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真琴「今日の朝食は、、、今食べてるそれ?」


風間櫻太朗。高校の入学式で、初めてできた「親友」と呼びたい相手。中学校は違ったが、家は近所で川を1つ超えたらすぐの距離だ。


櫻太朗「うん!んっとね、んっと、じゃがいもとハムときゅうりのやつ!」

真琴「あー、ポテサラみたいな感じか。いいね、それ。俺も食べたい」


まだ幼い雰囲気を残している可愛い少年、と言い表せるだろうか。特に、好きなことを話している時は犬の耳と尻尾が生えているのか、と思うほどきらきらとした笑顔を見せる。それくらい、とにかく可愛いのだ。


櫻太朗「じゃあ、目瞑って口開けて!」

真琴「ん?わかった、、、」


少ししゃがんで口を開けた。櫻太朗の息が少しだけ顔に当たっている。耳元で櫻太朗の声がした。


櫻太朗「もうちょっと口開けて、うん。そんな感じ。はい、あーん!」

真琴「ん、」

真琴(うわぁ、ヤバ。顔赤くなってないよね、大丈夫かな、、、)


正直、味は感じなかった。いや、感じられなかった。櫻太朗が楽しそうな、嬉しそうな顔でこちらを見ている。美味しい物は親しい人と共有したいと思っているのだろう。


真琴「結構美味しかった、ありがと」

櫻太郎「えへへ、真琴、ほっぺたに卵ついてる」


そう言って指先で俺の頬についた卵を取った。


真琴「あ、ありが」

櫻太朗「うーん、いただきまーす!」


ぺろっと舐めるようにして、指先の卵を食べた。顔と耳が熱くなり、どんどん赤くなっていくのを感じる。恥ずかしい思いと嬉しい思いが混ざり合って、頭の中をぐるぐると回っている。何もかもわからなくなって、パンクしそうだ。


真琴「お、おうたろ、何して、、、」

櫻太朗「はは、顔赤くしてんの。真琴ちゃんはとっても純粋なんだねー」

真琴「っさいてー」


最悪、恥ずかしい思いした。この前もこんな感じで煽られて、笑われた。そうやって人を手の上で転がすようにしていじめる時は、小さな角と尻尾が見える気がする。ドS、子悪魔、意地悪、でも、好き。そんな生やさしい感じじゃ無くて、もっと酷くして欲しい、なんて言えるわけないけど。櫻太朗のせいで、まだ顔熱いよ。






こんにちは、或いはこんばんは。少しですが、2人がどんな人なのか、関係がどのようなものか分かってきましたね。真琴は結構Mっ気があり、櫻太朗は果たして犬なのか小悪魔なのか、、、。

色々気になる事はありますが、次の話でまたお会いしましょう。



君のおかげで、息継ぎできない

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