コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
重たい鞄とまだ朝の匂いが漂う玄関。そこは秋が終わり、冬が始まる予感に溢れていた。
?「行ってきます」
誰も居ないはずの空間に向かって呟くように発した言葉。立ち上がって、扉までの短い一歩を踏み出した。いつも、この扉を開ける前に少し悩んでしまう。あぁ、このままこの扉さえ開けなければ1日は始まらないようなものなのに、と。
それでも、向こう側の世界の音に耳をすませてみると、きっと何かが彼方で待っているような気がしてならない。期待、とまではいかないが、何が起こるのか、起こってしまうのか、ただ純粋に気になって仕方がない。
ドアノブに力を込めて、一気に開いた。
どこまでも永遠に続いていきそうな空が最初に目に入り、風の音が、葉の揺れる音が、小鳥の鳴く音が、音が、音が、体を巡っていった。白鷺が目の前で飛び立ち、空の青さと同じ色のキャンバスに、白い絵の具が飛び散ったように感じられた。
息を思いっきり吸った。少し冷たい空気が体内に入って、全身が凍ってしまったのではないかと思う程、体が冷えていったのを感じた。少しだけ、好きな雰囲気だった。冬の訪れを感じられたから。
朝食に食べたご飯と味噌汁が意外にも美味しかったからだろうか。気分が良かった。軽い足取りでいつもの道を歩く。学校は歩いて30分ほどの距離。自転車や電車を使えば時間短縮になるだろうが、早く行く理由もない為、徒歩で登校している。それに、
?「真琴、髪切ったの?可愛いじゃん!」
真琴「櫻太朗、おはよう。」
好きな人と一緒に行けるから。
こんにちは、或いはこんばんは。お初にお目にかかります、ゴミの日生まれ、と申します。これまで、全くもって創作活動をした事がありませんでしたが、小説を書いてみたい!と思い、暇つぶし感覚で始めてみたいと思います。投稿は遅いですし、1話1話が短くなってしまいますが、読んでくださる方や応援してくださる方が1人でもいるのであれば、頑張ってみようと思っております。
長々と話してしまいましたが、これからよろしくお願いします!
(物語中に出てくる人名などは全てフィクションです。無断転載などはおやめ下さい。)