「そんな!翔君が悪いわけじゃないよ……元はと言えば私が何も考えずに草むらに入ったのがいけないんだから」
「ふっ……結衣も譲らなそうだからこの話はやめておこうか結衣優しいからなぁ」
「そんな事な……」
ピカッ!!……ドガシャーンッ!!
「!!」
まだ雷鳴ってる……
恐いけど、平気なふりしなくちゃ……
すると、翔君は私の背中に手を添えた。
「……結衣、やっぱり雷苦手でしょ?」
「うっ……全然平気だよ……」
雷の音にいちいち反応しちゃうからバレちゃってるかな……。
翔君はふっと笑った。
「ここなら雨も入って来ないし、大丈夫だからね。俺、兄ちゃんみたいにたくましい身体してないし頼りないかもしれないけど……兄ちゃん来るまでは俺が結衣の事守るから」
普段はおちゃらけてる翔君だけど、猛君の弟だけあって真剣な翔君はすごく頼もしかった。
むしろ、落ちてから私なんか足怪我**************
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