テラーノベル
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rbru/nmmn/誤字脱字あるかも
・ご本人様に一切関係ありません
・R18要素あり
・ドルパロ【rb:『』アイドル ru:「」アイドル】
◈グループ名・曲名などが話の中で出てきますがこの世のものと一切関係なく、完全オリジナルです。
◈業界のことについて詳しくない部分が多いので完全創作です。ご指摘頂いた部分は変更いたします。
◈約15400字とまぁまぁ長いです。お時間ある時にお読みください。ちなみに過去最高かも。
ドルパロだいすき。でもこれどちらかというとドルパロメインではないです。ドルパロメイン、絶対書きます。
あと未来に見えているグッズの量多くて財布が家出しかけてる。私にコスをするモチベをプレゼントしてくれる方、いませんか?
求:モチベと家出した財布の帰宅
────────────
〈さぁ、お二人の罰ゲームまでぇ……!さんさーん、にー、いーち───!〉
『ちゅっ♡』
「ちゅ……」
可愛いリップ音と作られたリップ音を2つスタジオに落とすだけで黄色い歓声が湧くのが2人の業界の仕事。好きだなんて甘い声を落とすとSNSでトレンド入り。それが2人の人気度。週刊誌はエブリデイ待機。そんなふたりに恋人がいるなんて知るものはまだいない。
収録、ライブ終わりにレッスンもレコーディングも日常茶飯事で全く休息はない。でも、2人が恋人とイチャつけるのはステージ上。
────………ステージ上?もちろんステージに恋人呼んでライブなんてやったらネットは世紀末の様に燃え上がって2人は殺されかねない。だから、2人で付き合ってる。もちろんお互いに甘く重い爽やかな恋情をもって。
『ほら、ファンサ。ちゅ〜っ♡』
「うっわ、後でここだけ念入りに洗顔しとく」
『ツンデレぶっちゃってぇ〜、そこだけ洗わないんでしょ。知ってるよ?』
「アイドルがスキンケアしなくてどーすんだよ」
『やだなぁ、そのかっこいいお顔は生まれたまんまなんだからメイクなんてしてないでしょ』
「残念だったな、メイクさんにめっちゃ仕事してもらってるから」
────
「ほら、星導。こっち来い」
そう言ってとことこ衣装の装飾を揺らしながら走ってくる星導。そんな星導をとっ捕まえるように腰に腕を回して首にキス。
『きゃー、小柳くん大胆〜』
「その猫撫で声やめてくんねぇかな」
『ひど、るべちの可愛い声貶すなんて許せねぇ』
「ファンと同じこと言ってんの?蛙の子は蛙だからまぁいいか」
242
50
『俺蛙にされてんの?』
「まずファンのことを否定しろよ。てか例えな?」
『あっ、こんなこと言っちゃうんだ〜。やり返しだよ』
「はぁっw?何も気に障ることw……っ?」
ライブだから当たり前のように音響もよく質のいいマイクを使用している。粘膜と肌が触れ合う音だってなんでも拾う。その分扱いは大変。
『はは、マイクに乗っちゃった』
そう言って小柳の顔をほんのり赤くさせ固まらせたのは星導がしたキスのせい。顔赤いのはダンスした後だからかも。あ、もちろん唇ではなくておでこだった。この前頬にされたし、今回おでこ。次鼻とか?プリンス衣装の時は手の甲にお互いしたし。こりゃファンにSNSで熱愛説が騒がれるのも無理はない。いっそ熱愛報道させちゃうか、俺ら。
ライブのダンス中、もしくはMCのタイミングに繰り広げられる雑談。それは雑談というよりイチャつき。その雑談?はファンらからは惚気タイムとも言われているくらい、毎度のMCでは世間で言うイチャイチャが繰り広げられるのだ。
仕方ないだろう。家の前には週刊誌が待機で。世間から言わせても男同士、同じグループといえど毎日のようにお互いの家に行くなんてことをしていたならば週刊誌パンチと炎上で人権はなくなる。アイドルの時点で人権なんて無いものなんだけど。あぁ、これは言っちゃダメだっけ?
でも、そんな人権なし生活の中でも一番面白かったこともある。星導に告白された時、『絶対に俺のこと好きにさせるから、付き合ってくれない?』ここまではまぁまだロマンチックの欠片はある。けど、この後の一言。『仕事のために絶対身近な人と付き合って。』って。なんて事務的な告白なんだと思わず吹き出して、差し伸べられた手を握った。もちろん、今は彼氏くんにメロメロになった。あいつも俺にメロメロなんだけど。
ツアーライブ終わりの日だっけか。ホテルで二人きりで広い部屋の予約をしてあって。
どうせキスもしょっちゅう出来なくなるし。と夜更けまでずっとキスした思い出。その時に聞いた事への返事は今でも忘れていない。
好きになったら毎日会いたくなるけど。
俺好きな人に抱かれないと他の人に走ってくかも。
そんな我儘ばかりの返事は、
『ライブとレッスンで毎日会う時にスキンシップする』
『俺お前の好きなちんこになる』
『もし小柳くんが耐えきれない不満が出来たら週刊誌に撮られよう。そのために貯金して逃避行する。』
俺の好きなちんこになってくれるんだという衝撃もそこそこ、最後に言われたことはもう頭の中での公約のようにずーっと残っている。もちろん俺はそんなに不満を感じることは無かったし、感じたとて少しの言い合い、仲直り。普段からベタベタな距離感でもないし割と上手くいってる方。もちろん俺らはライブ中でもイチャイチャするようなラブラブカップルなんで喧嘩することも滅多にない。恐らく普段している駄弁の叩き合いが功を奏しているのかもしれない。
まぁそんなこんなで2人の秘密の交際が始まった。アイドルだからって恋愛を制限されるのは可笑しいでしょ?それが2人のスタンス。どれだけ事務所に怒られようと2人は決して別れない。グループ離しても構わないけど、2人だからこその人気がある。収支はもちろん事務所に深く関係しあうもの。事務所も諦めを見せ晴れて事務所公認だ。
もう、この関係を公表してもいいのではないか。それは2人が同タイミングで思ったことだった。炎上しまくって、収入がゼロに近くなったってふたりで生きていける。虚言癖がすごいと定評の星導ももう嘘は散々であった。
2人のプロでしかない姿勢のおかげでバレる気配もないが恋人としての自由があまりないのは窮屈でしかない。アイドルという職業の時点で死刑宣告は食らっているようなもんだが、真面目に過ごして必死に食らいついているような状態。
レッスンでダンスの先生が居なくなって、その合間にキスをするのが精一杯。今日もまた週刊誌を見つけて二人で解散した。二手に分かれて追われている気もそこそこ、明日のサイン会に向けて気を晴らしつつタクシーを呼んだ。
────────────
朝、タイマーの音で目を覚ましたかと思えばよくスマホを見ると電話だった。発信者は星導。朝から気分よく起きれたなと思いつつ電話を繋げた。
『おはよ、小柳くん。』
「…ん”、はよ。」
『声やっばw。水のみなよ』
「…わぁってるよ、飲む………」
『まだ向かうまでまぁまぁ時間あるし、一緒にカフェ行こうよ。それくらいなら週刊誌撮られても大丈夫だし』
『しかも用意したらそのまま行けるし』
「…ガチ?まぁいいけど」
水を飲んだおかげでガラ付きのある声からいつも通りの低い声へと治った。カフェのお誘いで目も覚めて気分は絶好調。
「…迎えに来て。それくらいなら週刊誌に撮られても問題ないんだろ、ホシルベくん。」
「てかこの時間なら言うていないと思うけど」
『居るかもじゃん?まぁ、いいよ。大好きな恋人のお迎えなんてお易い御用です』
「ん。馬鹿みたいにセットしてこいよ。」
『ガチめに変装して向かいまーす』
「へいへいw、何分位で着く?」
「うーん、タクシー使って行ってそのまま行く予定だし言うて20分かからないくらい」
「了解。準備してくよ。お前の好きな系統着て行ってやろうか?」
『ガチ?え?頼んだ。』
「ん。リョーカイ」
「じゃあな、だいすき」
『えっそれは』────────
星導サンから愛の返事か来ないように即切りして、顔を洗いに向かった。スキンケアはもちろん欠かさず。ヘアメイクさんが苦労しない程度に髪を整える。握手会にというか普段の仕事に持ってく所持品をある程度用意して星導がプレゼントしてくれたあいつ好みの服を着ていく。
薄水色のスプライト系の爽やかなシャツに青と黒の洒落たベスト。自身はあまり履かない黒のスキニー。まぁあいつは爽やかだったり可愛いのが好きっぽい。まぁ変装するために顔はあんまり見えないようになってるけど。
そんなこんなで20分たったかと思えば星導から電話がかかってきたかは多分着いたのだろうと90%の確率であっている予想を持ってマンションのエレベーターを使用し外に出る。
予想通りタクシーが待っていて中には星導が待機していた。
「ん、ぉはよ」
『おはよ。ほら、乗って乗って〜』
「へいへい」
そのままタクシーで美味しいと評判、裏では業界人がよく来ているなんて噂の健全なカフェに行ってゆっくりと朝食を楽しんだ。ちなみにファンに見つかりかけて、2人のファンサでハートを撃ち抜きタクシーに乗り込んで逃げたのは言うまでもない。
────────
スタイリストさんやメイクさんにされるがままに2人してされた後サイン会の会場に案内される。最近2人の写真などをまとめた雑誌が出たので、それのお渡し会的な物らしい。初めてやる試みでほんのり緊張しつつも、そんなに緊張しいでもないから体に異変が起きることはなかった。
────────
いよいよ始まったサイン会、俺らの缶バッジやグッズで着飾ったファンの子が俺らに話しかけてくる。今回のは厳正なる抽選の結果100名程で、会話タイムが設けられているため愛の言葉を叫んでくるおなごもいれば質問攻めにあうことも。
〈ロウくんもショウくんもかっこいいです…!!お互いの好きなところとか、教えてくれたりしないですか…!!?〉
「え、好きなところ…?えー……」
『うーん、俺はストイックなところとかかな?あとたまーに可愛いところ見せたりする性格』
「……馬鹿なこと言うな。あ、そうだ。こういう馬鹿なこと言うところとか。あと歌上手いところかな?」
〈きゃー!!本当にありがとうございます!!明日から頑張れます!!〉
「ん、頑張れ。はい、どーぞ」
『転売しないでね〜〜』
「馬鹿野郎!!」
〈あははっ笑笑笑!家宝にします!!笑〉
そうして会話を終えて、次のファンの方。
〈いつも見てます!なんであんなにスキンシップ出来るんですか???!いつも色気たっぷりで本当に大好きです〜〜♡!!〉
『ははっ、ありがとう。それはねぇ、俺が小柳くんのこと大好きだからだよ』
「変な事ゆーな。こいつにだけはパーソナルスペース縮まらせられるんだよね。まぁ強制的だけど」
『そんな俺が無理やりみたいな』
「馬鹿野郎、毎回無理やりだっつぅの」
〈笑笑笑、また来ます!!ありがとうございました!!応援してます!!♡〉
「ん、サンキュ。待ってる」
大抵お互いの事を聞かれたり、名前を呼んで、愛の言葉を囁けと言うものが多かった。普段こんなにファンと会話することはなかったから、これはこれでいいイベントだった気がする。さすがに付き合ってるように見えますなんて言われた時は肝が冷えたけど。
まぁ休憩時間やスキマ時間の時は机の下で手を繋ぐこともできたし満足が得られた時間だった。
お互いスケジュールは確認しあってる。確か………今日はサイン会だけ。
Xを開いて文字を打つ。「今日は星導と俺ん家で酔いつぶれます。」、投稿。ほら、これで家に来るための言い訳は完璧。二人で顔を合わせた後、タクシーを呼んで俺の家の住所を伝えた。
────────
「ん、…♡ちゅ、ぅっん、…♡ん、んぅ…、 」
「ん…は、っぅ、ちゅ、わ、ぅん…♡ん”〜、♡」
防犯対策のために鍵を閉めたのをきちんと確認してから、星に腰をグイッと引き寄せられる。舌をねじ込まれて上顎をなぞられれば体の力が抜けてきて、必死に星の首に腕を回して激しくキスを求める。顔を動かしてさらに奥深くまでキスできるように、と。
どちらかの唾液か分からないほどにディープなキスをし終えて、姫抱きされる。ベットの場所まで連れていかれて仰向けに寝かされたかと思えばその上から星導が覆いかぶさってくる。首にバードキス、シャツの下に手を入れて少し筋肉の着いた華奢な腹を撫でてそのまま上に……。
長い腕を立てて上から見つめられると無性に腹が疼いて仕方がない。
「ん、おまぇ、激しい、って」
『いや、本当に何週間ぶりとかじゃん』
「んっ、まぁな」
「つぅぁ、♡ぅ、そこ、やめっ、っ♡」
『触っちゃ嫌だった?』
そんな悲しく寂しそうな目を向けられては俺は全てをさらけ出すことしかできないじゃないか。
「ちがっ、♡ちがう、っ♡、きもちいから、っ〜♡、だめ、っ♡」
右腕で乳首をいじりながら左手で前立腺を刺激してくる。こんな事ばかりするから、アイドルとして応援されている俺の体は可笑しくなってしまった。こんなんバレたら笑っちまうな。アイドル小柳ロウ────相棒に体を変に!?つまんない見出しだな。
『えぇ、気持ちいからやなの?♡、でもさぁ、結構前触った時何も反応してなかったじゃん、』
「…っ、できねぇの、♡寂しくてっ、後ろ触ってたらっ、♡♡…、気持ちよくなったから、…っ♡♡」
『そうなんだ、誰のこと考えてやってたの?♡』
──もちろん俺は小柳くんのこと考えて抜くけど。
そう話しつつ徐々にナカから指が抜けてく感覚が走る。前立腺に少しだけカリっ♡という刺激を残されて、喉から声が漏れる。
「…るべ、♡ほしるべ、♡っ、う♡」
『そ、なら良かっ………た!!』
自分のアナに待ちわびたモノが宛てがわれて、つい犬の興奮のようにハッ♡ハッ♡と息が漏れてしまう。腰を少し突き出したバックの姿勢では本当に鎖に繋がれた犬のようだ。強いて言うなら伏せとか?w
星導の声が急に張ったと思えば、収縮し始めたそこを突き破るように一気に奥を突いてきた。前立腺をかする間も刹那、いつの間にか奥の扉まで。どんだけ巨根なんだよ、こいつ。
「っ”あ”!?♡♡♡♡ぁ”っ!!♡ぁ”っ、ぅ”ぁ”つ、…♡、」
『あっは、気持ち〜♡。名器じゃん♡。大丈夫?明日収録だよw?』
「っ”ぅ〜…♡ぁ”っ♡てかげん、っ、しろよぉ〜……♡、ぅ、っ、♡」
『欲求不満なの。どうすんの、小柳くんにライブ中にキスでもされて勃っちゃったら』
「ふっ…wっ”ぁ♡w、ぅ”ぁ、♡、っ”w、ぅ”〜っw♡」
『ちょ、笑ってるじゃん。w、可愛いけどさ。w』
『そんな笑っちゃう人にはお仕置でーす』
「っ”ぅ、♡ぁ”ぅ、っ♡ん”ぅ〜〜っ”!♡ぅ、っ、♡やだ、っ、ぅ♡そこっ、…、」
今頃SNSではファンの中で酔いつぶれいる頃だろうとか盛り上がってるのだろうと思いながら、俺は星導の温度を感じて久しい甘い夜を過ごした。
────────
腰と喉を必死にケアされて眠った翌朝、目の前には星導が居た。あれ?帰らなかったんか。そんな疑問はさておき、まあ酔いつぶれた設定でどうにかなるかと安心し、星導を揺さぶる。
「…おきろ、」
ぅー、う”ー、と唸り声で起きない星導はさながら眠り姫。眠り姫は口付けで起こしてやろうか。
「…ほら、おきろ」
『はは、めっちゃ目覚めた』
「…てか、もう起きてたんかよ。着替えてんじゃん」
『そ、早起きしたから着替えた。良かったぁ、服置いてって』
「ん、似合ってる」
『はは、今日和装ライブだしあんま意味ないけど。まぁ毎日か』
「ぁ”ー、袴だっけか。今日はきちぃな」
『てか演出過激めって話する?』
「したくねぇけど仕事だからする」
『和装だから当たり前のように扇子とマイクセットになってて、最後その扇子で2人の顔隠してキスしてるふうにするみたいな』
「んだよそれ漫画かよ」
『リアルだよ』
『まーあの歌自体色恋のだから仕方ないけどさ、俺らも別に損はないしね』
「まーな。実際にキスしねぇだろ?」
『まぁそう言われてるけど、小柳くんが出演者さんの方を扇子で隠してくれるなら全然できちゃうね♡』
「きも、お前それでもアイドルかよ」
『アイドルだよ、悪かったな』
「ははっwんなムキになんなよ」
『ぶー、もう小柳くんなんて嫌い』
「え?や、本当に悪かったって」
『焦りすぎ。嫌いになんてならないよ』
「……ばか、きらい」
『お互いってんじゃん』
「はは、ほんとだな」
『まー、本番次第ってことで。キスしてもいい?』
「最後近寄る振り付けだろ?そんときに俺が腰少し叩いたらしていい。けどなんもしなかったら扇子だけな?」
『わがままー!まぁ、いいけど』
「ん。さんきゅ」
────────
〈アダルトな演出でファンからも絶大な人気の”DESIRE“!初オンエアということですが、お二人の見どころなどはありますでしょうか?〉
『そうですね、最後の演出はこだわりにこだわった部分なので目に焼き付けるように注目して頂けると嬉しいです!』
「袴で激しいダンスを踊るので、是非和装の美しさにも注目していただけたらなと思います。」
〈それではUniverse’s WolfでDESIRE、お願いします!〉
────
袴なのに激しいダンスって、殺す気かよ。そんなことを考えつつきちんと声を操りながら体を動かす。最後の振り付けが憂鬱で、そして楽しみでもある。きっとSNSでは1部の層が湧き上がるのだろう。さぁ、その1部とは何なのやら。ちなみにその振り付けというのは歌の余韻に当たるところでそこで袴を存分に行かせるようしなやかな動きをしながら近づいて顔周りを扇子で隠すというもの。
大抵ライブで変更したダンスしかしないから初めてやる振り付け。まぁレッスンしてるから体には入ってるんだけど。
あっという間にもう禁断の振り付けだ。どんどんお互いが近づいてゆく。
お互いの顔を扇子で隠す。そして片腕は扇子で顔を隠し、もう片腕は星導の腰に添えて指でコツ、と叩いた。極限まで顔を近付けたお陰で俺が唇を伸ばすだけでキスが出来た。………あ、俺からしちゃってんじゃん。そんな意識もそこそこ、観客席から俺らのファンであろう人達からの悲鳴?黄色い歓声が響いてきた。
MCさんがありがとうございましたーと声をあげれば俺らもありがとうございました、と返して出演者席に戻る。次のグループにカメラが向いたのに気づいたのか、星導が耳打ちしてくる。
『……小柳くんからしてんじゃん』
「良いだろ、俺の気分」
『良いけどさぁ、俺らこの後まだたくさん仕事だよ?俺我慢させられてる気分なんですけどぉ』
「じゃあ一生我慢しといてくれ」
『そりゃないだろ』
「いいよ、週刊誌に撮られていいなら家来ても。」
『じゃあ行く』
「えぇ?はw覚悟決まってんじゃんw」
『行ってもいいんでしょ?』
「ん、いいよ。俺も腹くくるか……」
『ははwそうしておいて』
そんなふうに雑談しながら歌ってるグループを見て若いな、なんて呟いた。一応身体的には俺も星導も若いんだけれど。
────────
マネージャーさんに車を運転してもらいながら、後部座席で手をこっそり繋ぐ。まぁマネさんも知っているけど人前は気恥ずかしいだろ。家の位置的に星導の家の方が現在地から近かったからかマネさんが親切に星導の家に先に行くかと聞いてきた。俺は二人で会議することがあるから、と伝えて俺の家に向かうよう頼んだ。隣の星導は満面の笑みを浮かべている。なに、俺が嘘ついてるのがおもろいんか。
「そういえば今日の1番目の収録の時の最後のグループって俺らの会社ですよね。後輩かな、顔見た事あるんすけど」
『あれ、今日コンタクトいれてた?』
「入れてたよ」
〈えっと、最初の収録のラストのグループ…?えー……………はい!そうですね。後輩さん達です〉
「ですよね。なんか見たことあったけど分かんなくて」
『あー、確かこの前のライブの時来てくれてましたよね。参考にしたいって言って』
〈来てましたねー。参考にされるお2人もだけど、あの子たちも熱心ですよね。最初のお2人を思い出しますよ〉
『え?なにを?』
〈最初の頃倒れるくらいダンスレッスンしてたじゃないですか笑〉
〈2人とも上手だったけどよく頑張ってましたよねー〉
「マジすか?それ過去形ですけど現在……」
〈…………ま、まぁ。今も頑張ってると思いますよ〉
『え、気まずい雰囲気が……』
「星導、レッスン増やそうな」
『そんなぁ………』
そう言って星導が泣き真似をしているのをマネさんと笑っていたらいつの間にか俺ん家の前。今日は早かったなと思いつつ、夜の暗さに紛れているいつもの週刊誌の車を見つける。
「ここ最近ずっと週刊誌ついてる気するんですけど」
『俺の家の前もずっといるんですよね』
〈うちの事務所の人はスキャンダル全く出ないので狙われてるんでしょうね。お二人のプロ姿勢のおかげです。お二方が付き合ってる気配なんて外では0ですから〉
「いや、それは後輩らも頑張ってるからですけど。にしても多いですよね。勘づかれてそー…w」
〈そんなことないと思いますよ笑、女性じゃないだけましなのかと思いますけどね〉
「俺らのファンは俺らがどれだけスキンシップしようと喜ぶ人が大半なんで抜かれても5割程度じゃないですか?」
『事務所公認だとしてもファン問題ですよね。俺らはまぁファンの子とか表業界じゃない人と付き合ってる訳でもないし。にしても未だに俺らのこと事務所認めたの謎ですよ』
〈実情言ったら一応上にあたりかねない私たちが強制すると大変なんですよね……事務所そこは厳しいですから……でも、お二方は良いカップルだと思いますよ。密かに応援してます〉
『ありがとうございます……事務所のことは………応援してます……』
「まぁ安心してください。普段はガチめに徹底するので週刊誌にすっぱ抜かれた時はそれは俺らの故意的なものなんで」
〈仕事のヤメ時になったら言ってくださいね。お二人だったらどうせやめようってきめた直前とかでしょう?〉
『はは、大正解。』
「ちゃんと伝えます笑、そういえば明日のスケ聞いてもいいすか」
『明日表紙撮影ありましたよね、それ以外なんかありましたっけ?』
〈えーっと、その雑誌の特集のインタビューがあるのと小柳さんがもうひとつ雑誌表紙撮影と、化粧品広告の打ち合わせ、星導さんがバラエティ収録と広告撮影ですね。その後お二方とも次のライブ打ち合わせあります。〉
『「うわぁ”……………」』
〈お二方してそんな声出さないでください。ライブも近くなってきたから忙しくなりますよ〉
『明日特に忙しいですよね』
〈そ………うですね〉
「ライブって別にツアーじゃないし箱そんなでかい訳じゃないですよね?」
〈ですね。ただファンクラブ会員さん限定のになるので演出も全てこだわるって言ってらっしゃってました〉
「うわ、大変そー……」
「すいません、長く引き止めて」
〈いえいえ、全然。星導さんは小柳さんのお家で打ち合わせ後家にご帰宅ですか?〉
『い……や、そのまま泊まりですね。明日の雑誌撮影のもあるしだいぶ気抜かしながらやるので泊まる感じです』
〈まぁお二方ともお付き合いしてるんですし恋人の時間も大切にしないといけないですしね!ゆっくり休んでください〉
「ありがとうございます」
『じゃ、本当に遅くなってすいません。ありがとうございました。明日もお願いします』
〈いえいえ、ごゆっくり〉
そう言って車の扉を開けてマンションの出入口までマネさんに送ってもらう。送ってもらう理由は2人だけだと怪しまれかれないという徹底意識。そんなんなら思わせぶりな振り付けを辞めた方が早いんだけれど。
「お疲れ様っす、マネさんも休んでください」
〈ありがとうございます、ごゆっくり〜〉
『ありがとうございました〜』
────────
マネさんには申し訳なく思うが打ち合わせもとうに終わらせているから別にやらなければいけないことはない。でも、恋人との接触時間をこれからどんどん削られていくから今のうちに補給しておかなければ。
「………ん、ちゅ、♡、はぅ、ん、……♡」
『…ん、っ、ん…………ん、ふ』
「ん♡、っ♡♡ちゅぅ、っは…♡、ほし、るべ………♡、ん……っ、♡♡」
『ん、なぁに?♡』
喉をゴク、と唾を飲んで動かしてから口を開く。異常分泌されたか星導の唾液が混ざって増えただけなのか口の中の唾液が以上に口内にまとわりつく。
「………おく、くれねぇの?♡」
『………♡”んーん、沢山あげる♡』
────────────
「っ”ぁ〜……………♡♡♡るべぇ、っ、♡”、っ”う”〜♡は、ぁ”っ♡♡♡あ”っう”♡♡く、っぅ♡♡♡」
「も”っ♡ゆび、いやぁ……っぅ♡」
『なぁに、何がいいの?』
「ほしぅ”べ、ッ、!♡ほしぅべのが、いいっ、ッ……♡♡♡」
『……ん、そ♡』
「ん”ぅ”ッ……?♡♡♡ン”、んぅ♡♡ぁ”っ”♡ン”ァ”ぅ、っ〜……♡ッ、!!♡ぅ、るべ、ほしっべ、の、…………ッ♡♡♡きた、ァッ、♡♡♡」
アイドルだから需要の程度のままに鍛えられた腹筋と美しい身体を独り占めにして自分の行動で気持ちよくして、善がらせて、啼き狂って求めてくるのが心の底の黒い感情を宥めてくれて、それが最高に落ち着いてきもちい。ただなる独占欲とかじゃなくて、こいつが俺の行動ひとつでおかしくなれてしまうこの状態が愛おしい。
普段衣装がどこかしらは空いていてセクシーなのに、腰は絶対に出さないからと言ってキスマークと噛み跡を求めてくるのも可愛い。お望み通りのままにつけてやれば、泣いてヨガってくれる。キスをすれば甘く吐息を漏らしてナカを締め付けてくる。俺の行動1つで快感を感じるのが愛おしい。キュートアグレッションなんかですまされない、この”食べて俺のものにしたい”という衝動。一生叶わないし、自分自身叶えさせたくなんてないけど。
「っ”ぅ”ァ”……♡♡♡ほしるべ、っ”……♡♡♡♡」
『はは、声出すぎ♡。明日歌うことないし良いけどさぁ』
『んふ、好き……♡♡♡すき、大好き♡』
「おれも”っ、……♡すき、ッ♡、おねが、ッ♡♡うごいて……っ、?♡」
『……うん、わかった♡』
「ァ”ッ”!?♡♡♡ぅ”ァ”、ぅ、♡♡♡グリ、っ……ぐり、やだァ”っ”ッッ♡♡♡ぅ”っ、ッ〜……ァ”♡、きもち、っ”〜…♡♡」
「ッ”ぅ、ぁ”〜♡♡るべぇ♡♡、ほし、っぅべ♡♡♡♡ん”〜っ♡」
『だいすき、俺だけの小柳くんだからね♡』
「ん”ッ♡ン”〜〜〜♡♡♡♡ほしぅべの、♡♡」
「でも、ッ、おま、えもっ♡♡、おれのッ”ぅ、♡♡?」
『……うん、小柳くんなしじゃ、俺生きらんない♡♡』
バックで背中にピタリとくっ付いて耳のそばで囁く。そうすると顎を置いていた肩が大きく断続的に震える。が、しかし小柳のものから白濁液が溢れ出している様子はない。
「っ”あ”♡♡♡♡ぇ”、ぁ”ッ……♡♡♡??♡♡っ”ッぅ、……♡♡ハ、ッ……〜♡ぁ、っぅ、え♡」
『え、なに、もしかして………』
「……ッ、言うなぁ、♡、ッぅ♡く、うっ♡」
『…………甘イキ?♡』
────こいつッ!!!
そう思いながら自分の犯した失態にポロポロ、と涙が溢れてくる。可哀想だけど可愛い。可哀想が可愛い。でも、慰めるのも俺の仕事だから♡そう思って口を開く。耳弱いのは知っていたけど、まさか俺の声で囁くだけでイっちゃうだなんてね。
『甘イキじゃ身体だるいでしょ?♡俺がスッキリさせてあげるから♡ね?』
「ッぅ……ッ、ひ、ぅ、♡、はやく、しろ♡ッ、」
「ッ”ぁ!!♡♡♡っ、ぅ〜〜〜♡♡ん、ぅ”〜♡♡”、きす、っ、キス♡♡♡」
『ん、ちゅー♡♡っ、かぁい、大好き♡』
「ん、ちゅぅわ、っ♡♡♡っ”、ッう?♡♡だい、すき、すきッッ〜……♡♡♡」
────────
「ッ”く”っ♡♡ッ〜……♡あ、ッ♡ぁん、〜っぅ、ぁ〜……♡」
「ッ”ひ〜〜〜♡♡♡♡、ぅ”や”ッ”!!!♡♡はげし、ッ〜♡♡ぅあ♡ッ、」
「……ッ、♡ぅ、?ッ………っ、はっ?♡」
「ど、した……ッ、?」
『………付き合ってるって、公表しちゃダメ、?』
いい意味で純粋な所がある星導は、ファンに嘘をつくのは苦手だ。虚言は笑いをとっているだけであって、本当に嘘をつくのは得意ではあるのだろうけど、好きではないらしい。もちろん周りに迷惑をかけるし、良くない判断だけど……。
「……………ううンッ、いやじゃない。………おまえのしたいことならなんでも。」
『……っ!ほんと、?』
「う、ん、ほんと。」
『……ありがとう♡、小柳くん』
◈───────1年後───────◈
『会場のみなさーーーーーん!!!!盛り上がってますかーーーーー!!!!?』
星導がそうファンにマイクを使って大きな声で尋ねると返事のように黄色い歓声が帰ってくる。
「さぁ、1曲目どうでしたか。最初からブチかましてくセトリとなっておりますが!」
『いやぁ、ほんと熱気やばいね。めちゃくちゃ楽しい。』
「それね。久しぶりに熱気上がった気がする」
『ガチでね。みなさんも盛り上がってるようでしたけど』
『あ、そうだ。自己紹介、しますか』
「一応ね?」
『はい、Universe’s Wolfでぇーす。ゆにうるでーす。以後お見知り置きを〜』
「なぁんか気抜ける自己紹介だけど、まあいいか。はい、そのまま名前」
『えー、っと。ヤバ、考えてねぇ。うーん。ゆにうるの宇宙系担当の星導ショウです。虚言癖って言われるけど虚言癖じゃないです。よろしくお願いしまーす。』
「考えておけよ。おい。」
『まぁそんなこと置いといて。ほら、小柳くんの自己紹介。』
「えー、やば。俺も考えてなかったわ」
『お前もかい、考えてありますみいな口ぶりしておいてよ』
「えー、はい。ゆにうるの狼系担当の小柳ロウでぇーす。よく変な名前にされてるけど小柳ロウでーす。よろしくお願いしまーす。」
『てかさぁ、デビュー7年目で挨拶決まってないまじか?』
「遅すぎるっての笑。そろそろ決めよーぜ。あ、てか1番大事なの忘れてるやん」
『あ、そうだった』
「星導と付き合ってマース」
『小柳くんと交際中でーす』
そう言った途端に自己紹介の時よりも大きくなる歓声。
『いやぁね、もう何年よ。』
「何年だろーな。」
『年老いてくのを感じてる』
「アイドルが言う言葉じゃないかも」
「まぁでもツアーライブの体力の消費えぐくなったね」
『そう、それ。』
「んで、MCの時に何やるって話。スタッフさん丸投げなんよね、そこは。」
『あ、それマネさんに聞いておいた』
『一応即席!質問コーナー!らしいです』
『みなさん聞きたいことありますか?』
そう星導が問いかけてみると歓声が上がる。そんなに聞きたいことがあったの?君らは。
『えーっと、俺らがスタッフさんを派遣して質問を聞きに行ってくれます。スタッフさんが適当に決めるらしいので俺らに責任はありません。』
「責任逃れしようとすんな」
「じゃ、スタッフさんお願いします」
そうしてスタッフさんが客の人混みの中を練り歩く。どうやら俺らのファンは民度がいいようで、手を挙げながら争奪戦を繰り広げるのではなく待っていた。
そんな様子を俺らがステージ上で見つめていると、どうやら最初の質問者が決まったようだ。スタッフがマイクを渡して、ファンの方が喋り始める。
〈お互いの好きなところってなんですか!〉
「おー、定番やね。恋人としてかアイドルとしてどっちがいい?」
『いいじゃん、どっちも言おうよ』
「ガチかよ。まぁいいけど」
『え、じゃあ俺先に言う。アイドルとしてはストイックな所と歌う時の低音ラップかなー。恋人としては、うーん……余計なこと言ったら殺されるしな……』
そういうとどっと巻き起こる笑い。まぁ、殺すのは事実なのかもしれないけど。
『うーん、この美人すぎる顔と、たまーに甘えてくる性格です』
『……っw、あのさぁ、wそんな満更でもない顔すんなよ……w』
「……んw、や?wそんな所好きだったんかと思って……w」
『もーいい、全部好きですよ、はい!!次お前』
「アイドルとしては声と歌い方やね。恋人としてはなぁ。たまーに情けないところと、表情……とか?」
『え、っへへwガチかw………』
「変な照れ方してんじゃねぇよ」
『いや、初耳だったからさw』
「もういい、次だ次」
『……?あ、もう質問終わりだって。MCタイムしゅーりょー。』
「ここからはバンドさん、ダンサーさん達に自己紹介してもらいます」
そう言い残し俺らは裏に行く。衣装チェンジやらメイク直しを素早く終わらせてステージに出なければならない。ちなみに次は白のプリンス衣装。……懐いな、これ。最初のツアーで着たような。まだあったんか、これ。
「王子様、まだ迎えに来てくれんの」
そう星導に話しかけてみる。
『はは、もう少しまってて』
「……ん、そ。じゃ、出るか」
『……?』
『ん、本気見せてよ?』
「当たり前だっつぅの」
ステージにブーツで歩いてポーズをとる。
照明がバッと当たって音楽が流れ始める。
『ネクスト!手拍子お願いしまーす!』
「振り付けも覚えてるよなぁ?行くぞー!」
『「駆け落ちlover」』
────────────────fin◈
ここから意味解説が始まります。長いあとがきです。
グループ名のUniverse’s Wolf=宇宙の狼
私がこの名をつけた時に考えたのであれば、宇宙(rb)のものになってる狼(ru)という意味で捉えています。
曲名のDESIRE=欲、激しい欲望、願望
欲しい・求めているという意味のwantよりさらに求めている力が強くなったものと考えて頂ければ幸いです。
小柳から先にキスした場面も含めて、小柳の中で徐々に星導との関係を公にしようという決断が芽生えつつあるというような感じです。
時系列的には現在から約80年以上経ち、長寿の2人ヒーロー引退後なにやる?▶︎顔のいいふたりが強制的スカウトされアイドルに▶︎18歳と年齢詐称し業界へ
という形です。ヒーロー時代から付き合ってるとして熟年夫婦所では済まされないし、よくそんなに飽きずに付き合えるなという本音は漏らさないでください。
or
高校生(16歳)から交際していて18で2人誘われデビュー
このどちらかの時系列で考えて頂けると幸いです。
他の長寿(寿命関係について名言されていない・ほぼ不死身)ヒーロー達は陰ながら応援してくれています。高校生時系列の場合同級生として応援してくれています。
曲名の駆け落ちlover▶︎恋人同士で周りの反対から逃げるようにして交際を続ける駆け落ち・lover=恋人なので”駆け落ちする恋人ら”というふうな訳し方です。英語バカですまんね。
「迎えに来てくれないの」という会話も含めて、認められてはいるけどアイドルという縛られたまま恋愛をしたくない▶︎駆け落ちをして2人だけの世界で愛し合いたい
という意味が隠れています。多分見つけられる人は誰もいない。
曲名なんだから彼らの心情に関係ないだろ、という事実はさておき、完全創作なので曲名にも話と関連する意味をつけておきたかったのです。
これは未来の私への宣言にもなりますが、この後どうなったかのお話、今回の話で省略された彼らの関係公表・そしてゆにうるファンちゃん視点の推し活を書こうと思っています。おまけで18行けたならぐらい。分けて書くかもしれませんが、続きは絶対に書きます。……多分かも。
それでは次回をお楽しみに。
コメント
2件
天才です…アイドルパロほんとに嬉しいです‼️続き上がるのでしたら楽しみにしてます‼️😭💗