あれから2年 月命日には必ずお墓参りをしていた
🐰『ジミニ 今月も会いに来たよ』
ジミンを失ってからグクは正気を失っていた
生きる気力さえ失いかけていた
それを救ってくれたのはジミンのお父さんだった
🐥👨💼『グク君…』
🐰 『お父さん…』
🐥👨💼『ジミンが亡くなって半年経つけれどグク君はあの日のままなのかい?』
🐰 『それは…分かってます…分かってるのに忘れられないんです…ぅぅぅぅ』
🐥👨💼『忘れなくていい…ううん 忘れないでいてくれてありがとう』
🐥👨💼『わたしもねいまだに信じられないんだ…』
🐥👨💼『今でも帰ってくる気がする…』
🐰 『僕もです』
🐥👨💼『でもね、最近気付いたんだ…わたしたちが悲しんでばかりいたらあの子は笑えないんじゃないかって』
🐰 『えっ』
🐥👨💼『あの子は優しい子だからきっと胸を痛めたままさまよっているんじゃないかって』
🐰 『ハッ…』
🐥👨💼『だから 忘れなくていい…ただ笑ってくれないか?』
🐰 『お父さん…はい…うぁぁぁ』
🐥👨💼『ジミンを愛してくれてありがとう』
それからはジミンを思い出しながら笑う事にした
ジミンの性格は僕が1番分かってるw
🐰『ジミニ今日で2年経つんだよ…早いね』
🐰『会いたいな…来世なんて待てないよ…』
🐰『ふふふっ、やっぱりジミニのそばにいると甘えちゃうなw』
🐰『じゃ また来るね 今日は新居の片付けするから忙しいんだ』
ジミンと暮らしていた部屋はやっぱり辛くて心機一転新しい部屋を見つけたのだ
🐰『よし!!やるか』
半日かけてある程度片付いた
🐰『ジミニの写真はリビングに置くか』
🐰『ゴミだけ捨てとくかな』
グクはゴミを持ちエレベーターに向かった
🐰『あ、すいません!!乗ります!!』
🐰『ありがとうございます…(ふぅ〜あぶなっ)』
1階に着いた
男『先にどうぞ』
🐰『あ、ありがとうございます…ペコッ』
男『ちなみにゴミはそこ曲がったとこですよ』
🐰『えっ、ありがとうございます…助かります』
男はそのまま去っていった
🐰『……』
何か気になったがそれが何かは分からなかった
🐰『ゴミ捨ても終わったし、あとは挨拶回りか』
グクは近所に挨拶をして回った
みんな優しい感じでとても居心地が良かった
🐰『何かここじゃなきゃダメだって気がして決めたけど正解だったなw』
🐰『あとは隣りの人か…』
その時 廊下から音が聞こえた
🐰『帰ってきたかな?行ってみよ』
ドアを開けようとした時
男『いい加減にしてよ母さん!!』
母『でも心配なのよ…』
男『もう2年だよ?!あれから2年経ってるんだよ?!』
母『そうだけどまた…』
男『もう帰って母さん…何かあったら連絡するから』
母『分かったわ…またね』
男『はぁ…』
🐰『今は行くべきじゃないな…』
🐰『2年か…ダメダメ!!笑わなきゃw』
今日はそのまま寝ることにした
次の日
🐰『今日は休みだし 近所でも探索してみるかな』
🐰『ついでに挨拶しとこ』
ピンポーン
🐰『………』
🐰『あれ?』
ピンポーン
🐰『ん?』
男『…はい』
男は眠そうに出てきた
🐰『あ、隣りに引っ越してきたジョング…』
グクは言葉を失った
なぜなら目の前にいる男は亡きジミンと瓜二つだった
🐤『あの…』
🐰『ハッ…えっと…ジョングクです…よろしくお願いします…これ良かったら…』
🐤『あぁ…ありがとうございます。じゃ』
🐰『あの!!』
🐤『はい?』
🐰『いや…なんでもないです…』
🐤『はぁ…?じゃ』
グクはその場から離れられなかった
🐰『ジミニ…』
グクは無意識に走り出していた
そして向かった先はジミンのお墓だった
🐰『はぁはぁ…ジミニ…そうだよね…ジミニはもういないんだ…いない…』
グクは改めて現実を叩きつけられた
🐰『ジミナ!!会いたいよ…なんで僕を置いていったんだ…』
グクはその場に座り込んだ
何時間経っただろうか…辺りが薄暗くなっていた
🐰『ジミニ弱音吐いてごめんね…』
🐰『スッキリしたw大丈夫だよ またねw』
グクはアパートへ戻った
隣りの部屋を見つめ自分の部屋に入った
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すき