黄視点
「僕とお付き合いしてください」
そう言われたのはある日の放課後
でも僕は、
「貴方のこと嫌いです」
嫌いな人からの告白なんてOKするはずがない
「もう話は終わりですか?」
「まだ、」
嫌いなんだ、彼のことが
ずっと嫌い
何もしてないのにチヤホヤされて
友達が沢山いて、見ているだけでも
イライラする
「黄くんと、付き合いたい」
「僕は嫌です」
「どうしても?」
「てか聞いてました?」
「僕は青さんが嫌いなんです」
こんな人に嫌いなんて言ったことなんかない
僕どんくらい青さんのこと嫌いなんだろう
「黄くん、」
「一日でもいいよ、せめて少しくらい
黄くんの隣にいたいんだ、」
「意味わかんないです」
「偽物でいいから、」
「嘘ついていいから、」
「ッッ⁉︎」
「ポロッ」
「僕の恋人になってほしい、(ポロッ)」
「仕方ないんで、」
「3日だけなら、いいですけど」
「3日もいいの、?」
「まぁ、でも貴方は嫌いですけど」
「ふふ笑ありがとう黄くん」
「大好き」
嫌いだ
こんな奴、
大っ、、嫌いだ
1日目
「黄くんおはよ(ニコッ)」
「話しかけないでください、」
「あ、ちょ、」
「なんでついてくるんですか、」
「いいじゃん」
「そうだ!黄くん今日一緒に帰ろ」
「嫌です」
「なんでよ〜、、3日だけの恋人だよ?」
「一緒に帰ろうよ」
「嫌です」
「そんなこと言わずにさ〜、」
「、、タピオカ奢ってくれるんなら、、」
「行ってあげてもいいですけど、」
「タピオカ?いいね!」
「じゃあまた放課後ね〜!」
やった!タピオカ飲める
最近行けてなかったからな、
あのお店のタピオカが食べたい、、
、、青さん恋人だしw
連れてってくれるかも
今の僕は青さんが都合のいい人としか
見ていなかった
「黄くんどこのタピオカ食べたい?」
「あそこです!」
「美味しそう!!」
ちょっとお高めなタピオカ
金欠で飲めなかったお店
「じゃあ僕買ってくるから待ってて」
「はい!どうぞ」
「ありがとうございます」
チュル
「美味しいです!」
「そっか〜笑よかった」
「青さんは、何飲んでんの」
「ん?僕、?僕はねカフェオレ、笑」
「へぇーイキってるんですね」
「いや、カフェオレだから」
「イキっててもすごくダサいけど」
「美味しいですか、?」
「うん!飲んでみる?」
差し出されたのは青さんの口付けた
ストロー、僕は、青さんが嫌いなんだ
絶対飲むもんか
「遠慮しておきます」
「え〜、じゃあ黄くんの頂戴!」
「ダメですー」
嫌いな人と過ごしてるのに
楽しいって思ってしまうのはなんでだろう
僕は青さんが、嫌いだ
2日目
「黄くん!一緒に帰ろ」
「今日は先約がいるんで」
「そっかまたね」
「、?どこか行くんですか?」
「あーw委員会の仕事があって、図書室
行かなきゃ行けないんだ笑」
「そうですか、」
自分から聞いたくせに素っ気ない態度をとる
それでも嫌いな恋人は、
「またね〜」
と、僕が見えなくなるまで手を振っていた
「黄ちゃんごめん!」
「今日一緒に帰れない!!」
「え、大丈夫ですよ」
「また一緒に帰りましょ?」
「うん、ごめんね」
「今度タピオカ奢る」
赤が急遽帰れなくなってしまい
一人で帰ろうと、足を動かした
が、
なぜか僕は無意識に図書室へと向かっていた
ガラガラ
「、あれ、?黄くん」
「帰ってたんじゃないの?」
「、、ました、」
「ん?」
「帰れなくなりました」
「そうなの?」
何故こいつは気づかないのか
僕のことが好きなんじゃないのか
僕のこと好きなら僕の気持ちくらい分かってよ
「青さん一人みたいなので、」
「一緒に帰ってあげてもいいですけど、」
「え、?一緒に帰っていいの、?」
コメント
3件
ツンデレ黄ちゃん可愛い笑