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●セレンの魔法●論理がなければ、警察に「証拠不十分だ」と言われる。
男性が駆け込んできた。
男性「魔女様!娘が行方不明なんです!」
私は落ち着いて尋ねる。
セレン「写真はありますか?」
男性は差し出しながら言った。
男性「娘は最近、誰かに追われているような気がすると言っていました。妻も同じ感覚があると……」
その時、男性の手元の電話が鳴る。
男性「身代金1億!?そんなの無理だ……」
男性の声は震えていた。
私は静かにうなずく。
セレン「分かりました。まず娘さんを助けます。その後に犯人を追います」
声は冷静だが、目には決意が宿っていた。
魔法陣を発動させると、暗い部屋に囚われた娘の姿が見えた。
娘「だ、だれ……?」
泣きながら抱きついてくる。
セレン「お父さんに頼まれて、助けに来たのよ」
セレン「静かに……犯人に気づかれたら危ない」
私は娘を守りながら、宿まで慎重に移動する。
娘「お父さん!」
娘は安堵の声をあげる。しかし、事件はまだ終わっていなかった。
警察に連絡するも、手が足りず、私が現場に戻ることになる。
部屋に戻ると、暗闇の中で異様な空気を感じた。直感が告げる。
セレン「父親が関わっている……」
セレン「この人が本当に……?」
直感は正しかった。
父親「少しだけ自由が欲しかった」
父親「……こんなはずじゃなかった」
父「私は怪物ですか?」
セレン「……いいえ。ただの人間です」
娘の写真を握り潰していた。
誘拐を装って娘を失踪させていたのだ。
娘は血を流し倒れていた。
父の足音が遠くで響く
私は駆け寄る。
セレン「……間に合わなかった……」
胸に悔しさが走る。
父親は事情を話し、やむを得ず逮捕された。
娘と女性の葬式に参加する姿を見ながら、心の中でつぶやく。
父親は、留置場で壁を叩きながらで泣いていたらしい。
外は、冷たい雨が振り注いでいた。
セレン「魔法は万能じゃない。だから私は、想像する」
こうして、私、魔女探偵セレンの探偵事務所は開業した。
次の依頼人が、すでに扉の前に立っていた。
私の新しい日常が、また始まる。