黄金のりんごってワードでピンときた皆さん。
…ピンと来ないでください。純粋にリアル世界で旅するお話ですコレは(洗脳完了)
【第九話】古(いにしえ)の人体実験
かまくらはもうずっと使われていないのがすぐに分かる。
雪が崩れていないのを見ると、この地域は一年を通して少しずつ雪が降り続けているようだ。
けれど中は特別なものは何もない。
こんなところに黄金のりんごがあるとは思えないけど…
と、おらふくんは床のカーペットの1枚を剥がし始めた。
「な、なにしてんの??」
『これ見て。』
カーペットの下から出てきたのは、地下への隠し階段。
初めておらふくんと会ったときにも見た構造だ。
おらふくんに続いてはしごを慎重に降りていくと、小さな部屋があった。
『ここはね、かつておぞましい人体実験がされていた場所なんだ。ほら、』
おらふくんは櫃(ひつ)を開けて中から黄金のりんごを取り出した。
文字通り金メッキを塗ったように黄金でピカピカしている。
「人体実験に使われていたりんご、ってこと?食べて大丈夫なの?」
副作用とかあったりしたらどうしよう…
『大丈夫だよw むしろ実験の回復用に使われた、いわばチートアイテムらしいから』
そういうなら大丈夫なのだろうか不安な心を残したまま、自分はりんごをかじった。
【次回第十話】読めない本と神話
コメント
5件
次回が楽しみすぎる!! フォローして良いですか?
文字通りの〈神作〉ですね!
はい、神すぎるぅ~⤴⤴⤴(?)