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🖤視点
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あの日から
ずっと佐久間くんの事を考えている
ふとした時に思い出す
肌に触れた時の感触
自分と同じシャンプーの匂い
笑顔や泣き顔、照れた顔
自分を呼ぶ『蓮』の声
初めて恋を知った子供のように
浮き足だっている自分がおかしくて仕方ない
時間が経つ毎に、あれは夢だったのかも?
そんな風に思う事もあったから
夢じゃないだって、抱き締めて実感したい
まだ2日しか経ってないのに
俺、こんなんで大丈夫なのかな?
* * *
ツアーも終盤
今日から4日間、愛知公演が始まる
場所はバンテリンドームナゴヤ
4日間の連続公演という事もあり、ドーム近くのホテルに滞在する事が決まっていた
俺と佐久間くん、舘さんは朝から別の仕事があり、各仕事を追えてから現地入りする予定で、俺が会場入りしたのは他のメンバーより遅れて2時間後の事だった
普段は会議室として使われているという控え室前でマネージャーと別れ、軽いノックと共にドアを開ける
「おはようございます」
挨拶をすると、控え室の中央に置かれた折り畳みの長机を囲み、ペン片手に何やら書き込んでいたメンバーが顔を上げた
既に会場入りしていたメンバーはリハーサルがしやすいようなラフな格好に着替えている
「おはよー」
「お疲れ」
「遅かったじゃん」
など、各々が笑顔を向けたり、片手を上げたりして迎え入れてくれる
取り敢えず空いてるパイプ椅子に鞄を置いて見渡すが、佐久間くんと舘さんの姿が見えない
「佐久間くんと舘さんは?」
尋ねると阿部ちゃんが
「佐久間は収録が押したらしくて今向かってるって。あと30分ぐらいかな?舘さんは」
そう言いながら振り返る
つられてそちらを見ると壁の隅にある2つのハンガーラックの間から、ひょっこり顔出し、舘さんが「いるよ」と手を上げた
服装からして舘さんも着いたばかりなのかも
「あ、これめめの分」
渡されたのはアンケート用紙
「雑誌の取材ね。今回直筆載せたいからって渡された」
今はどんどん仕事が舞い込むため、隙間時間でもやれる仕事はこなしていく
昔は交代で写真を撮る間によく書いたが、今はスマホで入力する事の方が多い
「ありがとう」
ついでにペンも渡してくれる
先に着替えにいくか、とも思ったが佐久間くんがまだなら、来てからでもいいかもしれない
着替えながらちょっと話せるし
上着を着たまま席について
ふと、今がチャンスなんじゃないかと思った
いつもはメンバー以外に誰かしらいるが、室内にはマネージャーもスタッフもいない
見渡す限り、カメラの類いも見当たらない
雑談をしつつ和やかにアンケートを書いているメンバーたち
佐久間くんはいないが、メンバーだけのこの状況が次にいつくるかもわからないし、今ならーーーー
「あのさ」
俺は声をかけた
「ちょっと報告なんだけど」
阿部ちゃんと岩本くん、ラウールが顔を上げた
ハンガーラックの方にいた舘さんも着替え終わって、こちらにやってくる
ふっかさんとしょっぴーはアンケート用紙に目を向けたままだが、聞いている…はず
「どした~?」
良い所まで書き終えて、康二もこちらを向く
「何?海外行くのにまたおっきい仕事もってきた?」
「いや、プライベートな事なんだけど」
「おまっ、結婚するとか言わないよな」
冗談とも本気ともとれる声色でしょっぴーが言う
当たらずとも、まぁ遠からず、か
「似たようなもんだけど」
そう言うと一斉に視線が集中する
「俺、佐久間くんと付き合う事にしたから」
途端に固まるメンバーたち
言われた事を理解するのに時間がかかってるのかな?
「えっと…そういう事なんで」
うん、報告終わり
さてアンケートはーーーーと、ペンを持って用紙に向かい合うと
「いや、いやいやいや!!そういう事なんで、じゃないのよッ!!!!」
脳内の処理が完了したらしいふっかさんが早口で捲し立てた
「それマジで言ってる?」
「うん」
「本気で?」
「本気だよ。そもそも一生添い遂げるぐらいの気持ちなしで付き合ったりしないから」
遊びで、とか
お試しに、とか
そんなのは好きになってくれた相手に失礼過ぎる
「別に、付き合うからどうこうとかはなくて。公表するつもりも勿論ないし。ただ皆には隠し事とか嘘とか吐きたくないから」
気持ちの中には勿論、牽制も含んでいる
佐久間くんは俺のだからね、ていう
「佐久間くんのキャラクターもあるからこれまで通り、くっついたり抱きついたりもしてくれて構わない…けど、俺がいるって事は忘れないでね」
「「「……………………………」」」
「「……………………………」」
「「……………………………」」
皆がじっと俺を見る
おかしな事を言ったつもりはないけど
リアクションがないのも困るな
「あぁ、うん。分かった」
一番最初に返事をしたのはラウールだった
Snow Manに加入してからずっと兄同然に慕ってくれていた末っ子
「うん。お似合い。だってめめ、昔から佐久間くんは特別だったもんね」
そう言われて今度は俺が困る方だった
佐久間くんに告白されるまで考えた事もなかったのに
ラウールから見た俺は佐久間くんを特別な存在として接していたらしい
「あぁ、まぁ、プライベートを仕事に持ち込まない、それさえ守ってくれたらいいよ」
微妙な空気になる中、岩本くんが言った
これはリーダーとしての言葉だろう
「それな」
「後、絶対バレないようにな」
「いや、普段通りにいちゃついてても付き合ってるなんて一部の妄想で終わるよ」
「カメラの前でならいちゃつきOKって不思議な話だな」
「一歩外に出たらSnow Manって事を忘れない事!!」
そう締め括って
パンっと岩本くんが手を叩く
「今は、この話はここで終わり。誰が入ってきてもおかしくないし、聞いた事は他言無用。いい?」
うん、と全員が頷いた時
控え室のドアの向こうがバタついた
どうやら、俺の佐久間くんが到着したようだ
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これ以降
さっくんに抱きついた時は、その背後にめめと言うスタンドが見えるという( • ̀ω•́ )✧キラン✧
コメント
2件
牽制する🖤可愛いです☺️