続きです!
スタート!
⚠️太中⚠️
bl注意
俺はまた意識がなくなり、太宰が死んだ後の俺の記憶はなくなっていた
俺は目を開けた、また天井かと思ったが、今度は綺麗な青空が広がっていた
俺は驚いてすぐ起き上がった、そしたら後ろから声が聞こえた、まったく聞き覚えのない声だ
俺が振り向くと小さい少女がいた
なんていうか…..やんちゃそうだなと思ったその時その少女は俺の顔を覗いてきた、そして
少女『うむ!!不幸そうな顔で安心じゃ!!』
中也『……は?』
俺は腑抜けた声でそう言った
少女『わしは天使じゃ!!』
なるほど、餓鬼の遊びか
中也『すまん、餓鬼の遊びなら付き合う気は無い』
少女『本当じゃ!!』
とムキに言う少女
中也『いや、だってよぉ….』
半信半疑の俺
少女『じゃあ見よ!この美しい翼を!!』
といった瞬間少女の背中から翼が出てきた
俺は目を疑った、確かに少女の背中には羽があった
…..というより、多分この少女は世間一般的に見ると可愛い、に部類されるのではないのだろうか、と何故かふと思った
金髪の長い髪、エメラルドグリーンの瞳、服は無地のスカートが短いワンピース
少女は俺に不思議そうにどうした?っと聞いた
俺は慌てて、何でもないっと言ってその後に、少女に質問をした
中也『ていうか、ここは何処だ….?』
少女『ここか…?ここは天空じゃ』
少女『死と生の狭間みたいなものじゃ』
中也『はぁ….てか、俺今まで太宰と….!』
また頭に太宰が死ぬ間際の姿がこびりつく
中也『あ….あ”ぁ”ッ….』
少女『あぁ、あのタイムスリップ現象か、』
少女『あれはわしの仕業じゃ、』
中也『はぁ!?じゃあ今すぐやめろや!!』
俺は少女の胸ぐらを掴んでそう言った
少女『無礼者!!!』
と少女が叫んだ瞬間俺の体は弾き飛ばされた
中也『な….んだ…!?』
少女『わしは異能力というものを持っている、風を操るものじゃ』
少女『そうじゃ…!!太宰を助ける為の道具を授けよう….!』
少女『ほんのプレゼントじゃ…』
少女は俺に近づき俺に触ったその瞬間目の前が光った
少女『ほら、与えたぞ』
与えた?だが俺に変化は特にない
少女『重力を操り異能力じゃ、まぁ気合いです発動するじゃろう』
気合い?大雑把だな….
少女『では、早速わしがお主をここに連れてきた理由を説明しようではないか』
中也『理由….?』
中也『なんだ…..?』
少女『……』
少女は少し黙ってから口を開けた
少女『太宰治を、自分の手で殺せ』
中也『無理だ』
少女『いいや、やらなければならない、何故なら、お主が殺さねばこのループからは抜け出せぬ、それに偽物の太宰が死ぬ度に本当の太宰にも痛みが通じるし、お主の声も聞こえる』
いやいや、無理だろ、何故愛する人を自分の手で….?可笑しいだろ、だが、殺らなければ、俺は一生苦しむ、同じように太宰も….
中也『….じゃあ、全てを教えろ、何故俺はこんな事になっている?何故俺に力を与えた、全て正直に答えろ、矛盾が生じればすぐにお前が与えた力でお前を殺す』
少女『いいじゃろう….』
少女はにやりと不敵な笑みを浮かべ話し始めた
少女『これは、全て、太宰治の願いじゃ』
中也『何だと….?』
少女『覚えておらんか?あの死ぬ前日の太宰の言葉を…』
中也『……!』
太宰、死亡前日
太宰『中也、』
中也『何だ….?』
太宰『中也はさ、僕が死んだら悲しんでくれる?』
中也『はぁ…..?』
中也『….別に…..』
強がって俺はついそう言ってしまった
太宰『僕はね、中也に悲しんで欲しいの』
太宰『僕が死んで、ずっっっと、僕が頭から離れられなくなればいい、』
太宰『僕の事で苦しんで欲しい…』
そう言いながら俺の顔を見て太宰は笑っていた
中也『あれか…..?』
少女『思い当たる節があるようじゃな、まぁ当たり前か』
中也『…..』
少女『わし達天使の役目は死んだ世界で悲惨な末路を辿った者の願いを叶える事じゃ』
少女『だから太宰治の願いを叶えたのじゃ』
中也『太宰の…..願いは….?』
少女『最愛の人の頭から僕を離せなくして、そして、苦しませてと….』
中也『なんでそんなッッッ…..』
少女『さぁ、中原中也よ、このナイフを手に取れ、そして太宰を苦しみから解放するのじゃ』
中也『…..わ、分かった……』
俺は震えた声で渋々そう言った
少女『ふふっ、いい判断じゃ』
少女『では、元の世界に戻すの』
少女『健闘を祈る』
中也『はっ、どうだかな…..』
俺は目を開けた、そしたら、また同じ天井、同じ太宰の声、もう何度も聞いているはずなのに、その太宰の声を聞く度、何か、思いが込み上げてくる、泣きそうになって、顔が、目元が熱くなる
太宰に触れて、太宰を抱きしめて、太宰への【好き】という好意がますます増えていく、そんな俺に、太宰が殺せるわけなかった
…….まて、太宰にこのことを話したらどうなるんだ?この世界の太宰と本当の世界の太宰は繋がってるんだよな?意思もなのか?
という疑問を抱き、太宰に天使と話した事は避けて、今までの事を話した、太宰の反応は期待に反するものだった
太宰『え…..それ、本当なの?』
中也『おぉ….』
太宰『….そう…なんだ…中也はさ、苦しい?』
中也『……まぁ…な…』
太宰『そっか….じゃあ、死なないように、中也とずっと一緒に居るね….!』
太宰は今までに見せたこともない、幸せそうな笑を浮かべていた
そして俺は太宰を殺す決心など1度もできなかった、渡されたナイフを見るだけで震えが止まらない、そして数日、俺は太宰を守った、俺が殺さずとも、全身全霊で守ればいい、苦しまないようにすればいい、そう思い、太宰の親は俺が証拠を持ち、警察に突き出した、いじめっ子達は貰った能力で事故死に見せかけ殺した、全ては太宰の為に….太宰に危険が起こる度にこの能力を使った
終了です!!
多分次回で最終回となります!!
では読みにくかったり長かったり誤字があったらすみません💦
ではさようなら〜!!
コメント
16件
最近ヨミ様の作品見て泣いてばかりです(T ^ T) 多分中也より私が泣いてる。 ヨミ様、ILOVEYOU(ごめんなさい)
ぢゅうやぁぁぁぁ...うわぁぁぁぁッ
うわぁ続きが凄く気になります!中也優しいなあ。もうこの話、小説化すればいい!読者の涙腺、崩壊させにきてるだろ! 訳:ヨミ様は宇宙(?)