「ぅあっ、♡………ん……やだ、」
ゆっくりとリズムを崩して腰を動かすと、元貴は大袈裟な程に体を震わせる。
「わか、い……それっ、………きもちいっ♡」
赤くなった瞳でこちらを見つめてきたかと思えば、元貴の小さな手がこちら側に伸びてくる。元貴の手はそっと俺の頬に触れ、俺の顔を引き寄せてくる。
「んっ、♡ちゅー……してっ」
元貴からの要求に答えるように、そっと唇を重ねる。最初は触れるだけのキスだったが、次第に深くなっていき、元貴は気持ちよさそうに目を細める。
「っあ…!いくっ!わかっ、い♡」
「元貴っ……俺も……っ、」
俺はそのまま元貴の小さな体を抱きしめ、絶頂を迎えた。奥まで突き入れたたまま、俺が熱を吐き出すと、元貴もその感覚に果ててしまったようで、耳元で甘く蕩けた声が聞こえてきた。
「元貴ってさ、キス好きだよね」
「え?」
事後、ベッドの上にて、水の入ったペットボトルを元貴に手渡す際に、ふと呟いた。元貴は完全にクエスチョンマークの表情でこちらを見つめる。
「いやいや、元貴絶対キス好きでしょ…毎回最中に「ちゅーしよ?」とか言うじゃん」
「いやっ…!そ、それは……!!!」
元貴は何か言いかけたところで「やっぱなんでもない」とそっぽを向いてしまった。少し乱れた髪から顔を出す、元貴の赤い耳。コイツ照れてんな。
「……なに、照れてんの?」
「違う!なんもないってば!!」
元貴を背後からギュッと抱きしめ、顔を覗き込むと、元貴は顔を真っ赤にしていた。俺に見られたからか、すぐに両手で顔を覆っていたけど、むしろそれすら可愛い。
「別に照れなくてよくなーい?俺は毎回可愛いなって思ってるし♡」
「別にそういう話じゃないし……!!!」
「そういう話って……あ、キスハメが好きとかッ」
言いかけたところで元貴に口を塞がれる。
「照れてるとかじゃなくて……その………なんか……」
元貴の瞳は泳いでいて、頬は更に赤く染っていた。
「………最中に「キスして」とかさ、……その…変態みたいじゃん…………恥ずかしいっ……」
「……ふはっ、なにそれ…!」
「笑わないでよ!!」
と、元貴は口をとがらせる。なーんだ、そんなこと気にしてたんだ。別に俺は元貴が変態だのなんだの全く気にしてないのに。
「それに、俺がキスしたいの……もっと若井のこと感じたいだけで………普通に手繋ぐだけでもいいんだし………」
元貴は指先でシーツを弄る。そして反対の手は、俺の手を柔く握っており、2人の薬指にはめられた指輪をカチカチとぶつけている。
そういえば今まで俺、最中に元貴の手、握ったことなかったかも。それにキスも、ほとんど自分からしたことなかったかも。
「普段の生活でさ、キスしたかったり手繋ぎたくなったら言ってよ。いつでもするから」
「…………うん」
元貴は恥ずかしそうに顔を背けるが、なかなか繋いだ手は離さず、更に握る力を強めるばかりだった。
「最中にしたいだけで、別に普段の生活ではいらない」
「うわひど、せっかくウェルカムしたのに」
「……ふん、気が向いたらしてあげる」
そっちが甘えたそうな表情をするから、こっちが甘えさせてあげようとすると、すぐツンツンする。…まぁ、そんなとこが可愛くて大好きなんだけどね。
「………元貴、好きだよ」
「知ってるし」
俺は反対側の手で元貴の顎にそっと手を添え、ゆっくりと唇を重ねた。触れるだけのキスだったけど、唇を離すと、元貴は少しだけ嬉しそうに笑った。
久々の短編作……!!
今回ちょい長めです😼
2人がこんなふうに
甘々な毎日を送ってくれていないかな〜
という作者の妄想です✨
あと普通に今これ書いてるとき、
「短編作、ハロウィン系書けばよかったな」
なんて思ってます笑
まぁこのお話可愛いんで許してください(?)
ではまた次のお話で^^
ハッピーハロウィン🎃👻(←遅いけど)
コメント
2件
甘々の過剰摂取で死にそうです…( ´ཫ`) 現実であったらいいのに、、((