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餡狐(あんこ)
312
かき
3,001
あまおう
46
#マイクラ実況者
ふゅう@不定期
11,377
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⚠今日は2話連続で出します⚠
⚠2話目⚠
rd side――――――――――
救護室には、静かな機械音が響いていた。俺は、きょーさんの手を握ったまま椅子に座っている。俺たちはしばらく何も話さなかった。
「……そういえば」
「昔、お前が王様になったばっかの頃」
「書類見て逃げようとしてたよな」
「……知らない…フフw」
俺は少し笑ってしまった。
「結局、俺が全部教えたんだよ」
「そうだったね」
「懐かしい」
思い出話は、どれも他愛ないものばかりだった。任務の失敗。皆で笑った夜。何気ない日常。そんな話をしているうちに、俺はは少しだけ思った。
もしかしたら助かるんじゃないかって。
「お前まじで元気だな重症人に見えないよ」
「あぁ?俺はいつだって…」
「……っ」
きょーさんの呼吸が急に乱れてしまった。
「きょーさん?」
胸が小さく上下するたび息が苦しそうにしている。
俺は立ち上がった。
「コンちゃん呼んでくる」
救護室の扉を開けようとしたその時。
「……らっだぁ」
呼ばれて振り返えった。
きょーさんは、苦しそうに息をしながらも笑っていた。
「行くな」
「でも……!」
「最期くらい」
その一言で俺は動けなくなった。
“ 最期 ”
「嫌だ」
「そういうこと言うな」
「まだ……まだ話したいこと、いっぱいあるだろ」
きょーさんはゆっくりと首を横に振る。
「聞け、お前は…」
「……いい王様だ」
「違う」
俺は即座に否定した。
「違う……」
「俺は、お前も国も守れなかった」
「失敗した王様だ!」
きょーさんは少し笑った。
「だったら」
「これから先、成功する王様になれ」
涙が一気に溢れ出てきた。
「俺…これ無理なやつだ…」
「ごめんな、先に逝ってるわ」
「……っ」
「泣くな」
「無理……」
「はは……」
その笑い声は、今にも消えてしまいそうで…
「らっだぁ」
「…俺を」
「ここに入れてくれてありがとう」
「…こちらこそ、ありがとう」
その返事を聞いて、きょーさんは安心したように目を細める。ゆっくりと、俺の手を握り返した。その力は、少しずつ、少しずつ弱くなっていく。
「……」
「おい…ばど?」
握り返していた手から力が抜ける。
俺は、その手を両手で包んだまま動けなかった。
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コメント
3件
うわっ…読んでて胸が苦しくなった……「ここに入れてくれてありがとう」って最期の言葉が壮絶すぎる。王様としての責任感じてる“らっだぁ”と、笑いながら先に行くきょーさんの対比が切なすぎて泣ける。お互いの“ありがとう”が響いたわ。連載中でこの展開は心臓に悪いけど、続き絶対読む🔥