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_ Attention _
青桃 微、ほんとに微 モブ× 桃
START
😺 Side
今日もいつもと変わらず会社に出勤する。
俺のポストはまぁまぁ上だから、仕事も責任もそれなりに多い。
俺と同期の奴らより偶々優秀で、偶々帰国子女で、偶々上のお気に入りだったから上にいけただけで、ほんとならもっと下積みしてからここに来たほうが良かった、なんて思ってる。
キィーッ、バタンッ
青)おはようございます。
モブ)おはようございます。いふさん!
青)ん、
社長の方針で朝礼とかいう面倒くさいのはこの会社にはない。
だから、部下と簡単な挨拶をして自分のデスクに座る。
と、同時に部下が資料の確認や、打ち合わせの確認にくる。
モブ)いふさん、この資料これでいいですか?
青)んー、あとでじっくり読むから送っといて
モブ)はい!
モブ)今日の〇〇会社とこ打ち合わせなんですけど…相手の会社の社長さんの好きなお菓子を今日用意しないと行けなくて…
青)んー、社長の秘書に確認してみて?
モブ)はい、
青)…やっぱ俺が確認しとこっか?
モブ)はい!ありがとうございます!仕事が溜まってて…
青)うん、頑張って、
モブ)はい!
社長の秘書は俺と同期で、顔も性格も良かったから、社長に気に入られて、秘書になった…らしい。
男なんですけどね。確かに超優秀だし、いいとこしか見当たらないんだけど。
秘書にも部屋が与えられてて、その秘書室、通称 「ご休憩場所」にいく。
なんでご休憩場所、って名前なのかは察してほしい。部下が行きたがらないのもそういう理由だからだ。
コンコンッ
青)失礼します。〇〇部署の猫宮です。
桃)はーい!
今日はヤッてなかったみたいだ。
あいつの声が元気だから。
桃)いらっしゃい!
青)おひさ〜、
同期とはいえ、専属部署…というかなんというか、役割も全く違うから久しぶりに会う、というていだ。
実は、この同期…ないことはセフレのような関係で、社長、つまりおじさんに犯された身体を消毒してほしい、って声をかけられたことが始まり。
だけど、社長にそんなことがバレたら一瞬でクビだから、隠している。
桃)はぁぁぁ…疲れだぁあ
青)お疲れのところ悪いんやけど、
桃)わかってる!どうせ仕事もってきたんでしょ!
青)おん。これ、今日中らしいから用意してくれん?
桃)こんなの…何処に売ってんの
青)社長ならどっかからもらってそうやけど
桃)俺に社長室に行けと?
青)…あかん?俺今日あいてるけど?
桃)…はぁぁ、しょーがないなぁ、
青)さんきゅ
桃)じゃあ、いつものとこでいつもの時間でね?
俺は頷くと心底嫌そうな顔をしたないこをのこしてへやをでた。
🐶Side
まろに仕事を押し付けられて社長室にむかう。
おじさんだし、ほんとセクハラだし。
まぁ俺からしたら、ただの金の塊としか見てないんだけど。
お菓子貰ったらすぐ部屋に戻ろう、と決意して社長室の扉をノックする。
コンコンッ
桃)俺です。
おじ)おぉ、入って入って
こんにちは、と言いながら社長室に入る。
おじ)どうしたの?
桃)打ち合わせ相手の社長様の好みのお菓子を用意したいのですが、みつからなくて持って…ッ⁉
話してる途中にも関わらず、腰を撫でられる。気持ち悪すぎて吐き気がするけど、表情に出さないように気をつける。
おじ)僕持ってるけどタダじゃあげられないなぁ〜
桃)…あとでご相手させていただきます。
おじ)むふふ…はい、これ
桃)ありがとうございます…、
おじ)あとでへやいくねー!!
桃)ペコッ
よく頑張った…、と自分を褒めながらまろのところに向かう。
まろは俺の同期ですごくいいやつ。俺の好きな人、、だけど向こうはなんとも思ってないからすごく寂しい。
ガチャッ
桃)やっほー…ってまろは?
モブ)ないこ様ッ!!
桃)ん?
モブ)い、いえ、なんでもない…です
桃)まろは?
モブ)猫宮課長なら、えと、あそこに。
指さされた先を見るとまろがふわっと笑いながら部下と話していた。
ちょっと嫉妬する。笑いかけてくれるの俺だけがいいな、とか。考えちゃったり。
モブ)猫宮課長、ないこ様が、
青)ん?あぁ、ありがと、
部下にはそうやってふわっと笑うくせに…。俺にはたまにしか笑ってくれない。
桃)頼まれてたやつ。
青)ありがと、助かったわ。
そう言って部下がいないことを確認するまろ。
何してんだ。
青)チュッ
桃)はっ!?なにして!?
青)このあとお相手、やろ?
桃)…、
青)ごめんな…、頑張って、
桃)はぁ、仕事終わり俺の部屋よって…?
青)はいはい、お秘書様。
桃)、じゃね!
青)ん、
いつも通りの少し冷たい態度。
好きって感情はだいぶ迷惑なやつらしい。
それすら嬉しくてつい微笑んでしまうのだから。
「嫌悪の中の幸せ」
ᴇɴᴅ