2025.2.4 冬の日
いつものように可愛くセットした髪を鏡
に 自慢するように眺めながら、花群冬芽
は ふふん♪と鼻歌をすさんだ。
「今日は〜…うん、この服にするの♪」
そう口遊んで彼は自分の家を後にし、
笑主 の家に向かうのだった。
◇
笑主の家に着いてからユメはすぐに
(勝手 に作った)合鍵で扉を開けた。
「お邪魔します、なの♡」
これだけ見たら、頭の悪いあなたたちに
は 「ストーカー」に見えるかもしれない
け ど、そんなことないの。
笑主とユメは、
硬くてゼッタイぜったいぜぇ〜ったいに
き れないあつ〜いアイで結ばれてるの♡
だから、そんな人聞きの悪いこと思わな
い で、ね?
そんなことより………ふふっ♪笑主ったら
ま だ寝てるのね。
そんなお寝坊さんな笑主は、お母さんの
キ スで、起こしてあげるの♡
ユメは、そっと笑主に近付く。
そうすると、可愛い寝顔の笑主がユメの
影 に隠れた。
「、………」
それが何か、笑主がまるで自分のものに
な ったような気がして…胸の中のなにかが、
次第にばく、ばく、と音を響かせ始めた。
耳に、その音が痛いほど響く。
抑えようとしても、治まらない。
それが、酷くもどかしい。
「こんなの、しらない……」
今までにない状態の自分によくわからな
く なりながらも、本来の用途を忘れた冬
芽 は、寝ているであろう笑主に問いただす。
「ねぇ、笑主。……あなたは、ユメのことどう思っているの?」
それは、ユメが一番知りたいこと。
「ユメはあなたのこと、愛してるの。恋
人として、よ。笑主は、ユメのこと……」
「……ユメ…、、」
「っぇえ?!えっえす?!おっ、起きて
たの?!」
そこには、顔を少し赤らめ困ったように
ユ メの方を見つめる笑主がいた。
布団からだした握りこぶしを自分の額に
あ て、恥ずかしげに目を逸らす。
それにつられ、自分でも分かるほど顔が
熱 くなっていった。
コメント
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下書きの時は大丈夫なのに公開すると文章の列がおかしくなるの何故。