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―――――――――――――――――――――旧校舎3階のトイレ―――――――――――――――――――――――――――
「もういやー!今日もトイレそうじ、明日もトイレそうじ⋯あ!そういえば、今日変だったのよね〜」
寧々ちゃんだ✨️何話すんだろう⋯✨️
「なにが?」
「春乃さんが」
「 「ハルノ」って、ヤシロが前から話してたいじめっ子のこと?」
「うん⋯」
私の話!?推し(普くん)と寧々ちゃんと光くんの尊い日常的な楽しい会話⋯じゃなくて!?しかも、私の話!?私、寧々ちゃんのこといじめてたんだ⋯前の私なにしてんの⋯💢
「今日は、いじめられなかったの⋯。良いことなんだけどね⋯なんか、人が変わった⋯というか性格が別の人みたいなのよ⋯」
「そうなんすか⋯」
あれ?そういえば、元の私の性格って⋯?
「それはそれはひどかったよ⋯」
聞き覚えのあるおばあさんの声が聞こえてきた。
「神様!?みんなにきこえちゃうから⋯」(小声)
「大丈夫さ。私の声はあんたにしか聞こえないからね」
ホッ⋯
「ホッじゃなーい!前の私の性格⋯」(小声)
「ああ、いじめっ子だったよ人が嫌がっていることをすることを生きがいにしていた⋯簡単に言うと、この世界一番の悪役だね」
私、そんなわるい人だったの⋯
「そんな⋯」
「ねー、隠れるくらいなら出てきなよ〜角に隠れててもわかるよ」
やばい⋯花子くんにバレてた⋯どうしよう、隠れてた人が私だったら寧々ちゃんは悲しむだろうし⋯
「何考えてるのさ、早く来てよ〜」
推しに呼ばれている⋯行くことしかできない⋯寧々ちゃんには悪いけど行くしかない!一応、花子くんが見えないフリをしよう⋯
「寧々ちゃん!ここにいた⋯」
私は、今走ってきたフリをして、ひたいの汗をぬぐう仕草をした。
「春乃さん!?なんでここに!?」
寧々ちゃんは、ものすごく驚いている⋯あたりまえだよね⋯
「寧々ちゃんにあやまりたくて⋯。それと、その人は⋯だれ?」(光くんのこと知ってないわけ無いけどw)
「オレのことっすか?」
光くんが自分のことを指さして言った。
「そうだよ」
そう言ったら、寧々ちゃんが光くんの耳元に小声で言った。
「光くん⋯やめたほうが良いよ」
あ、そっか⋯普通なら、悪役の女に自分の名前なんか教えたくないよね⋯
「ごめん⋯やっぱなんでもない」
「そうすっか⋯」
そして、私は寧々ちゃんに謝ろうとしたとき、
「ねえ、君オレのこと見えてるよね⋯」
そんな花子くんの声が聞こえてきた。