※4ネタ注意!!!!本人様とは全く関係ありません!!!!!!!!
合間作品は今回で終わり、長編に移ります!!
それでは、どうぞ!
甲斐田視点
不破さんと久しぶりに触れ合ってから数日後__
僕らはまた、本業と副業の仕事に追われていた
不破さんはNo.1ホストで、僕は皇都で名の知れた研究者の為に仕事が来るわ来るわで大忙しだった
僕は朝早くから家を出て、桜魔に行っては魔の研究やら任務やらで夜遅くになるまでは帰れない
逆に不破さんは夜に家を出て、日が昇るぐらいの時間まで姫の機嫌に合わせながら酒を飲み続けなければならない
このように、明らかに不健康な生活を繰り返し続けていてお互い疲れやストレスが溜まっていた
そんなある日__僕の仕事が早く終わり、ほんの少しだけだが、不破さんと一緒に居れる時間が出来た
内心結構なほど嬉しかったが、体は相当疲れており話したり甘えたりする気は出ず、ただただ休みたかった
そう思い、少し大きめのソファに横たわって瞼をゆっくりと下げた
そして次に目を覚ました時には、とてもという言葉では表せないほどに酷い光景が僕を待っていた
リビング
hr「…うえぇ……?どういうこと…?」
と、とりあえず一つ一つの場所から状況を確認していこう……
キッチン
hr「あわっ…!あ、危な……」
危うく包丁を踏んでしまうところだった…
hr「あ…冷蔵庫、開けっ放しになってる…」
冷蔵庫の中はそこまで荒らされてなく、ただ扉が開けっ放しになっていただけだった
だが、他を見渡すと包丁や菜箸、フライパンや鍋などの調理器具が散りばめられていた
hr「ここは早めに片付けないとな…不破さんが怪我でもしたら、困るし」
hr「よし、先に片付けちゃお」
そういえば、冷蔵庫に入ってた大きめな箱ってなんなんだろ…?
数分後 食卓
hr「お皿めっちゃ割れちゃってる…」
治そうにも、どれがどのお皿のどこの部分なのか分からないから治せないじゃん…
hr「これも先に片付けた方が良いよね」
ていうか、いつもこんなにたくさんお皿使うぐらい作ってたっけ…?
これも、これも…あれもそれも、ほとんど僕が桜魔から持ってきたり記念にと言って不破さんとお揃いにしたお皿ばかり……
hr「…??」
ぁれ、?そういえば、確か昨日はなにかあったような…
僕にとっても不破さんにとっても、とても大切な日だったような気がするけど…なんだったっけ?
hr「とりあえず、片付けないと…」
カチャカチャッカチャン
数分後 リビング
hr「ふぅ〜…後はここだけだ」
だけど嬉しいことにテレビや花瓶、不破さんとのツーショットの写真などと高価な物は壊されていなかった
だが、床はホコリや髪の毛が散らばっていた
さらになぜだか分からないが、不破さんの私物だけがそこら中に壊れて散らばっていた
hr「これ…なんとかしたら治せるかな?」
とりあえず、全て集めて掃除して…後は……
数十分後
hr「はあぁ゙〜…やっと終わった……」
hr「…それにしても、なんであんなに荒らされてたんだろう…?」
これまで色んな所を見てきて疑問に思ったことをまとめると…
まず、冷蔵庫にあった謎の大きめな箱…あれは冷蔵庫で冷やす物であってるのかな?
箱のままで冷蔵庫に入れて冷やすものと言えば、ケーキとかシュークリームとか……?
でも、あぁ言うのを買う時は大抵、誕生日や記念日の時しかないけど…
昨日は僕も不破さんも誕生日じゃないし…なんだろ?なにかあったっけ?
それともう一つ、不破さんが用意したであろう夕飯に使われていたお皿…
あそこにあったお皿のほとんどが、僕らの大切なお皿だけだった
しかも、お皿の量がなぜかいつもより多かった
不破さんがあれだけ気合を入れて料理を作ってくれる時なんて…僕の誕生日か記念日しか……
hr「…ん??」
なんだろう…さっきからずっと”記念日”という言葉に引っかかる……
記念日…記念日?昨日は、確か僕らの…__
hr「…っッ!!」
そうだ、僕と不破さんの付き合った記念日!!
???『__なんや、思い出すのが随分と遅かったやんか』
hr「…!?ふ、不破さん!」
fw『俺は…ずっと覚えとったんよ?』
fw『忙しかったけど、あの日の事を忘れた事は1ミリもなかった……』
fw『やから昨日は、店長に無理を言ってまで休ませてもらって…晴と一緒に居る時間を作ってもらって……』
fw『ケーキも少し高めのところにして、買って…』
fw『やのにッ次の日起きてみたら、もう晴はおらんくて…なにかと思ったらいつも通り仕事に行っとって…っ』
hr「あ…」
fw『でも、さすがに早めに帰ってくると思って気合い入れて夕飯作って待っとった!』
fw『そしたら案の定、早めに帰ってきてくれた』
fw『覚えとってくれたって…嬉しい気持ちで堪らんかった!』
fw『だけど本当は全然そんなこと覚えとらんくて…すぐ寝てもうた…』
fw『疲れもあるから仕方ないと思いつつ、お前が起きるのをずっと待っとったんよ!!』
fw『でも全然起きんかった!!記念日のことを覚えとらんかった!!』
fw『勝手に、自分だけが意識してたことが情けなく思えてッッ……晴が覚えてくれとらんことが悲しくて…っッ』
hr「ふ、わさ…」
fw『ッッもう嫌いやッ!!!』
hr「ぇ…ッ?」
fw『もうッ、晴なんて嫌いや!!!』
fw『__ッ大っ嫌いや!!!!!』
hr「…っッッ!!」
大……嫌い………?
不破さん、今……僕のこと…大嫌いって……
hr「…っッ(涙目)」
fw『ぁ…え……ッッ?』
fw『ち、違ッ、その……っッ!』
ダダダダダダ!! ガチャッ バタン!!
hr「……ッッ」
僕の…せいだ……っ
なんで……どうして覚えてなかったんだ…?
疲れてたから?仕事が忙しかったから?…そんなの言い訳にしかならない……
不破さんは、どんなに忙しくても疲れてても覚えてた!なのにッ僕は…っ
hr「……居ちゃ、ダメだ…………」
hr「僕なんかが……不破さんと居ちゃ、ダメなんだ………」
そう思い、僕は𝕏に一つポストをした
甲斐田 晴🌞
この度、無期限の活動休止をさせていただきます
数日後 楽屋 不破視点
kg〔__で、一体甲斐田さんとなにがあったんですか?〕
fw『さっき言ったのが全部っす…』
ty[まぁ、こればっかりは甲斐田くんが悪そうだけどさ…?]
fw『やって…そんな、活動休止するまでとは思っとらんかったもん……』
fw『それに、俺やって…っ』
ty[ふわっちの気持ちは完全には分からないけど…辛かったんだよね?]
fw『…コクリ』
ty[でも、甲斐田くんだって辛いと思うんだ]
ty[ふわっちだって甲斐田くんに大嫌いなんて言われたら、同じことしてると思うよ]
fw『それ、は…確かに……』
kg〔きっと不破さんは、感情任せに言ってしまっただけなのでしょう?〕
kg〔ならば、本当の事を甲斐田さんに言ってみるだけでも少しは違うんじゃないんですか?〕
fw『…そぅょな……』
fw『お、俺、次晴に会った時言ってみるわ…』
kg〔…はい、頑張ってくださ……〕
バタンッ!!
スタッフ《み、みなさん!!大変です!!》
kg〔おや、どうしたんですか?突然…〕
スタッフ《実は…!!》
fw『……は…?』
ty[ちょ、ふわっち!!]
kg〔剣持さん、追いかけますよ!〕
ty[はい!]
病室
ガラガラガラガラ
fw『__ッッ晴!』
hr「…ぇ……?不破さん…?」
fw『っはぁ゙ッ、はぁ…ッッ』
fw『はッ、晴!!』
hr「どうして…不破さんが……?」
fw『んなん…お前の彼氏やからに決まっとるやろ!!』
fw『お前の事が大好きで、誰よりも大切やからに決まっとる!!』
hr「でもッッあの時、不破さん…」
fw『あんなん本当は思っとらんッ!!晴のこと大嫌いなわけない!!』
fw『ホンマは大好きや!!!誰よりも、愛しとるわ!!!!』
hr「…ッ!!」
fw『やからッ居なくならんでや…っ、ずっと一緒におってや……ッッ』
hr「っッ、不破ッッさん…ッ」
hr「もぅ゙ッ…遅いよ……っッッ」
hr「なんで今゙ッッ、そんなことッ言うの…っッ?」
hr「こんなんッッまだ、死にたくないって…ッッ思っちゃうじゃん……っ」
hr「まだまだ、ずっと一緒に居たいってッ思っちゃうじゃんッッ゙!!」
fw『晴…ッ』
hr「なんでッッ、なんでだよぉ゙…ッ」
hr「嫌だッ、嫌だッッ!!こんなんで死にたくないよ゙ッッ不破さんっ゙ッ゙!!!ポロポロ」
hr「一緒に居たいよぉ゙ッ゙ッ!!!!ポロポロ」
fw『っッッ、ごめんッあんなこと言って、ごめんなぁ゙?晴ッッ…』
fw『一緒に居よう…これから、晴の”寿命”が来るまで、ずっと一緒に居てやるから』
fw『もう絶対に、離れたりせんよ。晴』
hr「ゔぁ゙ッ゙ッ、あ゙あぁッ…ポロポロ」
hr「ッあ゙ぁ゙ああ゙ぁあ゙あ゙ぁ゙あぁあ゙ぁッッ!!!ポロポロ」
fw『…っッッ』
???
fw『__一生傍におる、誓うで晴』
fw『俺は”死んでも”傍におるよ、だから…』
fw『もう泣かんでや、俺は……』
fw『俺は、”笑って生きてる晴”が見たいんよ』
そう…俺、不破湊は……
寿命を迎えた甲斐田晴に、自分の心臓を移植した
晴は大泣きして止めようとしてくれた、でも、俺はどうしても晴には生きてて欲しかった
晴だけには…笑って生きてて欲しかった
だから、どれだけ止められようとも絶対に辞めなかった
そして最後に、あの記念日の日に渡せなかった指輪を晴にプレゼントした
最後やし、プロポーズしたろっかな〜と思って手紙と一緒に置いといたけど…気づくかな?
fw『あ、晴気づいた!!』
fw『なんて返事すっかな〜?まぁ、でも手紙に”はいって返事したら絶対に離婚なんて、出来ひんからな”って書いといたし…さすがにOKするわけ……』
hr「ッばかッッ、そういうのはッ直接言ってよ…ッ」
hr「こんなの゙ッッいいに決まってるじゃんっ!」
fw『……え…?』
hr「僕がフルと思うなッ!!ばかぁ゙ッッ!!ポロポロ」
fw『…っ!!晴ぅ!!』
ギュッ
hr「おわっ!?な、なにッ!?なんか居る!?」
fw『大好きッ、ホンマに愛しとるで〜晴!!』
fw『一生傍におるからな〜ッ!』
hr「えッ、なになに!?本当になに!?!?」
fw『ふははっ、ホンマに晴には勝てんわ』
ず〜っと、一緒やで?晴
それでは、”みんなで……!”で!
コメント
13件
海青さんが書くアニコブ本当ッッッッッッッに大好きです!!!!!!!泣きました!!!!
まじで好きです、(((