき、
好きって答えると、とても安心した顔をするんだ。
でも、その安心は長くは続かない。
kn「ごめんね。変なこと聞いて」
何回も聞いた言葉。
そうやって自分で言うくせに
また同じことを繰り返す。
最初はそれでも良かった。
必要とされてる気がしたし、
それに応えている自分も、嫌いじゃなかった。
『「スマイルって優しいよね。」』
そう言われるたびに、
『ちゃんとしなきゃ』
って思うようになった。
気がつけば、
sm「今日ちょっと返信遅くなる」
sm「今○○と居る」
何も聞かれていないのに
先に説明するようになっていた。
kn「ありがと。」
その一言で、安心する。
でも同時に、
なんで俺が安心しているのだろう。
と思うことがあった。
…
…
…
ある日、
「最近さ、ちょっと無理してない?」
そう言われた。
クラスのやつに。
sm「別に。」
反射的にそう返す。
「いや、なんかさ…前よりも疲れてる気がする。」
一瞬言葉に詰まった。
『疲れてる』
その言葉が妙に引っかかった。
そうなのかもしれない。
という不安が湧き出てきた。
……………。
sm「…そんなことないって、笑」
その不安をかき消すかのように、
笑って誤魔化した。
しかしその日、
少しだけ考えてしまった。
もしかしたら…
しんどいのかもしれない。
…
…
…
その夜
ピコン
kn「ねぇ、俺のこと好き?」
また、同じメッセージ。
画面を見て、いつも通り
『好き』
と、そう送ろうとして手が止まった。
ほんの一瞬、
一瞬だけ、
『わからない』
そう思ってしまった。
それでも俺は
「好きだよ。」
いつもと変わらずそう返した。
既読が付く。
kn「ほんとに?」
「うん。ほんと。」
kn「そっか、笑」
そのやりとりの後、
少しだけ息が詰まった。
…
…
…
数日後。
帰り道、
kn「ねぇ、」
呼ばれた。
sm「ん?」
相槌を打つ。
kn「俺、スマイルがいないとダメかも…。」
いつも通りの言葉…、
でも今回は、
少しだけ重かった。
sm「…そんなこと、ないって笑」
少し考えた後、
少し濁した言葉を放った。
kn「あるよ。」
即答された。
kn「だってさ、お前いなくなったら俺、どうすればいいの?笑」
冗談っぽく笑っていた。
でも…
その言葉の答えを
こっちに委ねている気がした。
sm「………..。」
少しだけ、迷った。
本当は…
本当は、
『自分でなんとかしろよ、笑』って
思ったのかもしれない。
でも、それを言ったらこの人は…
こいつは壊れる気がした。
………
sm「大丈夫だって、笑」
そう言った。
その瞬間、
これまでにない以上安心した顔をされた。
あぁ、
きっと、これで良かったんだ。
…
違和感は消えない。
でも、
それを無視して、考えない方が、
よっぽど楽で、よっぽど都合が良かった。
…
…
…
____日。
kn「ねぇ。」
呼ばれる。
いつもとなんにも変わらない声。
sm「なぁに、?」
kn「今日、俺の家泊まってって。」
なんとなく察しがついた。
でも、
とうとうここまできちゃったか〜と
楽観的にしか考えられなかった。
sm「わかった、微笑」
…
…
…
kn「俺さ」
sm「うん。」
kn「お前がいないと無理。」
sm「そっか。」
kn「…だからさ、」
kn「…っ」
少し、間が空く。
その沈黙の中で、
予想が確信に変わった。
あぁ〜、
こいつはもう戻れないところまで来ている。
逃げようと思えばいつでも逃げられた。
今も、
『ごめん無理。』
そういえば全てが終わる。
でも、
言えなかった。
いや、
言わなかった。
だって、
ここまで支えてきたのに、
今更手放すなんて、
俺にはできなかった。
sm「…うん」
小さく、頷く。
その瞬間、
全てが決まった。
同時に、全てがどうでも良くなった。
どこに向かう選択肢なのか、
わかったまま。
そして、その先に、
きっとあの言葉がくる。
kn「ねぇ、」
sm「ん…?」
静かに返事をする。
kn「俺のこと、好き?」
いつもとは少し違って声が微かに震えていた。
sm「うん。好き。」
kn「そっか…。」
kn「じゃあ…、」
kn「じゃあ、お願い。」
sm「お願いだから…俺と、死んでッ…。」
ギュッ((首絞
sm「あ”ッがッカヒュッ…ぐッぐるしッ」
あぁそうだ。
首を絞められるときの感覚は
とても苦しいんだった。
まず唇が圧縮されたような感覚になって
その後頭が痛くなって
その後に眼球が顔の中から外れそうになって
その後にあー頭に血が入ってないんだなって感じて
その後に…意識が朦朧としてくる。
あぁ…自分で首を絞めた時もこんな感覚だった。
爪立てられてて首が痛いなぁ…。
でも、知らなかったなぁ、
首を絞める人って、
こんなに苦しそうな顔で俺を殺すんだ。
可哀想に。
意識がなくなってしまう前に、
優しく抱きしめてあげよう。
どうか、この人が報われますように。
『殺してくれて、ありがとう。』
ニュース「昨日未明、17歳の男子高校生が遺体となって発見されました。遺体の首には絞められた跡があり、警察は1人が首を絞めた後、刃物で自分を突き刺し自殺したとみております。」
#mnps