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レコーディングが
予定より少し早く終わり
片付けをしていたら
後ろから肩を叩かれて振り向いたら
元貴だった
「涼ちゃん、このあと荷物取りに行こうよ」
「わかった、ほんとにごめんね」
「いいって、大事な友達なんだから傍にいれば少しは不安なくなるかなって思ってさ」
元貴はそう言って笑った
やっぱり、元貴は優しいな…
僕の家まで一緒に来てくれたけど
一応周りを確認するなど
あの時の事があったせいで
警戒するようになった
「いなさそうだね…」
「とりあえず サッと荷物をある程度まとめて行くぞ」
「うん」
僕の家に入って、元貴と一緒に
あれこれと必要なものを
必要な分だけカバンに詰めた
「これぐらいあれば大丈夫かな」
「足りなかったら買えばいいし」
「そうだね」
「よし、マネージャーんとこ戻ろう」
「うん」
「お迎えなどは任せて、若井と来るけど」
「あいよ」
「では」
「ありがとう、マネージャー」
僕はマネージャーの車が見えなくなるまで手を振った
「元貴の家に泊まるなんて久々だなぁ〜」
「確かに俺らお互いのスケジュールでパンパンだったしな」
「ほんと…」
荷物を持って 元貴の部屋へと向かった
「お邪魔しま〜す」
「上がって上がって」
靴を揃え、リビングに入って
ソファに座るよう元貴に案内された
「さて…俺から聞きたいことがあるんだけど、大丈夫?」
きっとあの事だ
「うん、大丈夫だよ」
「良かった、んで その視線を感じたのは電車に乗ってからか?」
「うん」
「それっぽいやつは見た?」
「その時までは分からなかった」
「ふぅん…家までは誰かの気配がして着いてきてる気がしたと」
「うん、それでなんとか家に着いてベランダに出たら 街灯の下に立ってたんだ」
僕の後を着いてきた人だと確信した
「話してくれてありがとう とりあえずゆっくりしな」
「そうするね」
そっと僕の頭を優しく撫でてくれた
元貴の手は温かかった
夜ご飯はアプリなどで注文し
元貴と一緒に食べた
「涼ちゃーん、風呂湧いたよ」
「はーい」
「元貴、先じゃなくてもいいの?」
「別にいいよ、涼ちゃんが1番大変だっただろうし、だからね?」
「じゃあ、お言葉に甘えて…」
僕は先に着替えを持って
風呂へ向かった
「ふぅ…」
浴槽に浸かり天井の方を見上げた
もし、昨日の男がまた来てたらどうしよ
あの事件のように男がフォークだとして捕食されたりしたら嫌だな…
そんなことをぐるぐると考えていたら
体が熱くなってきた
「やばい、のぼせるかも…」
浴槽から上がり、しっかりと拭いて
着替えて元貴の所に行った
「涼ちゃん長かったね、風呂」
「ごめん元貴、お風呂ありがとう」
「いいよー、次は俺が入るー」
元貴はるんるんとスキップしながら風呂へと行った
そうだ、荷物出さなきゃ
確か、僕の寝る部屋は…ここだ
僕がしばらく寝る部屋に入り
鞄から必要なものを出した
すると スマホから通知音がなった
画面を見ると
「!」
それは若井からだった
ー 涼ちゃん、いま元貴んとこいるか?ー
ー うん、いるよ ー
ー 無事着けたみたいだな、良かった ー
ー 若井も心配してくれてありがとう ー
ー そりゃ大事な友達だからな ー
若井のその言葉に少し胸がチクッとした
あれ…?
今のはなんだろう…
#omr
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