side.若
今日は、なんとなく楽しい日だった。特に何かあったわけじゃない。
だけどなんだかテンションが高いので、鼻歌を歌いながら運転する。元貴の家でも寄っちゃおっかな。
若井「ケーキ、かあ…」
たまたま目についたケーキ屋さんがすごく素敵で、ふらっと寄ってから行くことにした。
若井「何がいいかなあ…」
誰かのために何か考えるのって、すごい楽しいし、幸せな気持ちになる。何が好きかな、とかどんな反応するかな、とかいろいろ思うとワクワクが止まらない。やっぱりプレゼントって素敵だよなあ…
結局元貴はモンブラン、涼ちゃんはガトーショコラにした。ワクワクしながら元貴の家の前まで来たとき、連絡をしていないことに気づいた。まあ、元貴のことだし、帰されることはないだろうと思って、インターホンを押す。
大森「はぃ…え、若井⁈」
若井「突然でごめん、なんか会いたくなって来ちゃった。」
大森「いつも会ってんじゃん…とりあえず入って。」
よかった。まだ起きてた。呆れた感じを装ってるけど…嬉しさが隠しきれてないぞ、元貴。
若井「失礼します…って涼ちゃん⁈」
リビングに入ると、涼ちゃんがソファでうずくまっていた。
大森「なんか、今日のレコ上手くいかなかったってへこんでるの。さっき来たとこだよ」
涼ちゃんがへこんでるのにも気づかずにのんきに鼻歌を歌っていた自分を殴りたい。なんだよ俺、全然ダメじゃん。
若井「気づかなくてごめんね。俺は特に用事はないんだけど、会いたくなっちゃって」
藤澤「ううん、こっちこそ今日はごめん。でももう大丈夫」
大森「なんでみんな俺んちに来るのさ…まあ寂しかったからいいけど」
若井「寂しかったんかい。あ、そういえば…はい、デザート」
そう言った瞬間、2人の目が輝いた。ほんと、分かりやすいな。涼ちゃんは、かわいいお目目が赤くなってたけど、もう大丈夫だろう。あのキラキラな目なら、大丈夫、絶対。
みんなでコーヒーを入れて、2人にデザートを渡した。2人は本当に幸せそうで、見てるこっちまで幸せな気分になった。やっぱ、買ってきてよかった。
大森「若井の分ないじゃん。」
若井「俺、今減量中だからいいよ。2人見てるだけでお腹いっぱい」
藤澤「またダイエットしてるの?だめだめ。若井、健康でいなきゃ。はい、あーん」
大森「俺もする!あーーん」
若井「ありがと笑」
2人に食べさせてもらっちゃって、またテンションが上がる。ケーキはすごくおいしくて、それに、すっごく甘かった。
2人の幸せそうな顔が、やっぱり1番。
書き直しました。うへ。
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