Ambivalence
がさがさ、と音を立てて保科が起き上がった
少し悲しそうな顔。
眉を下げてボクを見る
「…優しさ、、…副隊長として、」
「誰にでも優しく接さなあかんし、優しく接したい奴も多いのは事実かもしれん、。」
「でも、”1番大事にしたい人” は、ひとりだけ、弦くんだけ」
優しく、けど少し困ったような顔でボクの頭を撫でてきた。
「もちろん、これから先も誰かに優しさは向けなきゃあかん。けどそれは堪忍してや、??」
「ちゃんと弦くんにも、ずっと優しくしたい。」
「それに、1番大事にしたくて1番好きなのは弦くんだけ、。」
「これだけは絶対に約束やで」
一瞬何も言えなかった。
次第に視界は滲みはじめ呼吸も浅くなる。今までのことがすべて解け、そこに保科の言葉と優しさが静かに降りてくる。
「もー、…泣かんとってよ」
「僕まで泣きそになる」
「っ、……」
「…ふふ、……鳴海さんおいで」
優しく微笑み腕を広げてくる恋人
今日ぐらいは、全部委ねさせてくれ
全部ボクを受け止めてほしい
「っ、…やっぱりすきだ、。」
「僕の片思いとかいやや」
「りょうおもいだ」
保科の優しさに溶けて溺れる
優しくボクの背中を撫でてくれる
「…本当に、ボクだけ、??」
「当たり前やん」
「弦くんがいっちゃん大事」
「っ当たり前だばか、ボク以外なんて許さないしボク以外ボクより良い奴なんていないし絶対いないし」
「なんで2回も最後言うたん」
「でっかい5歳児」
「うるさい」
「ふふ」
「…全部、言ってくれてありがとうございます」
「…、、……」
「でも今度はもっと正直になれるとええなあ」
「うるさいッ!!!!!!」
「ひゃ〜っ」
そのまま前に体重をかける。保科を押し倒す体制になる。
目が合う
保科は優しくふわっとした笑顔でボクを見つめる
「……ごめん」
「嫉妬深くて」
「重くてごめん」
「全然、愛されてるなぁって思えて毎日めっちゃ幸せや」
「それに僕も鳴海さんと同じです」
「むしろ鳴海さんよりももっとかも」
「なっ、ぇ、。、……/」
「ふふ、……」
「かわええ」
「ほんまにすき」
「ボクはかっこいいがいい」
「うん、かっこええくてかわえくて、全部似合っとります」
「……、うん、」
「拗ねるんか照れるんかどっちかにせえ笑」
幸せ
こんなボクをとことん、どっぷりと好きでいてくれるのは本当に保科だけで、ボクがこんなになるまで好きになったのも保科だけ。
ぜんぶぜんぶ保科
ボクの心も宗四郎だけ。満たされる
すきすきすきすき
好きすぎる
ねくすと70
またじかい✧·˚⌖. ꙳
コメント
8件
うん、好き 最高👍
めっちゃよかったです✨ プライド高い鳴海さんが泣くくらい苦しかったんだろうし、保科さんもすごく優しいっていうのが伝わってきて感動しました!
もうほんっとうに愛してます🥹💖💖💖💖 保科さんは立場的にもみんなに平等に優しくしなきゃいけないのはしょうがない事で(というより最強な隊長のくせに部下にお金を借りる鳴海さんが異常)、それを踏まえた上でも、やっぱり鳴海さんが1番大事で大好きって伝えてくれる保科さん……🥹 べりーべりーらぶです😻😻😻 そんな保科さんが大好きで大好きで仕方ない鳴海さんもべりーべりーらぶ…😻😻 尊すぎて鼓動やばいです🥹🫶🏻