──自由には、必ず責任が伴う。
だけど多くの人がその責任を放棄する。
国家の名のもとに。理念の名のもとに。
自由ならば、誰かを傷付けても良いのか?
自由ならば、周りを省みなくて良いのか?
自由ならば…………
嗚呼──俺の考えていた自由は、
もっと美しくて、もっと真っ直ぐで、
もっと厳しくて、もっと優しいもの。
それこそ、俺の思い描くヒーローそのもの。
そうだった筈なのに、目の前にある現実は……
兎にも角にも、下品で下劣で、粗野で粗暴で。
それが「正義」と呼ばれるならば、
俺の理想は一体何だというんだい?
全く、やってられないんだぞ。