京都府立呪術高等専門学校
略して高専
日本に2校しかないうちの1つで、
私の在籍している学校である。
木造の立派な建物で、
中庭には大きな桜の木と
その隣にポツンとベンチが置かれている。
そこが私の現在地。
報告書を書き終え、
ここで一息をつくのが私の日課である。
高専では基本的に午前中に普通授業があり、
午後からは任務にあたる人が多いため、
今日することを終えた私は暇であった。
花野(暑い、、)
お花に水やりも済みましたし、
熱中症になって人様に迷惑をかけるのもいただけないですわ。
部屋に戻りましょう。
英語の課題が残っていたはずです、
お部屋を片付けてから、
課題に取り掛かって、
それから、_______「あれ?」
花野「?」
突然声を掛けられ、振り返ると、、
暁「もしかして、君が花野ちゃん?」
黒髪の美少年が立っていた。
花野「え、」
こ、このお方は、
よ、
宵さんのお兄様!?
花野「はい!花野です。」
暁「じゃあ君が五条くんが言ってた交流会の子か。」
花野「…………大変申し訳ございませんでした。」
暁「いいよ別に。」
花野「え、」
あら?
意外とさっぱりしていらっしゃる、、。
て、
花野「えぇぇ!気になさらないんですか!?」
花野「妹様に酷いことをした悪女ですよ!?」
暁「悪女って (笑」
暁「ホントにいいんだよ。アイツ気づいてなかったでしょ?」
花野「で、ですが、、」
暁「いいんだって。宵からも話は聞いたし。」
花野「よ、宵さんはなんと!?」
暁「食いつき凄っ。えー…と、ホラ。」
花野(可愛いお友達、、)
宵さんっ!!! ←宵大好き
暁「…………あ。」
花野「?」
暁「そういえば君、下の名前は?」
花野「尊と申します。花野尊です。」
暁「あー…“ 花野ちゃん ”と“ 尊ちゃん ”は同一人物だったわけか。」
花野「??」
暁「宵がね、ラインしてる時は花野ちゃん花野ちゃん言ってたのに、
この間会った時は尊ちゃん尊ちゃん言ってたからまた友達できたのかと思ってた。」
“ 尊ちゃん ”
花野「…………。」
好きっ!!! ←宵大好き
暁「宵があんだけ楽しそうに話すからちょっと気になって声かけたの。」
“ 楽しそう ”
ギュン ←以下略
暁「さっきから何その顔。変なの。」
花野「え?変な顔してました私?」
暁「うん。目ぇギュってしてなんか堪えてるみたいな……」
花野「そ、そうなんですか、、以後気をつけます。」
暁「俺は暁。」
暁「好きなように呼んでね。多分これから宵関連で関わると思うから。」
花野「じゃあ、時透先輩で!」
暁「…………。」
花野「い、嫌でしたか!?」
暁「ううん。その苗字で呼ばれたの久しぶりだったから。」
暁「それでいいよ。」
花野「では時透先輩で。」
暁「うん。」
暑い暑い夏の日
宵さんの兄である先輩と
宵さんの友達である私は
知り合ったのでした。
[数日前の会話]
時透「ねぇねぇ花野ちゃん、名前で呼んでもいい?」
花野「え?」
時透「友達なのに苗字で呼んでると違和感あってさ。」
花野「是非っ!!」
時透「じゃあ尊ちゃんで。」
花野「それでは私は宵さんとお呼びいたしますわ。」
時透「うん。改めてよろしくね尊ちゃん。」
花野「はい!宵さん!」
時透「尊ちゃん!」
花野「宵さん!」
↑このやり取りをあと7回はした。
コメント
7件
時透ちゃんとみこっちゃん....!すき! まさかのみこっちゃんも時透ちゃんファンの1人だったとは....
お昼寝してたら遅れたわ。← だめだ、時透ちゃんとみこっちゃんの会話尊い。 みこっちゃん、上品なんだけど意外と可愛らしいとこあって好きだわ。