テラーノベル
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今日は全員揃っての撮影だ、前にも出させてもらった雑誌なので撮影はスムーズに行われている。その時カメラマンから指示が飛ぶ。
「曽野さん、吉田さんにもっとくつっつく形でつめてもらてると……」
「はーい!」
駿太が俺の腰を抱く形になる。
その時舜太の手がするる……と太ももに落ちていく。
「っ……!」
思わず出そうになる声を咄嗟に抑える。危ない。舜太に怒りをぶつけたいきもちいいでいっぱいだがそんなことは出来ない。必死に笑顔を作って撮影に意識を集中させる。
「あ、吉田さん表情もっと柔らかくお願いしまーす」
「は、はいー……」
ああ、まだこれが最後の撮影で救われた…。
「お仕事中に触られるだけで感じちゃうなんてえっちやね」
ほかのメンバーが着替えで小さな個室に入ってる間、2人きりになった舜太に流し目で挑発的な表情と言葉を向けられてドキリとする。
「…かん、感じてねえし!びっくりしたんだよ!」
我ながら隠すのが下手すぎだ。だがそれでも抵抗する意思はある。俺のプライドを必死に守る。
「俺とする時のこと思い出してた?」
「…し、てねえよばか……」
「したんや〜」
そんな俺の気持ちも知らず嬉しそうに目をそ褒める舜太。イラッとして頭はスパンと叩くがまだニヤついている。
「俺は指示があったからやっただけやで?こうした方がいい写真になるなぁって」
「屁理屈こねんな!」
「あんま大声出すとみんなに聞こえるで?」
そう言われて思わず口を抑える、そうだった。個室と言っても簡易的なもので見えないだけだ。離れた位置にいるとは言え気をつけないと…。
「じんちゃんが勝手に思い出して興奮しちゃっただけなのに何で俺が怒られんのやろな〜?」
そう言う舜太が俺の股間部分を優しく撫でる。
「……ッ!」
口を抑えていたのもあって声が出ずにすんだ。危なかった……。
俺のものは確かに少しかたくなっていた。バレてないと思ってたのに…。
恥ずかしくて顔を逸らす俺の顔をぐいと舜太が引き上げて口付けてくる。
「衣装は汚せんから、早く着替えよや」
「………ん…」
恥ずかしくて目を逸らしながら言う。見なくても舜太が笑顔なのが分かった。
「じんちゃんは素直でかわええなぁ」
悔しい。本当に。情けない。そう思うがもう仕方ない。俺はこいつを、好きなのだ。
後日出た雑誌にはあの時の写真が起用されていた。
「これ好評らしいで?やっぱり俺ってじんちゃんのかわいさ引き出す才能あるわ〜」
写真を指しながら笑顔で言う舜太から雑誌を没収し、その雑誌は本棚の奥に封じ込めることにした。
誰も勘づきませんように…。
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