没小説
(なんか下手くそになった、しっくりこない、キャラの解釈違い??で没)
戦争賛美や政治的意図な無し。
登場人物 法務,軍楽
キャラとして見てください。
カプ表現なし……
朝。
法務の仕事部屋には、紙をめくる音だけが静かに響いていた。
整然と積まれた報告書の山の前で、法務は淡々と仕事を進めていく。
法務「……さて、次の報告書は──」
その瞬間だった。
——パァーーーーンッッ!!!!
金属のような、鋭く突き抜ける音が部屋中に響き渡る。
法務は思わず肩を大きく跳ねさせ、手に持っていたペンを落としそうになった。
法務「……っ……え?」
耳鳴りを押さえながら視線をさまよわせる。
音の正体はすぐに見つかった。机の下で、軍楽が丸まって座っていたのだ。
法務(……また気づかないうちに……本当に気配がありませんね)
まるで猫のように、ぴたりと音もなく入り込んでくる子だ。
法務「……軍楽さん。いつからそこに?」
問いかけると、軍楽はにへっと笑った。
言葉はないが、瞳がはっきりと『おはようございます!今のすごく良い音だったよ!』と語っている。
法務「……良い音だったのは分かりましたが。
で、いつ入ってきたんですか?」
法務が眉を下げて尋ねると、軍楽は返事の代わりに
── パパァァァァァ 〜〜〜 ♪
先ほどより控えめで、柔らかい音を鳴らした。
法務「……控えめでもダメです。ここは仕事部屋ですから」
静かに注意すると、軍楽はしゅんと肩を落とした。
「だめ?」と口だけが動く。
あまりにも分かりやすい表情に、法務は一拍だけ言葉を止めたが、
すぐにいつもの落ち着いた声で続けた。
法務「うっ……そ、そんな顔をされてもダメなものはダメですよ。ですが……朝から素敵な音でした。驚きましたけれど」
その一言で、軍楽の顔はぱあっと明るくなる。
机の下から軽々と抜け出すと、音もなく立ち上がった。
法務(本当にすばしこい……)
法務「軍楽さん、帽子が落ちてま ──」
言い終える前に、
──パァーーン♪
また軽快な音を鳴らし、軍楽は廊下へ飛び出していった。
帽子も拾わず、まるで風のように走り去っていく。
法務「……せめてツッコミの隙くらい残していってください……」
小さくため息をつき、法務は彼の落とした帽子を拾い上げた。
廊下の奥から、再びラッパの音が明るく響き渡る。
どうやら誰かを起こしに行ってしまったらしい。
法務「……まったく。朝から元気ですね……」
苦笑しながら帽子を机に置き、法務は椅子に腰を下ろした。
静けさが戻った部屋で、再び報告書に向き直る。
法務(あとで帽子を渡しに行きましょう……)
そう心の中で呟きながら、法務はペンを取り上げた。
コメント
1件
え 神すぎます…!!!