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ラヴィラヴィ♪ 一時期めっちゃハマってた曲や…
今日は学校で書いてきたから、すんごい投稿できるw
今回はラヴィの曲パロ!!
赤×水
「ご褒美、欲しいの?」
唇に触れるのは、甘く冷たい指先。
首筋にかかる吐息が、背筋を這う。
「ほとけ、また無断で逃げたね。悪い子だ」
りうらは笑っていた。
薄暗い部屋に、足音すら立てずに現れた吸血鬼は、
何でも見透かした目で、僕を見下ろしていた。
「ちが……僕、そんなつもりじゃ」
「ん、言い訳? じゃあ罰、だね」
次の瞬間、僕の身体は壁に叩きつけられていた。
りうらの細く白い指が、首筋をすべる。
「ほら、泣いて? その顔、好きなんだ」
「っ……やだ……やめて……」
「ダメ。僕に逆らうなんて、愚かで無能で下等な人間が」
ざくり、と爪が喉元を引っかいた。
血がつうっと零れると、りうらの目が細くなった。
「ああ、いい匂い。やっぱり、君の血がいちばん美味しい」
「やめて……やめてってば……!」
「やめて、って何? ねえ、“チュウ”してほしいって、顔してるよ」
その言葉と同時に、牙が食い込んだ。
痛みと共に、じわじわと熱が身体にまわる。
快楽。陶酔。支配。
「あぁ、いい声。もっとちょうだい」
血を吸われながら、僕は意識を薄くしていった。
何も考えられなくなる。
この痛みが、甘くなっていく。
ほら、僕は、きっと壊れていく。
「愛してるよ、ほとけ。
でも……君の“意思”なんて、いらない」
「っ……!」
「君は、僕の餌。おもちゃ。ペット。
“好き”だって、言ってくれるまで、壊してあげる」
涙が溢れる。でもそれを指先で拭って、
りうらは嬉しそうに言った。
「いいね、その顔。ご褒美だよ、
特別に、“骨まで”愛してあげる」
くすくす笑う声が、耳の奥でこだました。
***
朝が来ないこの部屋で、
僕は今日も、甘くて苦い罰を受ける。
でも——
「逃げても、きっとまたここに戻るって、君はわかってるよね」
その言葉が、なぜか嬉しくて。
ねえ、僕は今日も、泣きながら、笑ってしまった。
すんごい短いね✨️
今日中に完結させる!
完結っていっても、ほとけくんとりうらくんそれぞれの視点を書くだけだけどねw
それでは!