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恋人が死んだ。自殺した。今までの人生めちゃくちゃだった。家族はいない。そのせいで学校も馴染めなかった。いじめがあった訳じゃない。孤立していたのだ。親もいない。遺産だけ入って、ひとりで過ごしてそんな暗い僕が、酷く場違いな気がして。そんな僕にも優しくしてくれる女が居たが。自殺した。しかも男と。愛する男と心中。悲しかった寂しかった。でもそんな僕から出た言葉は。ひどく冷たくて。
「悲劇のヒロインぶるんじゃねぇクソビッチ」
また、独りだ。やっと愛する女を手に入れても。居なくなる。
そんな僕にも転機がやってくるわけで。
「あー、やっと見つけましたよ。」
一人きりの部屋に現れた化け物。
「突然ですが、あなたは呪われました!」
「…」
人とろくに接してこなかった僕。誰に呪われると言うのだろう。
「あなたの彼女さんに、あなたを殺せと、しかし場所を指定されないもので。迷っちゃいまして、かなり時間がかかりましたよ」
なるほど。男の2人になりたかったがなかなか僕が死なないから死んだのだろう。やっと納得がいった。
「でも、彼女さん死んだので、もう。殺す訳には。」
「なぁ、僕のこと殺してくれていいよ。もう、こんな人生いらないんだ。」
「…………人生、やり直す訳には行かないけど。他の人間でよかったら、そのままで生まれかわらせることが。」
「…は、?」
もう一度、人生が。やり直せる。家族が。友達が。環境さえ変われば胸を張って。生きれる。
「お願い。するよ、」
!。か、変わった。ふかふかの毛布。綺麗な部屋、暖かい太陽。
「イッつ…なに……」
一気に記憶が、入ってきた。
「家族、居ないのか、また」
「おはよー、今日からよろしくな、まぁ昨日から会ってんだけどさ、」
「よ、よろしく」
「俺、料理得意だから。朝ごはん作った、和食で良かったよな?あ、洋食じゃないとダメとか言うなよ、俺和食しか作れねぇんだ。爺ちゃん和食しか教えてくんなかったし」
「美味、」
「お?だろ?」
#やり直し
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