はじめに・この作品はcishpです
・実在する方のお名前をお借りした作品になります。ご本人様とは一切関係ございません。
・腐向け作品、nmmnとなっております。こちらが苦手な方、理解のない方は閲覧をご遠慮くださいますようお願い致します。
・素人の書くものですので口調等おかしなところがあるかと思いますが、目をつぶって頂けますと幸いです。
・思いつきで書いたものなので話のまとまりがありません。暖かい目で見ていただけると嬉しいです
・あとがき有(飛ばしていただいて構いません)
・shpピアス
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「ねぇ、何がそんなに不安?」
夢の中で何故か悲しそうな顔で俺をのぞき込む。
「っ、わ、、かんない、、」
そう、わからない
わかりやしない
この心細さはどこから来るものなのか?
今日は至って普通な1日だった。
重たい体を起こし会社に行き、ヘトヘトで帰ってきて撮影。普段と何ら変わらない生活。
けれどなにか、なにかがたりない
たりない?無いの間違いだ。何かが無いのだ。足りないなどの話ではない。俺は何かを必要としているんだ。けれど足りないのではなく、無いのであるから何が無いのかも分からない。
でも、この無いものをずっと手に入れないままでは俺が壊れそうだ。そう思った。気付いてしまったからにはその存在を考えざるを得なくなってしまった。
怖い
このまま分からないままでいることが、手に入れないままでいることが。寝て仕事でもすれば忘れられるだろう、と考えたがあいにく明日は休み。
ならば酒でも飲んで記憶を飛ばしてやろうか。
この間宅飲みした際に買った酒が何本か冷蔵庫に残っていたはず。酒には弱くないため簡単に酔うことは出来ないが、ながながと飲んでいれば軽く酔いは回るだろう、と缶の蓋を開ける。穴の中の暗闇がやけに目につくが気にせず酒を煽る。
「い゛っ、た、、」
頭が痛い
ここはどこだ?
辺りを見回すも、視界は全部真っ暗闇
怖い
助けて
怖いよ
「ci…」
「ッかは…ッ」
苦しさで思い切り顔を上げるとそこは俺の家だった。さっきのは一体なんだったのか。少しの夢を見ている間俺は呼吸ができていなかったのだろうか、心拍数は上がり過呼吸寸前だ。視界も霞んでいてどこまでが夢なのか分からなくなりそうなほど現実味を帯びていなかった。でもたしかに残っている記憶の中にci、彼の名前を俺は呼んだ。
何故ciの名前を呼んだのか?
「はっ、考えただけ無駄やろ」
これ以上無駄なことを考えて不安感を高めるのはごめんだ。缶に残った最後の一口を煽り、片付けもせず風呂にも入らずベッドに直行。
『ci…』
『たすけて、、ci、!』
外からの生活音が五月蝿く目が覚める。
休みだからか交通量が多く、車の音が忙しなくなっている。
人の話声もちらほら耳に入ってくる。
「っはぁ、、、」
酒を飲んだせいで体はだるく起き上がる気も起きない。そして何より寝た気がしない。また夢でciの名前を叫んでいた気がする。そのせいで嫌でもciのことが頭から離れなくなってしまう。
「あ゛ーなんもやる気起きん…」
ベッドから出るのも億劫で枕元にあるスマホを手に取る。仕事関連の連絡が無いか通知を確認してからXを開く、が、今日は本当になんの気力もなくスマホの画面を見ることすらもしんどい。
「生きた心地もしねーよ」
なんて気だるく鼻で笑いながら誰もいない家に放つ。どうしたものか。昨日の片付けもしておらず風呂にも入っていない。最悪な状態なのに体は一向に動こうとせず、なんなら気力が何も無く気合を入れることも拒否されているかのよう。
嗚呼、彼が今ここにいれば俺を助けてくれたんじゃないか。彼がそばに居てくれれば安心して眠れたのでは無いか。なんて馬鹿馬鹿しい事を考えて、もう今日は動くことを諦めた。幸い眠気が襲ってきてくれたおかげで変なことをこれ以上考えず眠ることが出来た。
目を覚ませば夕方6時過
こんなに一日中寝たのはいつぶりだろうか。今朝よりも体はスッキリしていて起き上がる気にもなれた。
床に足をつけ伸びをしながらリビングへと向かう。
リビングに着けば悲惨な机が目に入った。空っぽの空き缶が何本も並んでいて、氷が解けて水が入っているコップもある。先に風呂に入ろうかと思っていたけれど先に片してしまおうと空き缶に手を伸ばした時スマホが揺れた。
「ん?ci、、?」
電話の主はciであった。少しめんどくさかったが万が一動画の事だったら早く対応した方がいいと思い電話に出た。
「もしもし?どした?」
『やっとでた』
「やっと?」
通知を見ればciから何件も連絡が届いていた。
「あれ、めっちゃ来てる」
『そうよ、休みなんに返事来んからどうしたんか思て』
「すまんめっちゃ寝てたわ笑」
俺たちはよく2人で遠出したりゲームしたりと休みの日を共に過ごすことが多い。中には前々から予定を組まなければいけないものもあるため、予定が組みやすいように互いに休みの日を共有することが当たり前となっていた。なので休みなのに連絡がつかない俺を心配してくれたのだろう。
『寝てただけなら良かった」』
『お前飯適当だし倒れたんかと思ったわ』
「最近はちゃんと食っとるわ」
『え珍し』
「さすがに体重落ちすぎて怖くなった」
『はあ?体重落ちすぎた?』
「怒んなや最近食ってんねん」
なんて他愛のない話を続けていればもう30分ほど経った。
結局シャワーはまだ浴びられておらず、片付けも電話片手にしていたため少し汚いまま。話の区切りも今着いたしそろそろ切ろうかと切り出せば案外すんなりと電話は終わった。彼の声がした端末からはツーツーと無機質な音が鳴っており、お前は今1人になったんだと言われているように感じた。
片付けも風呂も済ませてあとは寝るだけ。
明日も休みだ。こんな状態でどのように一日をすごしてやろうか。明日のことは明日に考えればいい。今は寝ればいいんだ。そう頭に言い聞かせて布団をかぶり目を瞑る。いつの間にか意識は夢の中へ連れていかれていた。
「い゛っ」
あれから数日が経った。
やはり生きた心地がせず、ずっと上の空。体のどこかぽっかり穴が空いているかのようだった。
そんな俺はピアスに手を出した。
足りないものを埋めるように
耳に穴を開けてピアスで塞いで。
気付けば両耳に5個以上は開けていた。
ピアッサーやニードルも案外値が張るもんで、高頻度で買うと少し財布が痛むがこうでもしなければ耐えられない気がして。見た目の為じゃなくて自分を保つための行動である。仕事はそんなにピアスに厳しくは無いが元々ひとつも空いておらず、短期間に一気に開けたため同僚や上司に心配をされたがそれとなく誤魔化した。
ピアスを開ける度に痛みを感じ、痛みを感じれば生を感じる。もう自傷行為と言われても否定できない。
でもこうでもしなければ俺は耐えられないだろう。
あれからまた数日経った。
今日もピアスを開けようと思った。
けれど鏡の前に立つと一気に怖くなった。
鏡に映る俺のグロテスクな耳。
顔色は悪く、目の下はクマで真っ黒。
醜い自分を見ているのが嫌で、すぐに顔を逸らしベッドに潜り込んだ。
怖い。
こんなに醜い俺を世界はどう思う。
みんな俺を嘲笑っているように思える。
こわい。なにもかもが。
このままでは俺は正気でいらない、いやもう正気ではなかった。
誰かに助けを求めたくて、でもこの醜い姿を誰にも見られたくなくて。
ベッドの中で踞るばかり。
でも助けが欲しい。
『たすけて』
そう意識もはっきりしない中ciにメッセージを送信した。既読が着いたかも返信が来たかも時間がどれほど経ったのかも分からない。ただ彼を信じて待つことしか今の俺にはできない。
涙で霞む視界。泣いていることにより息も絶え絶え。このまま誰にも知られるぬままひっそりと死んでしまうのではないか。いや、死んでもいいのかもしれない、なんて自虐的になり生きることさえも諦めようかと思考が早まった。正直今なぜ自分が泣いているのかもよく分からない。ただ、ただ俺に何かが足りなくて、無くて、虚しくて、寂しくて、
「さみ、し、い、」
そうだ。俺は寂しかったんだ。
成人して社会に出てそれなりに社会人としての最低限のことを身に付け、何年も生きてきた。
自分の性格上恋愛もあまり長く続かず、一人の時間の方が好きで長年恋人はいない。
でも、一人の時間が好きなんてのはただの強がりで、結局は誰かが居ないと楽しくなんかない。
だから俺はciと2人で何度も出掛けたりゲームをしたりと、長い時間を過ごしているのではないか。俺の強がりは彼の前だけでは剥がれてしまう。それが物語っているではないか。
「ははっ、、寂しい、ねぇ、笑」
子供のようなその感情を感じたのは久しぶりで、自分に似つかない感情はどこかむず痒くて面白くて滑稽に思えた。
どのくらい時間が経っただろうか。
スマホを見ることが出来なくて時間どころか彼から返事が来たのかも分からない。体感1時間ほど経ったと思ったがどーせ10分かそこら。こう体が不調を示している時はいつもより時間が経つのが遅く感じる。
インターホンが鳴った。
いまかいまかと待っていた音。
おぼつかない足で鍵を開けに玄関へ向かう。
鍵を開けた途端扉が開いた。
「shp!」
彼が光のように見える。
オレンジ色の髪の毛に夕陽色の瞳。
綺麗。
意識が朦朧とする。
彼が体を支えて寝室へ向かっているようだ。
彼がなにか声をかけてくれているが頭に入ってこない。
とにかく彼に導かれるままベッドに座る。
彼の次の言葉で意識がはっきりとした。
「ピアス…?」
「ぁ、その、」
ciに耳を触られる。
一つ一つ数を数えるかのように触れていく。
昨日開けたばかりの安定していない穴に触れられじくりと痛みが走り声が抑えられなかった。
「ぃ゛たっ」
「なに、ここ新しいとこなんや?」
何だかその声は怒りを孕んでいるようで圧を感じる。彼の語り掛けに返事をするのが怖くてあ、だとかいたいだとかそんなことしか口から出ない。
「なぁ、こんな趣味なかったやん」
「誰に絆された?誰の趣味?」
「ぁ、ちが」
早口でまくし立てられて本当のことが上手く言えない。こわい、ciが、初めて見るciが。
急に頭に温もりを感じた
「ごめんな」
「急にこんなこと言われたって困るやんな」
ちがう、ちがうのci。
だから、そんなに悲しそうな顔しないで。
「ちが、う、ci」
「…ちがう?」
「誰かの趣味なんかじゃなくて、俺の意思で」
「俺が、弱いから、」
正直俺が何を言ったか分からない。
ただ思っていることを伝えた
「こうでもしなきゃ、耐えれん気がして、」
「生きた心地せんくて、こわくて」
途端抱きしめられた。
「そっか。自分を保てられて偉かったな。」
人の温もりで包まれたのはいつぶりだろうか。
体の芯から全身を熱が巡って、痺れるようにじわじわと温まっていく。
「でももう、耐えなんてことせんでええよ」
「ぜんぶ吐き出してええんよ。俺が全部受け止めたる。」
夕陽色の柔らかな優しい瞳に見つめられた。
目がじわじわと熱くなり涙が溢れ出した。
涙は止まることを知らず、俺は静かに泣き続けた。その間も彼はずっと抱きしめて、俺の頭を撫で続けてくれていた。
俺が少し落ち着くと彼は目を合わせて
「俺からのおねがい。」
「俺が傍におるから、自分のこと大切にして?」
涙目で言った。
正直あまり意味は分からなかった。
でも嫌な気はしなくて、傍にいてくれるのが嬉しくて。
でもやっぱり意味は分からなくて。
そんな俺に彼は気づいたらしく、気恥しそうに俺の指と彼の指を絡ませながら言った
「えっと、、こーゆーこと、?」
「なんていうか、shpとそういう関係になりたいなって」
やっと意味がわかった俺は恥ずかしくて俯いた。
彼はずっと俺の手を繋ぎ続けてまた言葉を続けた
「嫌やったら全然ええんよ」
「でも、相談するくらいはして欲しいかななんてな」
少し悲しそうな声で言うものだから顔を上げ彼の目を見ながら俺は意を決して言った。
「いややない。」
「そばに、いてほし、い」
彼は驚いた顔をしていたと思う。
でもすぐ嬉しそうに笑って、俺の紫色の髪の毛を触りながら言ってくれた
「大好きだよ。」
あとがき
皆様お久しぶりです、六弥です。
大変お待たせ致しました💦
10月中にあげようと思っていたのですがなかなか完成に至らず…😢
今回のお話は長い期間書いていたので話が上手く繋がっていない気がします🫤
なんか変だなと思っても暖かい目で見てください‼️🙇🏻♀️
少々某組織についてお話させていただきます!
嫌だな、と思う方はここで最後まで一気にスクロールをお願い致します!
私の最推しのrさんがTwitterの方をガラッと変えて、今までのツイートも全て消されてしまって私めちゃめちゃしんどかったんですよね😢
正直私はrさんが好きだったのでmさんに変わってから配信を見る気になれないんですよね…
5、6年以上の推しが急に何もかも変わってしまうって結構精神えぐれました…
でもmさんが楽しく配信しているのが1番だと思いますので、見ようと思えるまでは無理に見なくていいかなと自分で思っています!
実際mさんだけでなく、mzybの方も全然追えてなくてTwitterしか見てないです。
気持ちの切り替えが着いていない、というのもありますし、シンプルにリアルが忙しいです!!!
とりあえずこれからも彼らが選んだ道で楽しくやっていて欲しいなと思います!
ここまで読んで頂きありがとうございました!
またいつか次のお話を投稿出来ればと思っています。その時はプロフィールの方に書いてあると思うのでたまーにチェックしてくれたら嬉しいです🤭
六弥
コメント
2件
きゃー!!!!ついにきた、ありがとうございます😭今回も安定の神作ありがとうございます! 私もmzybも配信も、knさんの方も全然追えてなくてめっちゃ分かります… もちろん応援してるんですけど、どうしてもなんか昔のあの方たちが好きだったって感じなんですよね、、、個人的にᴗ̥̥ .̼ ᴗ̥ 次作も楽しみにしてます!❤︎