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「西園寺隆広(さいおんじたかひろ)。以上。」
目の前には、今朝見た美青年が立っている。冷たい声で話している自己紹介でも、女子生徒は黄色い悲鳴をあげている。
私は状況を理解出来ずポカーンとしていたら、そんな私に気づいた西園寺が
「おまっ!」
一瞬、驚いた顔をして話すが、直ぐに冷たい表情になる。
そんな様子を見た先生が
「あれ、篠宮知り合いなのか?」
顔を全力で振るが、先生は西園寺に友達がいたことが嬉しくて、気づかずに
「なら西園寺、篠宮の隣の席だ」
と話してしまう。
西園寺は、私の隣の席に座り、最悪だと言わんばかりに大きなため息を付く。
そんな間にも、女子生徒はまだ興奮状態だった。