この作品はいかがでしたか?
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放課後、廊下で鳴神とばったり会った。こいつ、いつも俺にピッタリくっついてくる可愛い弟子で、やたらと馴れ馴れしいんだよな。
「師匠!今日も愛梨に絡んでたんでしょ?」鳴神はにやにやしながら俺を見上げてきた。
「まぁな。でも、あいつまた冷てぇんだよ。ちょっとくらい反応してくれたっていいだろ?」俺がぼやくと、鳴神は口元を押さえて笑い出した。
「師匠ってほんとしつこいよねぇ。でも愛梨ちゃん、まるで猫みたいだよね、ツンツンしたとことかさ〜。」鳴神が楽しそうに言う。
「わかるだろ?話しかけた瞬間、冷たい目でにらんでくる感じとかよ。あれ、絶対猫っぽいって。」
俺が少し悔しそうに言うと、鳴神はキラキラした目で俺を見てきた。「ねぇ師匠、愛梨ちゃんのこと、実は好きなんじゃないの?」
「は? ば、バカ言うな!弟子のくせに調子乗んなよ!」俺は照れ隠しで鳴神の頭を軽くポンッと叩いた。
「いった〜い!でも、僕も手伝うよ!師匠が愛梨ちゃんをデレさせるとこ見てみたいもん!」鳴神はケラケラと笑いながら肩をすくめてみせた。
「お前、ほんとに弟子なのかよ…。でも、協力してくれるなら、まあ頼りにしてやるよ。どんな手使ってでも、愛梨をデレさせてみせるぜ!」
「うん、僕に任せて!師匠のために全力で応援するから!」
鳴神はにこっと笑いながら、俺の隣にぴったりくっついて歩き始めた。こんなに人懐っこい弟子がいるおかげで、俺のウザ絡みもどんどん楽しくなってくる気がする。
コメント
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語彙力ありすぎて尊敬します……