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「ここ、もっと突いてほしい?」
元貴さんの問いかけに、俺は言葉を返すことができなかった。ただひたすら、首を横に振る。
しかし、その抵抗は元貴さんを興奮させるだけだった。
「だめだよ、嘘は。……もっと、欲しいんでしょ?」
元貴さんはそう言うと、俺の両足首を持ち上に持ち上げた。
「っ……あ……な、に…っ!」
俺が悲鳴のような声を上げると、元貴さんは俺の口を塞ぐように、深く熱いキスを落とした。元貴さんの腰は一度も止まることなく、俺の中を激しく突き上げる。
「んんっ……ふ……ぅ……っ」
俺は、もう何も考えることができなかった。ただ、元貴さんの言うがままに、体を揺らすことしかできなかった。
両足首を掴んで上に持ち上げると、より深く挿入できる姿勢を取っている。この体勢だと、今よりもずっと奥まで届く。
俺は、そんな元貴さんの動きに耐えられず、何度も小さな絶頂を迎える。元貴さんはそんな俺の痙攣を感じ取り、更に興奮している。
元貴さんは、俺の抵抗が弱まると更に激しく腰を動かし始めるパンパンという音が響き渡り、結合部からは泡立った体液が流れ出る。
「若井くんと街で会った時…真っ先に今すぐ犯したいって思ったよ、笑」
「若井くん、……ねえ、若井くんってば、…あははっ、意識飛んじゃって聞こえてないか笑」
元貴さんの声が遠ざかる。俺は、彼の与える快感に意識を失いそうだった。
意識が朦朧としている中、元貴に勢いよく突き上げられ、意識を取り戻させられる。
「ッぁ”〜〜っ!?…っぉ”…ん、ぁ”……っ!も、ぉ…”っ、むり、でっ……。」
「…でも若井くん、…俺のことが欲しくてたまらないって顔、してるよ?」
「そ…そんなっ、顔……し、してな、……っ!ぁ”っ……ぁ、っ、……ん”」
「してるよ、嘘つき。」
元貴は、俺の否定に嘲笑いながら、さらに激しく腰を動かし続ける。パンパンという音が響き渡り、結合部からは泡立ちながら体液が流れ出る。
「若井くん…かわいい。すごくかわいいよ。」
元貴の動きはどんどん荒々しくなる。彼は俺の耳元で低く囁く。
「若井くん、俺がいないとダメって言ってみて?…俺のものに、元貴さんのものになるって言いなよ。」
彼の声には隠しきれない所有欲が混ざっている。俺は、そんな元貴の言葉に何も答えられない、答えたくない。俺の沈黙に元貴の目つきが冷たくなる。彼は俺の顎を掴み、目を合わせながら言う。
「言わないの?…じゃあ、ずっとこうしてるよ。」
元貴の動きはさらに激しくなる。彼は俺の耳元で再び囁く。
「俺のものになりますって言えば、やめてあげるね。」
「っひ、ぁ”〜っ……っん、っふ、ぁ…!いう、言うからぁ………っ」
「もと…、元貴さ、っ……ぁ”!元貴さんの、……ものに…っ、なります、…!」
元貴が満足げな笑みを浮かべながら、最後の力を振り絞って俺を突き上げる。
「……よくできました。」
彼の言葉が終わるや否や、俺の中に熱い液体が広がるのを感じる。元貴さんは俺の肩に頭を預け、荒い息を吐く。
「はぁ…っ…ぅ”…あ…っ……ん、…っぁ……」
俺の身体は、快感と屈辱が混ざり合った感情に支配され痙攣を繰り返した。
俺は、元貴さんの掌に落ちた。俺の初めては、元貴さんに完全に奪われた。
その夜、俺は俳優としての夢を掴み、同時に、元貴さんの掌に、身体も心も全てを閉じ込められたのだった。
コメント
2件
なぎささんのかく、物語大好きです!ありがとうございます!