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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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ある日 愛する人は意識を失い目の前で倒れた


どんなに叫んでも

どんなに揺らしても

目を覚ますことはなかった


🐰『ジミニ…目を覚ましてよ』


ジミンが倒れてから1年が過ぎた


🐰『ジミニ…おはよう 今日は天気がいいよwセミが鳴き始めてるんだ』


グクはジミンの身体を優しくマッサージをするのが日課だった


看護師『あら 今日は早いのねw』

🐰『仕事休みだったんで』

看護師『ジミンさんは幸せ者ねw早く起きなきゃ損よwそれじゃまた後で来ますね』

🐰『はい、ありがとうございます』

🐰『……そうだよ…早く目覚まして今の僕を見て…ジミニ』


グクは泣くのを我慢しながら優しく顔を撫でた


先生『グクさん…』

🐰『あ、先生』

先生『ちょっとお話いいですか?』

🐰『はい…』


先生『この1年あらゆる治療や薬を試しましたが今の医療の限界があります…』

先生『心苦しいのですが…この先延命治療を続けるのはジミンさんにも酷なのではと…』

🐰『先生…それってつまり…』

先生『はい…ジミンさんの為にも終わりにしてあげるべきかと…』

🐰『…………』

🐰『えっ……いや、でも!!』

先生『グクさんの気持ちは分かります…ですが…私たち側の気持ちもお察しください…』

🐰『……考えさせてください』

先生『……はい』


🐰『ジミニ…聞いた?早く起きて…ジミニ起きてよ!!早く起きろよ!!じゃなきゃ…じゃなきゃ…ジミニ…うぁぁぁぁぁ』


部屋中 グクの泣き叫ぶ声が響いた


看護師『グクさん…』


いつしかグクは寝ていた


🐰『あっ…』

看護師『そろそろ面会時間が…』

🐰『はい…』

看護師『大丈夫ですか?』

🐰『……ペコッ』


何も言葉が出なかった


あれから毎日ジミンの見舞いに来ては変わらず声をかけ、マッサージをした


🐰『ジミニ…最近毎日夜が怖いんだ』

🐰『寝てしまったら…ジミニがいなくなりそうで…』

🐰『何だか…ジミニといると安心するな…』

🐰『ちょっとだけ一緒に寝ていい?』


そう言うとジミンの横に寝た


🐥『グクw本当に甘えん坊なんだからw』

🐰『ジミニ?…だってジミニの傍が1番落ち着くんだもん♡』

🐥『僕もグクの傍にいるのが1番好きだよ』

🐰『なら 早く起きてよ!!寝坊し過ぎ!!』

🐥『上手く起きれないんだwごめんよ?』

🐰『え〜謝っても許せないな〜』

🐥『なんでだよwwwじゃどうしたら許してくれる?』

🐰『キスして♡』

🐥『え?w』

🐰『早く!!』

🐥『まったくw』


2人は優しく甘いキスをした


🐰『あれ?wなんで涙が溢れるんだ?w』

🐥『グク 幸せだねw』

🐰『幸せだよジミニ』

🐥『僕もずっとずっと幸せだったよ』

🐰『えっwなに急にw』

🐥『グク…ありがとうw』

🐰『ジミニ?w』

🐥『辛い事は僕が全部受け止めるからねw』

🐰『え?』

🐥『僕は幸せだーーーーーwww』


グクは眠りから覚めた


🐰『……』


その時


ピッピッピッ ピーーーーーー


部屋中に鳴り響くジミンの心拍音


🐰『ジミナ…?ジミナ!!』

🐰『先生!!!!早く!!ジミニが…』


部屋に担当医師、看護師が慌ただしく出入りを繰り返し ジミンに呼びかけ 心臓マッサージを繰り返していた


看護師『グクさん…1回廊下に…』

🐰『いや、そばにいさせてください』

看護師『……はい』


それから先生はゆっくりベットから降り 時計に視線を落とし呟いた


先生『午前11時8分…』


あんなに慌ただしかった病室が嘘のように静まりかえっていた


🐰『先生…ありがとうございました』

先生『力及ばず申し訳ございませんでした』


看護師『ジミンさん…お疲れ様でした。キレイにしてあげましょうね』


グクはその場に立っている事で精一杯だった


看護師『グクさん 終わりました。今日はゆっくり過ごしてくださいね』

🐰『ありがとうございます』


そしてやっと2人きりになった


🐰『ジミニ…なんで…』

🐰『僕に辛い判断をさせないように自ら?』

🐰『なら…起きてよ!!起きて救ってよ!!』

🐰『ジミナァァァ!!うぁぁぁぁぁ』


その時ふわっとグクの身体を優しい風が吹いた


🐰『ジミナ?』


ドアも窓も閉まっていた



🐰『もう…ジミニはずるいよ…』


グクは窓の外を見た


🐰『あ、ジミニ…見て 月がキレイだよ』


空にはキレイな三日月


🐰『やっぱりジミニはキレイだね…』


グクは止まらぬ涙を拭き ジミニに微笑み返した


END

さよなら 愛しい人

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コメント

24

ユーザー

続きってでますか? 何か生まれ変わってまた合うてきな感じのできますか? 本当に申し訳ないです💦

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