酔い潰れてひろぱの家に収容されたもっくん。
なんだか体のだるさに襲われて、目をこすりながら起き上がると若井から声がかかる。
「おっ、やっと目が覚めたか」
「あれ?俺なんで若井んちにいるの?」
周りを見回すとそこは若井の部屋だった。
「お前酒に酔っ払って眠り込んで起きなくなっちゃったから、とりあえず俺の家まで連れてきたんだよ」
どうやら俺はあの後やけ酒をあおるように飲みまくり寝てしまったようだ。
「どうしたんだよ、あんなになるまで飲むなんて最近じゃあんまりなかっただろ?何かあったのか?」
何かは確かにあった。でも、酔った勢いで涼ちゃんといたしてしまって、それからというもの毎日のように夢にみて寝不足だ…なんて若井に言えるはずもない。
「なぁ若井。その人の事が四六時中頭から離れなくて夢にまで見ちゃうって、これなんだと思う?」
「夢にまで見る?そんなの恋に決まってるだろ…って元貴まさかお前誰か好きな人できたのか?」
びっくりした顔で若井が顔を覗き込んでくる。
「やっぱりこれって恋なのかな?」
「そんなの考えるまでもないだろ。おお、最近ご無沙汰だったけど元貴にも春がきたか」
おもしろそうな顔をしてからかってくる若井を手を振って追い払う。
「でもさ、前からずっと仲はよかったけど突然そういう対象になるなんてあり得る?何かの気の迷いじゃない?」
「何言ってんだよ。一目惚れでもない限り恋愛なんてそんなもんだろ?」
そういえばそうか。
「じゃあさ、普通の好きと恋愛の好きって何が違うんだろ?」
「ん〜どうだろ?他の人といると嫉妬するとか?…ってなんでそんな浮かなさそうな顔してんだよ。もしかして難しい相手なのか?結婚してるとか?」
難しい、難しい…。確かに難しい相手だ。だってバンド仲間で男で、そして酔った勢いでいたしてしまった後めちゃくちゃ後悔した顔をされてしまった相手。
でも、何よりの問題は…。
「結婚してるわけじゃないけど…全く相手にされてない」
「えっ?全然相手にされてないの?」
「うん。対応見る限り脈なし。っていうか対象外って感じ」
あの後も意識しまくりの俺に対して本当にいつも通り変わらない対応をしてくる。涼ちゃんにとってあの夜は酔った勢いの一夜の過ち。なかった事にしたいのだ。
「あんまりにも脈がなさすぎて、この気持ちは『好き』なんかじゃないって自分に言い聞かせてたんだと思う」
今日の呆れたような顔からの頭を撫でられたシーンが思い浮かぶ。
…完全に子供扱いだよなぁ。もうこの歳になれば3歳差なんて大した事ないし酔った勢いとはいえエッチだってしたのに。
もしかして涼ちゃんの中では俺は初めて会ったその時から時が止まったままなのかもしれない。
もっくんひろぱと話してやっと自分の気持ちを認めました。でも完全に相手にされてないと思ってます😅
あの時頭撫でられて顔しかめたのはそれでだったんだね。
コメント
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やっぱりそれは恋なんだねもっくん…もっとアピールしまくって涼ちゃんを魅了してほちぃね!🫠
楽しみすぎるよおお
藤澤さんのイジイジもうそろそろ始まりますか!?(゚∀゚)